要因
自動車部門
・売上高は対前年度比で2.4%減少。米国の自動車産業低迷に伴い、主にトランスミッション事業で主要顧客への販売量が減少したことが要因。さらにこの売上減は、一部の自動車メーカー（GMやFord）での技術上の問題による操業停止やメキシコ石油公社（PEMEX）のパイプラインが爆破され、その影響でCelaya工場とQueretaro工場の生産量が減少したなどの異常事態を反映したもの。
・営業利益は前年度比18.3%増の17.5百万ドルで、EBITDAは9.3%増の39.6百万ドルを計上。これは、プレス加工品、塗装、および組立の各事業の堅調や、スペア部品市場（エンジンおよびブレーキ用）の製品群が伸長したことが寄与。 事業効率化によって原材料価格の上昇分を相殺できたことで、利益率が改善。

企業買収
・2007年3月16日、CIE Automotiveと共同で、DESC-CIE合弁事業を介し、Nugar S.A de C.V.（Nugar）の買収を完了。Nugarは、機械加工、プレス加工、および組立の各技術に関連した自動車部品を生産する企業。 買収総額は75百万ドル。
この買収の結果、CIE DESC Automotive, S.A. de C.V.は、同日付でNugarの株式の13.87%を取得し、残りの86.13%はCIE Berriz, S.Lが取得した。

・2007年10月、傘下のCIE-DESC合弁事業を介し、Coahuila州にあるGrupo DuroplastのRamos Arizpe工場（DRA）買収を完了。
DRAは、プラスチック射出成形設備の生産、販売およびマーケティング、並びに組立てを専門に行う企業で、2006年度の年間売上高は55百万ドル。