松下電器産業株式会社 2007年度の動向

ハイライト

2008年3月期のハイライト

業績
(単位:
百万円)
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率 主な要因
全社
売上高 9,068,928 9,108,170 (0.4%) 全部門で増収を達成したが、日本ビクター(株)およびその連結子会社(日本ビクターグループ)が2007年8月に持分法適用会社になり、それ以降の売上高が連結売上高に含まれていないことによる。
営業利益 519,481 459,541 13.0% 日本ビクターグループの影響を除く売上増、材料費や固定費のコスト合理化を推進したことによる増益。
当期純利益 281,877 217,185 29.8% 法人税等の減少による。
AVCネットワーク
売上高 4,319,594 4,064,111 6.3% カーエレクトロニクス機器等が堅調に推移。
営業利益 252,239 220,080 14.6%

カーエレクトロニクス機器の販売増が貢献。

事業計画

パナソニックオートモーティブシステムズ社(PAS)は、ロシア、インドへの生産進出を検討する。日系自動車メーカー各社の進出・集積をにらんだもので、カーエレクトロニクス分野を中心に、OEM供給品で現地生産体制の整備を模索する。今後、現地調査などを開始する考えで、最適な進出時期や候補地、生産品目を探りながら最終的な判断を下す。同社は「第一のターゲットはロシア。3、4年後の具体化を図りたい」としている。両地域への生産進出は、実現すればそれぞれ初となる。インドについては、次段階の計画として並行して調査を進める。(2007年9月25日付日刊自動車新聞より)

パナソニックオートモーティブシステムズ社(PAS)は、DVDカーナビゲーションを商品ラインアップから外す方向で検討に入った。DVDタイプは需要が減少傾向にあるため、消費者に段階的にHDDタイプへの切り替えを促していく。今後1年程度は現在の生産台数を維持する方針だが、それ以降の生産計画は今後の需要動向を見て判断する考え。HDDタイプの価格下落とフラッシュメモリーを用いたPNDの登場によって、大手メーカーのラインアップからDVDカーナビゲーションが姿を消す可能性が出てきた。(2008年3月13日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発体制 (パナソニックオートモーティブシステムズ社)
会社名または拠点名 所在地
日本
松下電器産業
-カーエレクトロニクス開発センター
-オートモーティブ開発室
-
パナソニックオートモーティブシステムズ社
-商品開発センター
-先行開発センター
-システム開発センター
神奈川県横浜市
パナソニックITS(株) 神奈川県横浜市
海外
パナソニックASアメリカ社
[Panasonic Automotive Systems Company of America]
米国
ジョージア州
パナソニックASヨーロッパ(有)
[Automotive Systems Europe Panasonic GmbH]
ドイツ
ランゲン
パナソニックAS開発天津(有)
[Panasonic Automotive Systems Development Tianjin Co., Ltd.]
中国
天津市
パナソニックASアジアパシフィック(株)
[Panasonic Automotive Systems Asia Pacific Co., Ltd.]
タイ
サムットプラカーン

研究開発費
(単位:百万円) 2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
全社 554,538 578,087 564,781
AVCネットワーク 295,542 286,971 275,419

技術提携

Panasonic Automotive Systems Company of America (パナソニックASアメリカ社)とGarmin Internationalは、自動車メーカー向け事業で提携することを明らかにした。カーナビゲーション製品の開発事業で提携することで合意したもの。Garminは、GPS機能搭載のナビゲーションシステムといった車載情報・通信システム開発で世界的に知られる企業。両社は従来通り、互いに独自の製品事業を展開するとともに、両社間で合意した自動車メーカー向けの製品供給プログラムでも提携し、製品の付加価値の向上と運転者・乗員ニーズによりきめ細かく対応できる製品づくりを目指すとしている。(2008年1月14日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額
(単位:百万円) 2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
全社 449,348 418,334 345,819
AVCネットワーク 209,663 150,700 120,581

設備の新設計画 (2009年3月期)

(単位:百万円) 計画金額 主な内容・目的
全社 530,000 -
デジタルAVCネットワーク (*) 264,000 デジタルAV機器および情報機器の新製品生産および増産
*2009年3月期より、「AVCネットワーク」セグメントを「デジタルAVCネットワーク」セグメントに名称変更。