GRUPO KUO, S.A.B. de C.V. (旧 DESC, SA. De CV) 2017年12月期の動向

業績

(百万メキシコペソ)
2017年12月期 2016年12月期 増減率
(%)
要因
全社
売上高 24,473 21,618 13.2 1)
営業利益 3,721 2,443 52.3 2)
自動車部品
-トランスミッション事業部 売上高 4,249 4,296 (1.1) 3)
-アフターマーケット事業部 売上高 3,008 2,862 5.1 4)
自動車部品 売上高 7,217 7,119 1.4 -


要因
1) 売上高
-2017年12月期の売上高は24,473百万メキシコペソ (前年比13.2%増)。全事業部での販売数量の増加が貢献した。

2) 営業利益
-2017年12月期の営業利益は 3,721百万メキシコペソ (前年比52.3%増)。全事業部での販売数量の増加および価格引き上げが貢献した。

3) トランスミッション事業部売上高
-2017年12月期 トランスミッション事業部の売上高は4,249百万メキシコペソ (前年比1.1%減)。2017年はデュアルクラッチトランスミッション(DCT)インフラへの投資を継続。出荷は2019年を予定している。

4) アフターマーケット事業部
-2017年12月期、アフターマーケット事業部の売上高は、主にメキシコでのブレーキとパワートレーン部門での需要増により3,008百万メキシコペソ (前年比5.1%増)。

合弁事業

-Repsol (スペイン) との折半出資による合弁会社Dynasolへの事業譲渡を完了したと発表した。同社はメキシコと中国にある液状ゴム・ニトリルゴム事業をDynasolへ譲渡した。一方のRepsolは、スペインにある化学加速器事業を譲渡している。今回の取引により、同社は約70百万ドルを受領する予定。Dynasolは、高性能タイヤ、アスファルト改質剤、接着剤、コンパウンドのほか、粘度調整剤、不織布材料、医療用途の市場を対象としている。特に、高付加価値製品による合成ゴム市場では、グローバルで市場プレゼンスを拡大している。同合弁会社は、スペインMadridに本社を置き、メキシコ、スペイン、中国に生産拠点、米国に販売オフィスを保有することになる。2014年実績ベースでみると、新たに統合された合弁会社の収益は約700百万ドル、生産能力は50万トン超に達するとみられる。(2015年10月1日付プレスリリースより)

受注

-2015年、同社で開発中の次世代デュアルクラッチトランスミッション技術の供給に関する契約を締結した。

研究開発拠点

-同社のトランスミッション事業部はベルギーおよびメキシコに研究開発拠点を保有している。

研究開発活動

-2016年から2018年にかけて、総額270百万ドルを投資すると発表。DCTプロジェクト、現行製品の機械設備、新アプリケーション開発等に費やされる。(2016年7月25日付プレスリリースより)

-新規受注契約に基づき、次世代デュアルクラッチトランスミッション技術を開発、試作品を製造している。

-メキシコと中国の液状ゴム、ニトリルゴム事業を合弁会社Dynasolへ譲渡したことにより、高性能タイヤへの集中を強化。

設備投資額

(百万メキシコペソ)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
自動車部品 990 365 296
化学製品 389 227 78
消費財 1,920 871 960
その他 1 1 3
合弁事業を除く (304) (269) (411)
合計 2,296 1,196 925



設備投資

-自動車部門の主な設備投資は、エンジン部品ラインの統合、ブレーキおよびピストン製造設備の改良、高性能タイヤ事業での開発等。

-2017年はデュアルクラッチトランスミッション(DCT)インフラへの投資を継続。出荷は2019年を予定している。

-2016年10月、ベルギーZedelgemにトランスミッション工場を開所。延床面積8,000平方メートル、エンジニアリングオフィス、テストラボ、生産施設を備える。将来的に2倍の広さに拡張できるよう設計されている。(2016年10月25日付プレスリリースより)

-2015年、トランスミッション事業部は新型 「Chevrolet Camaro」、「Mustang Shelby GT350」向け6速マニュアルトランスミッション生産に向けた能力拡大プロジェクトを完了した。同モデル向けトランスミッションは2015年半ばに生産開始。

-2015年、Daimler およびCNH向けトランスミッション生産ラインに投資。