市光工業 (株) 2011年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2011年 3月期 |
2010年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 92,547 | 93,397 | (0.9) |
- |
営業利益 | 3,015 |
599 | 434.7 |
- |
経常利益 | 3,943 | 2,002 | 97.0 | |
当期純利益 | 615 | (839) | - | - |
自動車部品関連 | ||||
売上高 | 81,166 | 82,760 | (1.9) |
-海外輸出向けの需要増加により生産台数が堅調に推移したが、国内需要が伸び悩んだ。 |
営業利益 | 2,931 | 889 | 229.7 |
事業提携
-2010年6月31日、スペインの多国籍自動車システム・部品メーカー、フィコサ インターナショナル(バルセロナ)と自動車用ミラー事業でグローバルに提携すると発表した。6月末までに提携合意書を締結する。提携の第一ステップとして、フィコサは米国での市光工業の製造販売事業を受け継ぎ、北米における製造拠点の一部に組み込む。両社は営業や購買、設計開発、プロジェクトマネジメン トの分野でチームを結成しており、コスト構造の改善と業務の効率化を図る。市光・フィコサ・グループとして優位性のある北米、南米、南アフリカ、アジアのうち、アジアを最重要地域として提携効果を図る。(2010年6月1日付日刊自動車新聞より)合弁事業
-インドの大手ランプ・ミラーメーカーであるフィエム・インダストリーズ・リミテッドと、四輪及び二輪車用ランプ事業における合弁会社の設立を前提としたプロジェクトを発足し、基本合意書(MOU)を締結すると発表した。12月中旬までに合弁会社設立に関する正式契約を締結する予定。設立時の株式保有比率はフィエムが34%で、比率に応じて必要な敷地や製造設備を購入するための資金、技術ライセンスなどを提供する。市光は2005年からフィエムに対する技術支援を開始し、09年4月にフィエムの発行済株式5%取得を含めた資本・業務提携に合意した。フィエムとの協業により14年度にはアジア地域における売上高を現在の3倍以上となる200億円を目指す。(2010年10月4日付日刊自動車新聞より)事業再編
-同社とミツバは、米国ケンタッキー州の合弁会社Ichikoh Mitsuba Inc. (IMIC)を清算すると発表。清算完了は2010年10月末の予定。IMICはミラーやスモールランプ、成形・塗装樹脂部品などの製造・販売を行っている。出資比率は市光が75%、ミツバが25%。米国市場低迷の影響を受け、今後の業績回復は望めないことから解散を決定した。(2010年5月21日付プ レスリリースより)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 4,989 |
4,600 | 5,700 |
研究開発体制
部門 | 業務 |
研究開発部 | 先端技術の開発 |
開発設計本部 | 新製品を創造する製品開発 |
生産技術本部 | 開発製品の商品化 |
研究開発拠点
-14日、神奈川県伊勢原市の伊勢原製造所に新本社・技術棟となる「i-Wing」を竣工した。東京都品川区の本社と伊勢原地区の技術部門と事務 部門を統合し、業務連携の効率化とスピードアップを図るのが目的。LED照明や太陽光発電パネルを採用、屋上からの採光を取り入れるなど環境面にも配慮し た社屋とした。本社機能は10月1日から本格稼働する。本社機能のほか、自動車用ランプやミラーなど同社の技術開発を行う。立地する伊勢原製造所は前身の市川制作所が1962年に設立して以来、同社の中核 生産拠点を担い、超低消費電力次世代LEDヘッドランプの量産も予定している。今回、本社機能及び現地の技術部門と管理部門の統合により、総合的な効率化 を図る。(2010年9月15日付日刊自動車新聞より)研究開発活動
照明機器及び信号機器関係1)カーデザインを生かす高機能自動車用照明機器の開発
2)環境に対応した配光特性と評価システムの研究
3)高品位自動車信号機器の開発
4)新光源の開発
視界機器関係
1)防惑防止ミラーシステムの開発
2)機能薄膜とエレクトロニクスなどを応用した視界システムの開発
3)自動車制御システムと制御機器の開発
4)車両周辺情報収集安全機器の開発
オプトメカトロニクス関係
1)LEDなど新光源を応用した表示装置の開発
2)自動車用多種伝送システムの開発
3)薄膜技術、精密成形技術を応用したメカトロニクス装置の開発
技術供与
(2011年3月31日現在)
契約会社名 | 国名 | 契約の対象 | 契約の内容 | 契約期間 |
Anpas Industries Co., Ltd. |
タイ | 自動車用ランプ・バックミラーの製造技術 | パテント及びノウハウの提供 | 1999年4月15日 - 2011年4月14日 (1年間毎の自動延長) |
Tokyo Electrica de Mexico S.A. de C.V. |
メキシコ | 自動車用ランプ・バックミラーの製造技術 | パテント及びノウハウの提供 | 1997年11月21日 - 製品販売終了まで |
FIEM Industries Ltd. |
インド | 自動車用バックミラーの製造技術 | ノウハウの提供 | 2005年11月11日 - 2011年11月10日 (1年間毎の自動延長) |
Valeo Sylvania L.L.C. | 米国 | 自動車用ランプの製造技術 | パテント及びノウハウの提供 | 2008年2月18日 - 製品販売終了まで |
市光法雷奥(佛山)汽車照明系統有限公司 [Foshan Ichikoh Valeo Auto Lighting Systems Co.,Ltd.] |
中国 | 自動車用ランプの製造技術 | パテント及びノウハウの提供 | 2006年3月24日から5年間(3年毎の延長有り) |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 6,596 |
1,042 | 3,908 |
-新製品、モデルチェンジに伴う設備及び省人化、合理化のために自動車部品事業を中心に設備投資を実施。
主な内訳
事業所名 | 所在地 | 事業部門 | 投資予定金額 (百万円) |
伊勢原製造所 | 神奈川県伊勢原市 | 自動車部品製造販売 | 1,879 |
ミラー製造所 | 群馬県藤岡市 | 自動車部品製造販売 | 483 |
藤岡製造所 | 群馬県藤岡市 | 自動車部品製造販売 | 1,564 |
設備の新設計画
(2011年3月31日現在)
事業所名/ 所在地 |
設備の内容 | 投資予定金額 (百万円) |
着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
伊勢原製造所 (神奈川県伊勢原市) |
自動車部品 製造設備等 |
246 | 2011年 4月 |
2012年 3月 |
軽微 |
藤岡製造所 (群馬県藤岡市) |
自動車部品 製造設備等 |
421 |
2011年 4月 |
2012年 3月 |
軽微 |