市光工業 (株) 2017年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2017年
3月期
2016年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 113,195 102,143 10.8 -
営業利益 4,809 2,429 98.0 -
経常利益 5,233 3,007 74.0 -
親会社株主に帰属する当期純利益 5,916 2,505 136.1 -
自動車部品部門
売上高 104,666 92,983 12.6 -国内受注増並びにASEANの海外子会社の業績回復。
営業利益 4,794 2,275 110.7 -

受注

-電子ルームミラー「デジタル式インサイドカメラモニターシステム」の生産を開始。日産自動車の新型「セレナ」向けに納入する。ミラー製造所(群馬県藤岡市)で製造し、11月には月間1万6千個を生産する計画。同システムは、従来式に比べ画面表示の精度を高めながら一秒間に映し出す静止画の枚数をこれまでの30枚程度から60枚にまで倍増したことで、よりスムーズな動画を実現したとしている。通常の鏡を使用したミラーと液晶モニターをスイッチで切り替えることができ、後方視界だけでなく、後席の様子を確認するなど用途の幅も広げた。(2016年9月23日付日刊自動車新聞より)

2025年までの開発ロードマップ

フロントランプ シグナルライト インテリアライト ミラー/カメラ
大型車/高級車 Performance ピクチャービーム
(Picture beam)
キネティックシグナルランプ
(Kinetic signal lamp)
ドライバーサポートライト
(Driver support light)
カメラモニターシステム
(Camera monitor system)
中型車 Signature 薄型LEDユニット
(ThinLED unit)
ウィンドウライト
(Window lighting)
ドアパネルイルミネーション
(Door panel illumination)
新構造アウトサイドミラー
(New structure exterior mirror)
小型車 Entry PeopLEDモジュール
(PeopLED module)
MonoLEDユニット
(MonoLED unit)
LED標準ルームライト
(LED standard room/L)
低コストガラスアクチュエーター
(Low cost glass actuator)

研究開発費

(単位:百万円)
2017年3月期 2016年3月期 2015年3月期
全社 6,540 6,508 6,172
-自動車部品 6,216 6,202 5,879

研究開発体制

部門 業務
テクニカルセンター
(伊勢原製作所内)
先端技術開発、製品開発
生産技術本部 開発成果の商品化

研究開発活動

2017年3月期の主な研究開発課題
-照明機器および信号機器関係

  • 安心・安全を提供する高機能自動車用照明機器の開発
  • カーデザインを生かす高品位自動車信号機器の開発
  • 高機能・高品位を提供するための配光特性と評価システムの研究
  • 環境に対応した新光源の開発

-視界機器関係

  • CMS (カメラモニターシステム) の開発 (法規改正に伴い、ミラーに代わる新商品)

-電子制御関係

  • LDM (LEDドライバーモジュール)、ECU (エレクトロニックスコントロールユニット) の開発

設備投資額

(単位:百万円)
2017年3月期 2016年3月期 2015年3月期
全社 12,513 9,717 8,991


-2017年3月期は、新製品、モデルチェンジへの対応および省人化、合理化のために自動車部品事業を中心に12,513百万円の設備投資を実施。
-主な投資内容は以下の通り:

事業所名 所在地 事業部門 投資金額
(百万円)
伊勢原製造所 神奈川県伊勢原市 自動車部品 3,830
藤岡製造所 群馬県藤岡市 自動車部品 4,966
九州市光工業 大分県中津市 自動車部品 2,886

設備の新設計画

(2017年3月31日現在)
会社/事業所
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
本社
(神奈川県伊勢原市)
自動車部品製造設備 9,905 2017年4月 2017年12月


<インドネシア>
-PT.パイオニアとの合弁企業であるインドネシア子会社PT.イチコウインドネシアについて、PT.パイオニアが保有する30%の全株式の売買契約を締結し、完全子会社化したと発表した。同子会社は2016年度から2017年度にかけ、11億円の設備投資を行う。(2017年4月20日付プレスリリースより)

2018年3月期の見通し

(単位:百万円)
2018年3月期
(予測)
2017年3月期
(実績)
増減
(%)
全社
売上高 90,900 113,195 (19.7)
営業利益 3,800 4,809 (21.0)
経常利益 4,300 5,233 (17.8)
親会社株主に帰属する当期純利益 3,700 5,916 (37.5)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)