現代モービス_2007年12月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:億ウォン) |
- | 2007年 12月期 |
2006年 12月期 |
増減率 | 備考 |
売上高 | 84,909 | 81,680 | 4.0% | 2007年12月期はモジュール事業の売上が56,487億ウォンで、全体の66.5%を占める。 |
営業利益 | 8,245 | 8,166 | 1.0% | - |
純利益 | 7,766 | 6,867 | 13.1% | - |
韓国動向
-吸収合併
2007年6月1日付で、ブレーキ部品等を扱う系列会社のKASCOを吸収合併。「ブレーキ製品の安定供給基盤を構築するため」と同社は説明。現在は同社の昌原(Changwon)工場として稼働中。
-子会社
韓国の自動車用ランプメーカーIHL社の株式20万株をEcoPlasticより取得する。取得金額は150億ウォンで、これにより同社の持分比率は100%となる。同社は「自動車コア部品事業強化の一環」と説明。(2007年6月20日付プレスリリースより)
-新工場建設
2007年9月、慶尚北道の金泉(Gimcheon)市に建設する新工場の起工式を行った。自動車用ランプの生産を行う。
-売却
韓国の(株)Plakorは、同社が保有するEcoPlasticの全株式760万株(40%)を34億5,800万円で取得。これにより、EcoPlasticの経営権は同社からPlakorに移動する。Plakorは1989年に設立され、バンパー等の自動車部品の金型製作を行なっている。この親会社は各種金型の設計・製造等を行い、大阪府に本社を置く(株)アーク。(2007年2月16日付プレスリリースより)
KPS社(韓)にプロペラシャフト事業を194億ウォンで譲渡する。「ブレーキやステアリング等、自動車コア部品事業に当社の力を集中させるため」と背景を説明。(2007年6月20日付プレスリリースより)
海外動向
-中国
2007年10月、中国の長沙衆泰汽車(Zotye Auto)にランプを供給する契約を締結。江蘇(Jiangsu)工場で生産する部品が、長沙衆泰汽車の約21万台に搭載される。契約期間は2007年から5年間で、受注規模は約3,000万米ドルに達する。
-米国
子会社Mobis America, Inc.の100%出資により、米国にMobis Georgia, LLCを設立。資本金は4億5,785万ウォンで、自動車モジュール部品の製造および販売を行う。(2007年7月24日付プレスリリースより)
>>>詳細は 設備投資 参照
-チェコ
完全子会社"Mobis Automotive Czech s.r.o"を設立。出資額は7億2600万ウォンで、モジュール部品の生産および販売を行う。(2007年1月17日付プレスリリースより)
>>>詳細は 設備投資 参照
-ドイツ
大円鋼業を始めとする10余社の部品メーカーと共にVolkswagen(VW)本社を訪問し、"2007 Mobis Supplier Expo"を開催。ドイツ・ヴォルフスブルクのVW開発センター内に展示スペースを設け、VWやAudi等の購買担当者やエンジニアを約300名を招待、受注活動を行った。今回の展示会では、同社がコックピットモジュール、パワーステアリングポンプ、ステアリングコラム、電動パワーステアリング装置(MDPS)、エアバック等 12種類の部品を展示。一方、同行した中小部品メーカーらは、パワートレインやシャシー部品類等、60種類以上の部品を展示した。同社は2000年以降、韓国内の中小部品メーカーとともにGM、クライスラー、トヨタ、日産、ホンダ、三菱等を訪問し、自動車部品展示会を開催している。(2007年12月13日付プレスリリースより)
事業計画 (2008年12月期)
2008年12月期の事業計画を発表。国内売上は9兆2,974億ウォンで前年度の8兆4,909億ウォンから9.5%の増加、営業利益は9,091億ウォンで前年度の8,245億ウォンから10.3%の増益を目標とする。更に、海外市場での64億ドル(前年度計画比23%増)を加えて、全世界で合計15兆ウォンの売上を目指す計画。同社は2010年までに国内外でCBS300万台、ABS/ESC287万台、エアバッグ325万台、MDPS160万台、ランプ200万台の生産体制を確立する等、コア部品の生産能力拡大を通じてモジュール事業を強化していく方針。(2008年1月30日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発拠点
研究分野
主な研究開発活動 (2007年12月期)
電動パワーステアリング装置(MDPS)のコア部品である電子制御ユニット(ECU)と光学式センサーを、韓国で初めて国産化に成功したと発表。これらの部品はハンドル軸の内部に装着され、車両の速度により走行角度を調節、モーターの動きを制御する等、MDPSの性能と価格を左右するもの。今回の国産化を通じて同社は、価格競争力の確保、為替変動リスクの最小化、コア部品を安定供給する基盤の構築等の効果を見込んでおり、年間600億ウォン規模の輸入代替効果が期待される。京畿道(Gyeonggi-do)の浦升(Poseung)に位置する同社MDPS工場は年産80万台の生産規模を持ち、現代自の新型Avante XD、i30、起亜自のCee'd向けに部品を供給中。今後は現代自Vernaの後継モデル、起亜自Seraroの後継モデルを始めとして、搭載車種の拡大を目指す。(2007年11月19日付プレスリリースより)
技術導入契約
名称 | 所在地 |
竜仁(Yong-in)技術研究所 | 韓国 竜仁(Yong-in) |
上海R&Dセンター | 中国 上海 |
デトロイトR&Dセンター | 米国 デトロイト |
フランクフルトR&Dセンター | ドイツ フランクフルト |
研究分野
事業部門 | 内容 |
モジュール |
モジュール部品開発 -シャシーモジュール開発 -運転席モジュール開発 -フロントエンドモジュール開発 システム部品開発 -CBS/ABS/ESC部品開発 -MDPS/プロペラシャフト/パワーステアリングポンプ -エアバッグシステム開発 先行研究開発 -燃料電池自動車用 部品開発 -部品開発用 新素材開発 -海外完成車メーカー モジュール開発 モジュール設備開発 -シャーシ/運転席/フロントエンド設備開発 部品設備開発 -CBS/ABS/ESC/MDPS/ABS設備開発 -射出およびIP設備開発 部品金型開発 -射出およびIP金型開発 |
部品 | - 自動車用部品開発 - ディーゼル車排出ガス低減装置開発 |
研究開発費 | (単位:億ウォン) |
- | 2007年12月期 | 2006年12月期 | 2005年12月期 |
金額 | 934 | 806 | 983 |
対売上高比 | 1.10% | 0.99% | 1.30% |
主な研究開発活動 (2007年12月期)
電動パワーステアリング装置(MDPS)のコア部品である電子制御ユニット(ECU)と光学式センサーを、韓国で初めて国産化に成功したと発表。これらの部品はハンドル軸の内部に装着され、車両の速度により走行角度を調節、モーターの動きを制御する等、MDPSの性能と価格を左右するもの。今回の国産化を通じて同社は、価格競争力の確保、為替変動リスクの最小化、コア部品を安定供給する基盤の構築等の効果を見込んでおり、年間600億ウォン規模の輸入代替効果が期待される。京畿道(Gyeonggi-do)の浦升(Poseung)に位置する同社MDPS工場は年産80万台の生産規模を持ち、現代自の新型Avante XD、i30、起亜自のCee'd向けに部品を供給中。今後は現代自Vernaの後継モデル、起亜自Seraroの後継モデルを始めとして、搭載車種の拡大を目指す。(2007年11月19日付プレスリリースより)
技術導入契約
相手方 (国名) |
契約内容 | 契約期間 |
TRW (英国) |
電動ステアリング装置 生産 | 2005年02月17日 ~ 2015年02月16日 |
Automotive Lighting (ドイツ) |
ハロゲン&HIDヘッドランプ 設計技術 | 2007年01月19日 から3年間 |
設備投資
国内投資 (2007年12月期)
2007年5月、浦升(Poseung)の電動パワーステアリング装置(MDPS)工場のラインを増設。生産能力が40万台から80万台に拡大。2007年12月期の設備投資額は7,749百万ウォン。
2007年7月、天安(Cheonan) ABS工場の生産能力を100万台から200万台に増強。2007年12月期の設備投資額は10,388百万ウォン。
国内投資計画 (2008年12月期)
昌原(Changwon)CBS工場の生産能力増強に29,226百万ウォンを投資する計画。また、建設中の金泉(Gimcheon)ランプ工場に34,702百万ウォンを投資。
海外投資 (2007年12月期)
-チェコ
チェコのノソビチェ市にてモジュール工場の着工式を行った。スロバキア工場に続き欧州で2番目の生産拠点となるチェコ工場は、現代自動車の工場敷地内の約10万平方メートルの土地に建設される。今回の投資額は568億ウォンで、800名余りが現地で雇用される模様。同工場では現代自動車の欧州向け戦略モデルを対象に、コンプリートシャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュール等を年間30万台生産する計画。なお、同工場では米国のモービスオハイオモジュール工場(OMMC)にて採用された"トンネルコンベアシステム"を導入する。このシステムはモジュールラインと完成車生産ラインをトンネルコンベアで連結し、完成したモジュール製品を輸送するもの。同社はこのシステムを利用して、生産性の向上のみならず、約70億ウォンに及ぶ運送費節減効果を見込んでいる。(2007年8月31日付プレスリリースより)
-米国
米国ジョージア州にて新工場の着工式を行った。同社は716億ウォンを投資し、起亜自動車の工場内83,000平方メートルの敷地にモジュール工場を建設する。この新工場は、アラバマ工場とオハイオ工場に続く第3の米国生産拠点となり、約600名の現地スタッフが今回雇用される見込み。ジョージアでは起亜のSUVを対象に、シャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュール等を年間30万台生産する。同社は「アラバマ工場にて生産されたバンパー類とインストルメントパネルを、ジョージア工場にてフロントエンドモジュールやコックピットモジュールに取り付ける等、今後は生産拠点間の協業関係を確立させ、北米市場で安定した生産体制を構築していく」と説明。(2007年10月18日付プレスリリースより)
2007年5月、浦升(Poseung)の電動パワーステアリング装置(MDPS)工場のラインを増設。生産能力が40万台から80万台に拡大。2007年12月期の設備投資額は7,749百万ウォン。
2007年7月、天安(Cheonan) ABS工場の生産能力を100万台から200万台に増強。2007年12月期の設備投資額は10,388百万ウォン。
国内投資計画 (2008年12月期)
昌原(Changwon)CBS工場の生産能力増強に29,226百万ウォンを投資する計画。また、建設中の金泉(Gimcheon)ランプ工場に34,702百万ウォンを投資。
海外投資 (2007年12月期)
-チェコ
チェコのノソビチェ市にてモジュール工場の着工式を行った。スロバキア工場に続き欧州で2番目の生産拠点となるチェコ工場は、現代自動車の工場敷地内の約10万平方メートルの土地に建設される。今回の投資額は568億ウォンで、800名余りが現地で雇用される模様。同工場では現代自動車の欧州向け戦略モデルを対象に、コンプリートシャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュール等を年間30万台生産する計画。なお、同工場では米国のモービスオハイオモジュール工場(OMMC)にて採用された"トンネルコンベアシステム"を導入する。このシステムはモジュールラインと完成車生産ラインをトンネルコンベアで連結し、完成したモジュール製品を輸送するもの。同社はこのシステムを利用して、生産性の向上のみならず、約70億ウォンに及ぶ運送費節減効果を見込んでいる。(2007年8月31日付プレスリリースより)
-米国
米国ジョージア州にて新工場の着工式を行った。同社は716億ウォンを投資し、起亜自動車の工場内83,000平方メートルの敷地にモジュール工場を建設する。この新工場は、アラバマ工場とオハイオ工場に続く第3の米国生産拠点となり、約600名の現地スタッフが今回雇用される見込み。ジョージアでは起亜のSUVを対象に、シャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュール等を年間30万台生産する。同社は「アラバマ工場にて生産されたバンパー類とインストルメントパネルを、ジョージア工場にてフロントエンドモジュールやコックピットモジュールに取り付ける等、今後は生産拠点間の協業関係を確立させ、北米市場で安定した生産体制を構築していく」と説明。(2007年10月18日付プレスリリースより)