業績

（単位：百万円）

	2008年 3月期	2007年度 3月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	47,282	41,974	12.6	-
営業利益	4,429	3,458	28.1
経常利益	4,349	3,327	30.7
当期純利益	3,010	1,666	80.7
自動車部品等製造事業
売上高	46,744	41,436	12.8	-自動車用ブレーキ部門の売上高は、国内トラックメーカー各社の輸出向けならびに新規受注品が順調に推移。トラックメーカーおよび建設・産業機械メーカー用のポンプ部門の売上高は、海外連結子会社の売上が順調に推移したこと、エンジン関連部品の売上高が増加したことが寄与。
営業利益	5,385	4,317	24.7	-増収効果に加え原価低減活動の効果。

受注
-日本およびアジアで受注は増加。

-ブレーキでは、国内トラックメーカー全社のフルエアブレーキシステム化が完了。また、すでに全社に採用された
エアウェッジドラムブレーキはさらに搭載車種が増加。

-ポンプでは、海外の乗用車メーカーから新規にウォーターポンプを受注し、2007年度下期に量産を開始。


国内事業
-商用車用ブレーキ国内最大手の同社は、新規事業の一環として、エンジン部品事業を大幅に拡充する。シリンダーヘッドやクランクケースなどの大型鋳物部品、ターボチャージャー部品を拡販するほか、建設機械、産業用エンジン部品でも新たな受注獲得を目指す。主力のブレーキ事業に次ぐ収益源として生産体制も強化し、今後3年間で設備費などに約25億円を投じる。同社は2005年にエンジン部品に参入。現状で47億円（2007年度）の部門売り上げを、2009年度をめどに約1.5倍の69億円に引き上げる。グループ売り上げのうち、エンジン部品の占める割合は11％（2007年度）だが、2009年度までに約15％とする。（2007年6月1日付日刊自動車新聞より）


海外事業
-中国における商用車用ブレーキ及びエンジン部品事業を拡充する。日系トラックメーカー向けに新たな生産拠点を開設、2008年からドラムブレーキやウオーターポンプの本格生産を開始する。2008年度には17億円の売り上げを目指す。同社は、90年代半ばにブレーキ用ライニング（摩擦材）の生産で中国に進出している。2004年には現地メーカーとの合弁で商用車用ブレーキの生産事業も開始した。しかし、中国での商用車用ブレーキ事業は、価格競争が激しいこともあり、2006年度の売り上げは１億円にとどまっていた。（2007年6月25日付日刊自動車新聞より）

-米国でのディーゼルエンジン部品事業を大幅に拡充する。2010年度までに10億円を投じて生産能力を増強するほか、新規受注獲得のための活動を本格化。主力のトラック向けに加え、世界的な需要増が見込める建設機械や産業用エンジンをターゲットに売り込む。現状で5億円（今年度見通し）の売上高を、10年度をめどに45億円に引き上げる。同社は、当面の経営戦略の中で、普通トラックへの依存体質の改善とグロバール化の加速を重視している。特にグローバル展開については、国内のトラック市場が全需で8万台程度と縮小均衡が予想されることから、現地生産の拡大や新規顧客の開拓に注力、早期に一定の事業基盤を整えたい考え。海外売り上げ目標として、2009年度をめどに昨年度の約1.6倍に当たる146億円を掲げている。（2007年8月24日付日刊自動車新聞より）

研究開発体制
-第一開発部、第二開発部、第三開発部、第四開発部及び実験部により推進。
-研究スタッフは、グループ全社で75名、総従業員の約5.5%。
-2007年度の研究開発費の合計は937百万円。

ブレーキ部門
-国内トラックメーカー全社のフルエアブレーキシステム化が完了し、大型車用エアウエッジドラムブレーキは車種を増加。
-次期ブレーキとしてのエアディスクブレーキはモジュール化商品として、独自開発のパッド、ロータを含めた信頼性の高い商品を開発中。
-安全性向上、環境対応、省エネ対応を主眼とした研究・開発に注力し、将来への継承技術を蓄積。
-研究開発費は548百万円。

ポンプ部門
-小型から大型のエンジン用水ポンプと油ポンプの改良・開発を推進。
-国内各OEMの新長期排出ガス規制対応エンジンに関連した水・油ポンプを開発。
-研究開発費は309百万円。

その他部門
-リターダは排出ガス規制対応エンジンに適した装置として小型、中型、大型トラック・バス用として採用を拡大中。
-リターダのラインアップの充実を図り、適用車種の拡大に向けた開発を実施。
-研究開発費は79百万円。


技術提携を受けている契約 (2008年3月時点)

相手方の名称	国名	契約品目	契約内容	契約期間
Arvinmeritor Heavy Vehicle Systems, LLC.	米国	大型トラック用ブレーキ部品	1　工業所有権の実施権の設定 2　技術情報の提供 3　製造権及び販売権の許諾	1991年3月8日から2011年3月6日まで

技術援助等を与えている契約 (2008年3月時点)

相手方の名称	国名	契約品目	契約内容	契約期間
TBKK(Thailand) Co., Ltd.	タイ	自動車用ブレーキ、カムシャフト、油ポンプ、水ポンプ	1. 工業所有権の実施権の設定 2. 技術情報の提供 3. 製造権及び販売権の許諾	1990年3月29日販売開始日より10年以後1年ずつ自動更新
Sangshin Brake Ind. Co., Ltd.	韓国	大型車両用ブレーキ	同上	1994年1月14日 量産時より10年以後1年ずつ自動更新
TBK India Private Ltd.	インド	自動用水ポンプ・油ポンプ	同上	1998年6月28日 新製品量産時より7年
GSB-TBK Automotive Components, S.L.	スペイン	同上	同上	2000年6月7日 量産時より10年以後1年ずつ自動更新
Full Win Developments Ltd.	中国	ブレーキライニング	同上	2002年8月1日発効日より10年以後1年ずつ自動更新
Hangzhou TBK-APG Brakes Co., Ltd.	中国	大型車両用ブレーキ	同上	2003年7月30日 量産時より10年以後1年ずつ自動更新
Chang chun TBK Shili Auto Parts Co., Ltd.	中国	商用車用ブレーキ摩擦材	同上	2005年12月22日量産時より10年以後1年ずつ自動更新
TBK America, Inc.	米国	同上	同上	2006年11月15日 頭金支払い後10年以後1年ずつ自動更新

設備投資額

（単位：百万円）

	2008年3月期	2007年3月期	2006年3月期
ブレーキ生産設備	300	790	824
ポンプ生産設備	911	642	618
全社	N.A.	3,630	3,027

海外
<タイ>
-タイの生産体制を強化する。エンジン用オイルポンプのコア部品であるギアの現地生産を開始、内製化するほか、ギア類の外販事業も展開する。ギア生産の設備費に7億円を投じて、今年度中に現地化を完了、2008年以降はギアの外販で年間6億円の売り上げを目指す。タイ拠点の売り上げは、昨年度は政情による経済混乱で一時的に低迷したものの、今後も40億?60億円程度を想定していると見られ、ギア事業を新たに立ち上げることで、収益基盤をより強固なものとする。（2007年6月13日付日刊自動車新聞より）


設備の新設

会社名 事業所名	所在地	投資予定額 （百万円）	着手	完了
TBK America, Inc.	米国 インディアナ州	504	2008年5月	2008年7月