西川ゴム工業 (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 46,938 50,148 (6.4) -
営業利益 3,573 37 9,556.8 -
経常利益 4,120 (129) - -
当期純利益 4,069 (1,744) - -
自動車部品事業
売上高 43,446 45,944 (5.4) -世界的な自動車生産台数の減少が影響。
営業利益 3,315 (50) - -原価低減活動を進めた効果による。

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
自動車用部品事業 162 106 104

研究開発活動

1)軽量化技術の開発
-各自動車メーカーから、燃費向上を目的とした部品軽量化が要請されている。それに応えるため、樹脂化や発泡技術を活用駆使した各シール製品の軽量化開発に取り組んでいる。
-2010年3月期は、材料を従来のゴムから樹脂(TPE:熱可塑性エラストマー)に代替し、骨格部を発泡させたグラスランチャンネルを量産開始した。これにより、従来ゴム比で約30%の軽量化を達成。

2)音性能向上技術の開発
-従来製品の音性能向上や防音新製品の開発に向けて、発泡技術を駆使した開発を継続して実施している。

3)環境対応技術の開発
-電気自動車などの環境対応車に向けて、次世代シール材の検討を開始した。また、植物由来資源を活用した材料開発も継続している。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 2,091 5,493 8,120
自動車用部品事業 2,004 5,238 7,830

自動車用部品事業

-新製品のためのシール製品生産設備、原価低減を目的とした合理化投資のための生産設備を中心に投資。

 

設備の新設計画

事業所名 設備の内容 投資
総額
(百万円)
着手 完了
予定
西川ゴム
白木工場
(広島市安佐北区)
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 378 2009年
12月
2011年
3月
安佐工場
(広島市安佐北区)
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 708 2009年
12月
2011年
3月
吉田工場
(広島市安芸高田市)
自動車用シール・内外装製品及び住宅用外壁製品生産設備 440 2009年
12月
2011年
3月
三原工場
(広島県三原市)
自動車用シール製品および住宅用外壁製品生産設備 478 2009年
12月
2011年
3月
その他 本社建物、研究開発設備およびその他設備 396 2009年
9月
2011年
3月
国内子会社
西川物産(株)
(広島市安佐南区)
自動車用シール製品および金型の生産設備 200 2010年
4月
2011年
3月
西和工業(株)
(広島市安佐北区)
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 64 2010年
1月
2011年
3月
(株)西川ビッグオーシャン
(広島市安佐北区)
自動車用シール製品生産設備 78 2009年
11月
2011年
3月
(株)西川ゴム山口
(山口県下関市)
自動車用シール製品生産設備 169 2010年
4月
2011年
3月
(株)西川ビックウェル
(広島市安佐北区)
自動車用シール製品生産設備 84 2010年
4月
2011年
3月
在外子会社
Nishikawa Tachaplalert Rubber Co., Ltd.
(タイ コラート市)
自動車用シール製品生産設備 471 2009年
12月
2010年
12月
上海西川密封件有限公司
[Shanghai Nishikawa Sealing System Co., Ltd.]
(中国 上海市)
自動車用シール製品生産設備 451 2009年
12月
2010年
12月
*国内投資は新製品対応のための設備更新、合理化投資が中心であり、完成後の生産能力の増加はほとんどない。
*在外子会社の投資は、主に受注増に対応するための増設。