パナソニック (株) 2011年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2011年 3月期 |
2010年 3月期 |
増減率 | 備考 | |
全社 | ||||
売上高 | 8,692,672 | 7,417,980 | 17.2% |
- |
営業利益 | 305,254 | 190,453 | 60.3% |
- |
当期純利益 | 74,017 | (103,465) | - |
- |
デジタルAVCネットワーク | ||||
売上高 | 3,303,974 |
3,409,501 | (3.1%) |
- |
営業利益 | 114,956 | 87,289 | 31.7% |
- |
三洋電機 | ||||
売上高 | 1,561,918 | 404,841 | 285.8% |
- |
営業利益 | (8,033) | (730) | - | - |
事業提携
-2010年11月、米国の電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(カリフォルニア州)と資本提携を結んだと発表した。3千万ドル(約24億円)を出資し、パナソニッ クの電池を搭載したテスラ製電池パックの共同販売でも合意した。電池の開発やパワートレーン技術において協力関係を一段と強化していき、EV市場拡大を加 速させていく考え。テスラは電池パックを含んだEVパワートレーンを他の自動車メーカーにも供給していく。 (2010年11月5日付日刊自動車新聞より)事業計画
-2010年5月、2012年度を最終年度とする新中期経営計画を発表した。全体売上高目標を10兆円とし、営業利益率は5%としている。フラッグシップ事業とするのは「エナジーシステム事業」。創エネ、蓄エネ、エネルギーマネジメント、そして環境対応車関連を事業の柱に据える。同事業は09年度の売上高が5400億円。これを12年度には8500億円まで拡大する。そのうちの5千億円をリチウムイオン電池事業が占める見込みとなっている。リチウムイオン電池事業では、三洋電機とのコラボレーションによるセルの開発、生産ラインの導入により、グローバルシェア首位を堅持するとした。 (2010年5月11日付日刊自動車新聞より)-自動車メーカー向けカーエアコン事業に本格参入する。家庭用エアコン技術を生かし、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)など次世代車への採用を目指す。同社は、1950年代のモータリゼーション初期に後付け用の市販カーエアコン市場に参入していたが、標準採用が進むとともに事業は他メーカーへのコンプレッサーの供給にとどまっていた。次世代車では電動コンプレッサーなど家庭用エアコンの技術が生かされることから、カーエアコン事業への参入を決めた。(2010年8月24日付日刊自動車新聞より)
-2015年度にカーエレクトロニクス分野の売上高を09年度比5割増に相当する1兆円に拡大する計画を発表した。カーナビゲーションシステムやオーディオ関連製品などを中国やインドなどの新興国で拡販するほか、環境対応車向けシステムなど新規分野を開拓する。さらに、18年度には1兆5千億円まで引き上げる。(2011年2月23日付日刊自動車新聞より)
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
事業再編
-2011年2月、湘南工場(神奈川県茅ヶ崎市)で行っている車載用ニッケル水素電池事業を中国の湖南科力遠新能源股份(湖南科力遠)に譲渡すると発表した。湘南工場の生産 設備、販売、研究開発部門をすべて譲渡する。また、対象事業に関する知的財産権の使用を許諾する。同社は三洋電機の子会社化により、中国商務部から車載用 ニッケル水素電池に関して競争法に抵触する可能性を指摘されており、この問題を解消するために譲渡することにした。1月31日付で譲渡契約を締結した。全 額出資子会社の湘南エナジーに一時譲渡し、その後湖南科力遠に譲渡する。譲渡手続きは3カ月以内に完了する予定。(2011年2月3日付日刊自動車新聞より)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 527,798 | 476,903 | 517,913 |
デジタルAVCネットワーク | 252,101 |
247,069 | 274,708 |
三洋電機 | 61,825 | 16,779 | - |
研究開発体制(オートモーティブシステムズ社)
会社名または拠点名 | 所在地 |
日本 | |
-カーエレクトロニクス開発センター -オートモーティブ開発室 パナソニック(株) |
- |
-事業開発センター -技術統括センターオートモーティブシステムズ社 |
神奈川県横浜市 |
パナソニックITS(株) | 神奈川県横浜市 |
海外 | |
パナソニックASアメリカ社 [Panasonic Automotive Systems Company of America] |
米国ジョージア州 |
パナソニックASヨーロッパ(有) [Automotive Systems Europe Panasonic GmbH] |
ドイツ ランゲン |
パナソニックAS開発天津(有) [Panasonic Automotive Systems Development Tianjin Co., Ltd.] |
中国天津市 |
パナソニックASアジアパシフィック(株) [Panasonic Automotive Systems Asia Pacific Co., Ltd.] |
タイ サムットプラカーン |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 403,778 | 385,489 | 494,368 |
デジタルAVCネットワーク | 153,701 | 199,956 | 243,074 |
三洋電機 | 87,246 | 31,174 | - |
設備の新設計画(2012年3月期) |
(単位:百万円) |
計画金額 | 主な内容・目的 | |
全社 | 320,000 | - |
デジタルAVCネットワーク | 89,000 | PDP、液晶パネル増産 |
三洋電機 | 62,500 | 太陽電池や二次電池、HEV用二次電池等の新製品生産及び合理化 |