株式会社アイメタルテクノロジー 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 55,794 50,395 10.7 -
営業利益 2,760 3,113 (11.3) -生産量の拡大に努め、販売量は増加したが、スクラップ等原材料価格の高騰の影響が大きく減益。
経常利益 2,588 2,794 (7.4)
当期純利益 1,005 1,290 (22.1) -固定資産除却損など5億4百万円を特別損失へ計上し、税金費用を控除した結果、減益。


国内事業
-茨城県と岩手県の工場で建物、設備などを拡張、新設。


海外事業

-インドネシアの生産規模拡大。

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
金額 351 302 252


開発動向
-2008年夏をめどに岩手県北上市にエンジン部品を中心にしたR&D拠点を新設、業務の効率化と提案力の向上、国内外の生産拠点に対する技術支援の充実を図る。欧州を中心とした乗用車用ディーゼルエンジンの増産や商用車用大型エンジンの高度化に対応するほか、主力の鋳物を始め、将来課題とするアルミダイカストなど、エンジン向け素形材分野での優位性を維持する狙いもある。同社の研究開発拠点は現在、茨城県土浦市の本社地区と、北上地区の生産拠点に隣接する形の技術センターとして運営されている。(2007年6月4日付日刊自動車新聞より)

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
金額 約4,200 約2,800 約1,100


国内投資
-鋳造部品の生産能力増強と研究・開発体制の強化を目的に、茨城県と岩手県の工場で建物、設備などを拡張、新設すると発表した。総額約76億円を投じる。ディーゼルエンジン部品など鋳造部品の需要増大と技術の高度化に対応、国内の事業基盤をより強固なものとするのが狙い。拠点拡張は、北茨城工場(茨城県北茨城市)内に新たな鋳造ラインを建設する。建物面積は6966平方メートルで、建物、設備などに62億円を投じる。2008年1月に着工し、操業開始は同年10月の予定。生産能力は月間2800トンを計画している。また、北上工場(岩手県北上市)では、14億円を投資し、技術センターを新設する。主に、エンジン部品に関する研究・開発体制を強化、駆動系部品を受け持つ本社地区(茨城県土浦市)との役割分担を明確にすることで、業務の効率化とパフォーマンスの向上を図る。2008年11月のオープン予定。(2007年7月31日付日刊自動車新聞より)


海外投資
-インドネシアの鋳物拠点の生産規模を大幅に拡大する。約8億円を投じて設備を追加、現状で年間1万3千トンの生産量を2008年初頭をめどに約1万7千トンまで引き上げる。主力取引先であるいすゞ自動車が現地で生産するピックアップトラックが世界的に好調なため、供給力の向上と安定化を図る。同社は、いすゞ系の鋳物部品メーカーで、自動車鋳物とジックマテリアル、いすゞキャステックの3社が今年4月に合併、発足した。インドネシア拠点は、エンジンやアクスル関連部品の生産を開始、いすゞのピックアップトラック向けに供給している。いすゞの1トンピックアップトラック「D-MAX」シリーズは昨年夏にフルモデルチェンジ、主力市場のタイでトップシェアを堅持しているほか、中東やアフリカなどへの輸出も大幅に増えている。また、インドネシア向けの多目的車である「パンサー」も比較的好調な販売。このため、インドネシア拠点の生産量を早期に拡大し、十分な供給体制を整える。(2007年5月18日付日刊自動車新聞より)


設備の新設
事業所名 所在地 設備の内容 投資
予定額
(百万円)
着手 完了予定
北茨城工場 茨城県
北茨城市
鋳造品生産設備 6,200 2008年1月 2009年2月
北上工場 岩手県
北上市
鋳造品実験分析設備 1,400 2008年4月 2008年12月