万都_2009年12月期の動向

ハイライト

ハイライト (2009年12月期)

業績 (単独)

(単位:百万ウォン)
- 2009年12月期 2008年12月期 増減率
売上高 1,512,520 1,574,800 (4.0%)
営業利益 68,588 24,829 176.2%
純利益 107,413 41,272 160.3%

部門別売上高 (単独)

(単位:百万ウォン)
- 2009年12月期 2008年12月期 増減率
売上高 比率 売上高 比率
ブレーキ 755,268 49.9% 723,831 45.9% 4.3%
ステアリング 485,136 32.1% 574,057 36.5% (15.5%)
サスペンション 242,402 16.0% 229,659 14.6% 5.5%
その他 29,713 2.0% 47,253 3.0% (37.1%)
合計 1,512,520 100.0% 1,574,800 100.0% (4.0%)

受注

-GM
GMからラックアシスト式EPS(電動パワーステアリング)を受注した。受注金額は約4,000億ウォンに達する。同社は2009年における海外カーメーカーからの受注額が10億米ドルを突破。最終的には12億米ドルに達する見込み。2009年に入ってから、欧州および北米メーカー向けの納入が増加している。(2009年11月22日付プレスリリースより)

2009年7月よりGMに走行安全装置を供給する。対象部品はABS(アンチロックブレーキシステム)とESC(横滑り防止装置)。今後5年間に渡って合計600万台ずつ納入する予定。(2009年5月21日付プレスリリースより)

-PSA Peugeot Citroen

PSA Peugeot Citroenグループからキャリパーブレーキを受注した。契約期間は2012年から5年間で、受注総額は1,200億ウォンに達する見込み。欧州のカーメーカーから製品を受注したのは今回が初めてという。同社はこれを契機に、BMWやRenault等とも取引開始に結びつけたい考え。(2009年7月30日付プレスリリースより)

 

子会社

-Halla Stackpole
2009年10月、忠清北道に建設した梧倉(Ochang)工場の竣工式を開催した。また、同工場で6速AT用焼結部品の生産を開始。GM大宇と上海GM向けに供給する。(2009年10月22日付プレスリリースより)

-Mando-Hella Electronics
2009年8月、仁川(Incheon)市の松都(Songdo)工場が完成した。2010年3月に量産開始し、起亜「Soul」にABS/ESC用ECU、ヨーレートセンサー、重力センサーを供給する計画。同社は万都とHella KGaA Hueck & Co.(ドイツ)による合弁会社。(2009年8月31日付プレスリリースより)

生産関連

2009年9月、ABSとESCを合わせた累積生産台数が1,000万台を突破したと発表。2013年には生産水準を年間500万台に乗せることを目標としている。(2009年9月21日付プレスリリースより)

韓国の原州(Wonju)工場で高出力タイプのモーター駆動式パワーステアリングシステム(MDPS)を量産開始した。このMDPSは現代自動車の小型SUV「Tucson ix」に搭載されている。(2009年8月27日付プレスリリースより)

新規事業

モーター等の新規事業への参入を計画している。これに伴い、2010年から2011年にかけて47,503百万ウォンを投資する計画。

開発動向

研究開発体制

拠点名 所在地 研究内容
中央研究所
器興(Giheung)
システム研究所
京畿道
龍仁(Yong-in)市
-ハイブリッド技術
-統合安全システム
-ドライバーサポートシステム
-コア電子技術
平澤(Pyeongtaek)
試験評価研究所
京畿道
平澤(Pyeongtaek)市
-実車試験評価技術
-材料技術
-NVH(Noise, Vibration, Harshness)
-生産技術
-CMMI

2003年6月、中国の北京市に研究開発拠点「万都(北京)汽車部件開発中心有限公司」[Mando(Beijing) Automotive Components R&D Center Co.,Ltd.]を設立。また、上海市にも開発拠点(Mando R&D Shanghai Branch)を保有している。

2010年下半期、ドイツのフランクフルトに研究開発拠点を新設する計画。投資額は4,370百万ウォンを予定している。

研究開発費

(単位:百万ウォン)
- 2009年12月期 2008年12月期 2007年12月期
金額 78,643 74,229 64,534
対売上高比率 5.20% 4.71% 3.85%

技術提携

韓国の交通安全公団(Korea Transportation Safety Authority)との間で、セーフティシステムの研究開発に関する了解覚書(MOU)を締結した。契約期間は2012年までの3年間で、2013年からは5年毎に契約更新する予定。これにより万都は、同公団のテストコースが2010年より使用可能となる。これまで同社はスウェーデン、中国、米国、ニュージーランドなどで性能試験を実施してきた。今後は国内においても、ABS、ESC、車線維持支援システム、アダプティブクルーズコントロール、ADAS(先進運転支援システム)などの試験を行う計画。(2009年12月3日付プレスリリースより)

中国の柳州五菱連合発展有限公司(Liuzhou Wuling Motors United Development Co., Ltd.)との間で、協業に関する覚書を締結した。五菱連発は、上海汽車グループ傘下の上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling Automobile)向けに、自動車用モジュールを供給している。今回の合意に基づき、万都は五菱連発に対してシャシーモジュール関連の技術を提供する。また、五菱連発の協力を受け、上汽通用五菱に対してブレーキ、ステアリング、サスペンション部品の納入を実現させたい考え。対象は新型乗用車「GP50」プロジェクト。(2009年6月18日付プレスリリースより)

イランのFaravari & Sakht Co.(F&S)との間で、サスペンション技術を供与する契約を締結。契約期間は最大9年間で、50万米ドル以上の技術料収入が見込まれる。韓国企業が中東に自動車部品技術を供与するのは、今回が初めてのこと。また、万都はF&Sに今後9年間で合計9,000万米ドル規模のショックアブソーバーを供給する。F&Sはイラン最大の自動車部品企業グループ、EZAM Automotive Parts Groupの傘下企業。(2009年1月4日付プレスリリースより)

研究開発活動

開発課題 開発期間
2009年12月期(開発済み)
「MGH-60」ABS/ESC 2007年06月~
2009年06月
「MAS-25E」 電動パワーステアリング 2007年09月~
2009年10月
「MAS-25L」 電動パワーステアリング 2008年05月~
2009年08月
「MAS-35」 電動パワーステアリング 2008年06月~
2009年07月
統合シャシー制御システム
(韓国政府 国策課題)
2005年04月~
2009年09月
ヨーレート&Gセンサー 2006年05月~
2009年03月
油圧式パワーステアリングの高出力・高圧化 2008年04月~
2009年09月
誘導モーター 2009年03月~
2009年08月
セルフレベライザー 2005年09月~
2009年06月
デュアルフローダンパー 2007年10月~
2009年12月
マルチバルブ 2008年02月~
2009年05月
ハイブリッドキャリパー 2008年01月~
2009年04月
タイロッドブースター 2008年01月~
2009年11月

設備投資

設備投資計画

(単位:百万ウォン)
投資内容 投資予定額 投資時期
生産拠点設立 (ブラジル) 32,048 2010年下半期
生産拠点設立 (中欧) 40,111 2011年
生産拠点設立 (中国内陸部) 5,341 2011年
合計 77,500 -