日本特殊陶業 (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 302,798 | 284,746 | 6.3 | - |
営業利益 | 23,754 | 24,478 | (3.0) | - |
経常利益 | 27,674 | 23,740 | 16.6 | - |
当期純利益 | 20,909 | 25,524 | (18.1) | - |
自動車関連事業 | ||||
売上高 | 248,795 | 222,635 | 11.8 | -欧州地域では新車販売不振の影響を受けたが、北米地域では出荷が堅調に推移し、増収増益。 |
営業利益 | 33,159 | 30,703 | 8.0 |
新会社
<ベトナム>
-ホーチミンに新たに販売会社「ベトナムNGKスパークプラグ有限会社」[NGK Spark Plugs (Vietnam) Co., Ltd.] を設立したと発表。資本金は20万米ドルで、タイNGKスパーク株式会社が100%出資する。2012年9月に営業を開始し、ベトナム市場においてスパークプラグ、酸素センサーの販売を行う予定。(2012年8月31日付プレスリリースより)
2014年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2014年3月期 (予測) |
2013年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
全社 | |||
売上高 | 305,000 | 302,798 | 0.7 |
営業利益 | 38,000 | 23,754 | 60.0 |
経常利益 | 39,000 | 27,674 | 40.9 |
当期純利益 | 23,500 | 20,909 | 12.4 |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 17,100 | 16,036 | 15,763 |
既存製品の改良、応用研究等に 関する費用等を除いた研究開発費 |
3,733 | 3,542 | 3,152 |
-自動車関連事業 | 837 | 773 | 828 |
研究開発体制
-活動の主体となるのは、本社機構である技術開発本部、新規事業推進本部、SOFCプロジェクトおよび各事業部技術部。また、国内外の学会・協会への参画、大学・公的研究機関との共同研究等により最新技術を入手・導入している。-テクニカルセンターは米国、欧州、ブラジル、韓国に展開。
研究開発活動
スパークプラグ-耐高温性・耐高電圧性・高着火性を高めるとともに、より一層の小径化・長尺化を推進し、材料開発から製品設計、製造方法まで一貫して開発を実施。
-絶縁体組織の緻密化により、従来品から大きく耐電圧性能を向上させた新絶縁体の開発が完了し、欧州メーカーを中心に採用開始。
ディーゼルエンジン用グロープラグ
-排気ガス規制に対応した、昇温特性に優れ、高寿命を有するプラグやその温度をコントロールする制御システムを開発を行なっている。
-グロープラグと圧力センサーを一体化した新製品の開発を進め、従来の他社製圧力センサー付きグロープラグに対して、低圧検知精度を向上させたことにより、燃料噴射の詳細制御が可能となり、排ガス低減や燃費向上に貢献できるようになった。加えて、高温発熱可能なセラミックグローヒーターの組付けを可能にしたことにより、エンジンの低温始動性も飛躍的に改善。
センサー
-排気ガス規制に対応すべく、高温、熱衝撃、振動、被水などの環境耐久性向上および省エネ、省資源タイプのセンサ開発を進めている。
-新しい排気ガス規制に必要となるOBD (車載の自己故障診断装置) 用のセンサーやEGRシステムを制御するためのセンサー開発を推進している。
その他
-ガスエンジン用プラグの耐久性向上を目指した点火ユニットの開発製品化を推進している。
-自動車に搭載されたエンジン制御回路とのインターフェース機能を持つ全領域空燃比センサ用次世代ASIC (特定用途向けIC) を開発中。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 24,012 | 14,004 | 8,767 |
-自動車関連事業 | 17,960 | 11,854 | 6,365 |
-2014年3月期の設備投資額は、53,800百万円を予定。その内、自動車関連事業は45,803百万円。
国内投資
-岐阜県可児市に建設するスパークプラグ用絶縁体工場の起工式を建設予定地で開催した。建屋と第1次設備として約280億円を投資し、延床面積約5万3千平方メートルの工場を建設。2014年4月に稼働して生産能力は第1次設備で月産1,350万本を計画、以降も段階的に生産能力を引き上げる予定だ。(2012年12月26日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 |
(2013年3月31日現在) |
事業所名 (所在地) |
投資予定額 (百万円) |
設備の内容 |
Tono Ceramic Inc. (*1) (岐阜県可児市) |
28,000 | スパークプラグ生産工場および設備 |