東プレ株式会社2007年度の動向

ハイライト

業績
単位: 
百万円
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 93,948 90,810 3.5 -国内では自動車販売の不振やトラック需要の減少による冷凍車事業の不振などにより減収となったが、海外では北米工場が売上を伸ばし、全体では増収。
営業利益 8,740 6,516 34.1 -プレス関連製品事業の増益が、非プレス関連製品事業の減益を補い、全体では増益。
経常利益 8,342 7,030 18.7 -営業外費用として主に海外子会社への貸付金に係る為替差損を計上したため、前期比18.7%にとどまった
当期純利益 4,023 3,639 10.5 -
プレス関連製品
売上高
(外部顧客)
56,183 49,768 12.9 -国内では新車需要の減少による影響で国内主力車種は苦戦したが、輸出車種は比較的好調であったため、前年並みの売上となった。
- 北米の生産拠点のTopre America Corporationにおいては、上期に引き続き主力車種が好調を維持し、大きく売上を伸ばした。
営業利益 7,358 3,841 91.6 -海外ではTopre America Corporationが売上拡大により増益、国内でも新車種の順調な立ち上がりや試作部品の受注増などにより増益、プレス関連製品全体では大幅な増益。


海外動向
<米国>
同社は米国での事業を大幅に拡大する。新拠点の開設や既存拠点(アラバマ州)の拡張などを検討、2007年内をめどに生産能力増強について具体化する。日系自動車メーカーなど主力取引先の現地生産が拡大しており、今後の受注状況によっては、生産体制を強化する必要があると判断。2010年以降、早期に米国での売り上げを、200億円(08年見通し)から約250億円に引き上げる。同社の米国拠点は、初の海外生産子会社として04年に操業を開始、ボディー骨格などのプレス部品を生産している。2006度は第2次投資として、工場を拡張、プレスラインの増設などを完了した。売り上げも当初計画に比べ高水準で推移しており、08年にも200億円に達する見通し。(2007年7月27日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発体制
開発本部:コア技術を応用した新製品の開発・新規事業化
各事業部:新機能を追求した新製品、新技術の開発活動

研究開発費用
2008年3月期の研究開発費は987百万円。


プレス関連製品事業
・2010年以降に国内外で適用が始まる新燃費規制による自動車メーカーの強い軽量化ニーズに対応するための技術開発を推進。そのひとつとしてダイクエンチ工法に取り組み、量産化準備を開始。
・ 成形シミュレーション技術開発では、従来よりも詳細にプレス成形性を事前予測できる解析技術を開発、量産実務適用を開始。

技術供与契約(2008年3月現在)
相手方の名称 国名 契約品目 契約内容 契約期間
広州東昇機械有限公司
(Sunrise Machinery Co., Ltd. )
中国 自動車用プレス製品・金型 技術情報の提供及びノウハウの承諾 2007年8月31日から
2012年8月30日まで

設備投資

設備投資費用
2008年3月期は、プレス関連製品事業を中心に全体で6,661百万円の設備投資を実施。

プレス関連製品事業では、5,470百万円の設備投資を実施。
<同社> 自動車用プレス部品金型を中心に3,492百万円。
<子会社> 東プレ九州およびTopre America Corporationの自動車用プレス部品の生産設備を中心に1,978百万円。


設備の新設(プレス関連製品事業)
事業所名 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
完成後の
増加能力
相模原事業所
(神奈川県、相模原市)
自動車プレス部品用金型新設 1,277 2008年
3月
2009年
3月
同程度
広島事業所
(広島県、東広島市)
Topre America Corporation 本社工場
(米国、アラバマ州)
自動車プレス部品用既存工場拡張 4,000 2008年
3月
2009年
12月
50%増加