八千代工業株式会社2008年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 319,765 | 353,083 | (9.4) | -主に自動車組立分野における受注台数の大幅な減少により減収。 |
営業利益 | 8,799 | 10,469 | (15.9) | -国内における自動車組立分野の減収に伴う利益の減少、法改正等に伴う減価償却費や能力拡大関連費用の増加並びに販売費及び一般管理費の増加に加え、主として北米における外貨建て取引に係わる為替差損の影響などにより、減益。 |
経常利益 | 8,124 | 9,861 | (17.6) | |
純利益 | 7,360 | 5,387 | 36.6 | |
自動車部品 | ||||
売上高 | 196,435 | 183,774 | 7.0 | <国内> -部品全般が微増に留まった。 <北米> -AY Manufacturing Ltd.(米国)、Yachiyo Manufacturing of Alabama LLC(米国)及びUS Yachiyo Inc.(米国)における受注増や為替換算上の増加などにより増収。 <アジア> -Goshi-Thanglong Auto-Parts Co., Ltd..(ベトナム)、Siam Yachiyo Co., Ltd.(タイ)及び八千代工業(中山)有限公司(中国)における受注増や為替換算上の増加などにより増収。 |
自動車組立 | ||||
売上高 | 122,943 | 169,024 | (27.3) | -前年度実施の新車投入効果が薄れたことや今年度は新型車投入がなかったことなどから、「ゼスト」をはじめとして受注台数が大幅に減少したことにより減収。 |
海外生産体制強化
<米国>
-2007年4月、同社米国子会社であるYachiyo Mfg. of Alabama LLCが板金事業強化のために設備投資を実施すると発表。
-2007年4月、北米事業の強化策の一環として、 Yachiyo Mfg. of Alabama LLC内に、樹脂製燃料タンクの新製造工場を建設すると発表。
<インド>
-2007年12月、インドにおける生産拠点としてラジャスタン州に子会社を設立すると発表。
>>>詳細は設備投資を参照
第10次中期計画(2008年4月1日 - 2011年3月31日)
数値目標(2011年3月期)
売上高: 4,300億円(完成車: 2,100億円/自動車部品: 2,200億円)
経常利益率: 3.0%以上
ROE: 10%以上
主要製品売上台数(2011年3月期)
樹脂性燃料タンク: 3,500千台 (2008年3月期実績: 2,183千台)
サンルーフ: 1,500千台 (2008年3月期実績: 1,434千台)
開発動向
研究開発費 | (単位:百万円) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | |
金額 | 1,657 | 1,622 | 1,316 |
研究開発体制
-研究開発活動は同社及び合志技研工業株式会社が行う。
自動車部品の研究開発の成果及び継続事項
(1)新型車用の樹脂製燃料タンクの量産化
(2)国内・海外の排ガス規制対応の二輪車用メタルハニカム担体の開発
(3)新構造樹脂製燃料タンクの研究と開発
(4)サンルーフの周辺要素技術の研究と開発
(5)新型サンルーフの研究と開発
(6)サンルーフの環境対応技術の研究と開発
(7)二輪車用樹脂製燃料タンクの環境対応技術の研究と開発
(8)国内・海外の排ガス規制対応の二輪車用触媒の研究と開発
(9)アルミ材の半溶融状態でのプレス形成技術の研究と開発
設備投資
設備投資費 | (単位:百万円) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | |
全体 | 21,874 | 10,181 | 7,490 |
自動車部品 | 15,339 | 8,991 | 5,739 |
自動車組立 | 6,507 | 1,176 | 1,734 |
海外投資
<米国>
-2007年4月、同社の米国子会社であるYachiyo Mfg. of Alabama LLCが板金事業強化のために設備投資を実施すると発表した。米国アラバマ拠点の建屋増築と高性能プレスマシンの導入を行うことにより、米国内での板金部品一貫加工体制を整え、競争力を高める狙い。投資額は27百万ドル。(2007年4月5日付けプレスリリースより)
-2007年4月、北米事業の強化策の一環として、アラバマ州の子会社Yachiyo Mfg. of Alabama LLC内に、樹脂製燃料タンクの新製造工場を建設すると発表した。北米における燃料タンク製造拠点はオハイオ州にある製造拠点に次ぐ2拠点目となる。樹脂製燃料タンクの需要拡大に対応するのが狙い。新工場への投資額は1,600万米ドル(約19億2,000万円)で、2009年1月の稼働を目指す。アラバマ工場の生産能力は年間20万台。アラバマ拠点の稼働に伴い同社の北米での燃料タンク生産能力は年間100万台にまで拡大する見込み。(2007年4月25日付けプレスリリースより)
<インド>
-2007年12月、インドにおける生産拠点としてラジャスタン州に子会社を設立すると発表した。樹脂製燃料タンクなど自動車部品の製造及び販売を行うことを目的として、デリー近郊に08年4月を目処に新会社を設立する。新会社の商号は未定。資本金は 3億インドルピー(約8億円)で、10年1月に営業開始予定。(2007年12月27日付プレスリリースより)
設備の新設 | (単位:百万円) |
会社名 事業所名 事業部門 |
設備の内容 | 投資 予定総額 |
着手 | 完了予定 | 備考 |
八千代工業 | |||||
柏原工場 | 生産関連設備 研究開発設備 |
3,472 | 2007.07 | 2009.03 | 新規受注対応、省力・合理化、能力拡充等 |
四日市製作所 | 生産関連設備 | 15,260 | 2007.05 | 2009.03 | 新工場建設用地、能力拡充、新規受注対応等 |
鈴鹿工場 | 生産関連設備 | 1,706 | 2008.01 | 2009.01 | 新規受注対応、省力・合理化、能力拡充等 |
亀山事業所 | 生産関連設備 | 1,892 | 2007.06 | 2009.02 | 能力拡充、新規受注対応、省力・合理化等 |
栃木研究所 | 研究開発設備 | 20 | 2008.06 | 2008.10 | 試験装置等 |
国内子会社 | |||||
合志技研工業株式会社 | 生産関連設備 研究開発設備 |
2,070 | 2008.01 | 2009.03 | 新規受注対応、試験装置、能力拡充等 |
株式会社ウエムラテック | 生産関連設備 | 1,093 | 2008.02 | 2009.03 | 新規受注対応、省力・合理化、設備更新 |
在外子会社 | |||||
Yachiyo of America Inc. (米国オハイオ州マリオン) |
研究開発設備 | 1,196 | 2007.08 | 2008.12 | 北米研究所開発センター等 |
Yachiyo Manufacturing of Alabama LLC (米国アラバマ州スティール) |
生産関連設備 | 4,949 | 2006.07 | 2009.06 | 能力拡充、設備更新、新規受注対応 |
AY Manufacturing Ltd. (米国オハイオ州コロンバス) |
生産関連設備 | 1,274 | 2007.12 | 2008.12 | 新規受注対応 |
Siam Yachiyo Co., Ltd. (タイ プラチンブリ県シーマハポート) |
生産関連設備 | 1,340 | 2006.03 | 2008.12 | 能力拡充、省力・合理化、設備更新等 |
Siam Goshi Manufacturing Co., Ltd. (タイ ラヨン県) | 生産関連設備 | 1,113 | 2007.12 | 2008.12 | 新規受注対応、能力拡充、省力・合理化等 |
八千代工業(中山)有限公司(中国広東省) | 生産関連設備 | 737 | 2007.12 | 2008.12 | 新規受注対応、環境改善、品質向上対策等 |