市光工業 (株) 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 87,839 | 92,547 | (5.1) | 1) |
営業利益 | 2,905 | 3,015 | (3.6) | - |
経常利益 | 4,426 | 3,943 | 12.2 | |
当期純利益 | 1,416 | 615 | 130.2 | 2) |
自動車部品関連 | ||||
売上高 | 76,791 | 80,931 | (5.1) | - |
営業利益 | 2,858 | 2,931 | (2.5) |
要因
1)
-上期は震災の影響により大幅に生産台数が減少したが、下期には震災からの復旧により生産が回復した。
2)
-子会社清算損754百万円、製品保証引当金繰入額723百万円、退職給付制度終了損587百万円、特別調査費用452百万円、退職特別加算金192百万円を特別損失に計上したことなど。
企業買収
-自動車用品関連の子会社ピア(PIAA、東京都文京区)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。アフターマーケット事業の強化につなげる。市光は市販用バルブキットなどを中心とする「ヴェリアス」などの独自ブランドを持つが、PIAAの完全子会社化を機に、これら独自ブランドを知名度が高いPIAAに統合する方針。(2011年6月14日付日刊自動車新聞より)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 4,890 | 4,989 | 4,600 |
研究開発体制
部門 | 業務 |
研究開発部 | 先端技術の開発 |
開発設計本部 | 新製品を創造する製品開発 |
生産技術本部 | 開発製品の商品化 |
研究開発活動
照明機器および信号機器関係1)カーデザインを生かす高機能自動車用照明機器の開発
2)環境に対応した配光特性と評価システムの研究
3)高品位自動車信号機器の開発
4)新光源の開発
視界機器関係
1)防惑防止ミラーシステムの開発
2)機能薄膜とエレクトロニクスなどを応用した視界システムの開発
3)自動車制御システムと制御機器の開発
4)車両周辺情報収集安全機器の開発
オプトメカトロニクス関係
1)LEDなど新光源を応用した表示装置の開発
2)自動車用多種伝送システムの開発
3)薄膜技術、精密成形技術を応用したメカトロニクス装置の開発
主な研究成果
- ハイマウントストップランプ付小型カラーカメラの販路を拡大する。同カメラは2月に発売したばかりで、現在は小型トラック用にディーラーオプションとして設定されている。今後、軽商用車での需要が期待できるとして、軽自動車メーカーとディーラーオプション設定についての調整に入った。同社では2013年度にも、同カメラを年間7200セット販売することを目指す。(2011年4月26日付日刊自動車新聞より)
技術供与 |
(2012年3月31日現在) |
契約会社名 | 国名 | 契約の対象 | 契約の内容 | 契約期間 |
Valeo Sylvania L.L.C. | 米国 | 自動車用ランプの製造技術 | パテントおよびノウハウの提供 | 2008年2月18日 - 製品販売終了まで |
市光法雷奥(佛山)汽車照明系統有限公司 [Foshan Ichikoh Valeo Auto Lighting Systems Co.,Ltd.] |
中国 | 自動車用ランプの製造技術 | パテントおよびノウハウの提供 | 2006年3月24日から5年間(3年毎の延長有り) |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 3,322 | 6,596 | 1,042 |
-新製品、モデルチェンジに伴う設備および省人化、合理化のために自動車部品事業を中心に設備投資を実施。
主な内訳
事業所名 | 所在地 | 事業部門 | 投資予定金額 (百万円) |
伊勢原製造所 | 神奈川県伊勢原市 | 自動車部品製造販売 | 696 |
ミラー製造所 | 群馬県藤岡市 | 自動車部品製造販売 | 144 |
藤岡製造所 | 群馬県藤岡市 | 自動車部品製造販売 | 896 |
- ヴァレオジャパンは2012年3月13日、カーエアコンを生産する中津工場(大分県中津市)を2012年4月16日に稼働すると発表した。ヴァレオジャパンは2010年1月に九州工場(福岡県苅田町)でフロントエンドモジュールの生産を開始しており、新工場は九州で2番目の同社生産拠点となる。新工場は、ヴァレオジャパンのパートナーである同社の子会社である九州市光工業内に位置、従業員数約16人でカーエアコンユニットの生産を開始する。ヴァレオグループが推進するジャストインタイム生産方式「オーライン」を導入し、柔軟性の高い生産ラインで高品質かつ短いリードタイムで顧客ニーズに対応するとしている。完成車メーカー工場に隣接した生産拠点で、安定した製品供給と効率化による顧客サービス向上を目指す。(2012年3月14日付日刊自動車新聞より)
- 同社は生産子会社市光タイランドにおいてテクニカルセンターを併設した新工場を建設すると発表した。ラヨーン県のアマタシティ工業団地に6万平方メートルの土地を取得、2012年7月までに延べ床面積2万2千平方メートルの建物を建設する。2013年3月に自動車用ヘッドランプやリアコンビネーションランプ、ミラーの量産を開始し、日系と海外自動車メーカーのタイ生産拠点に製品を供給する。(2012年2月16日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 |
(2012年3月31日現在) |
事業所名/ 所在地 |
設備の内容 | 投資予定金額 (百万円) |
着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
伊勢原製造所 (神奈川県伊勢原市) |
自動車部品 製造設備等 |
1,012 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |
軽微 |
藤岡製造所 (群馬県藤岡市) |
自動車部品 製造設備等 |
789 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |
軽微 |