三桜工業 (株) 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 92,044 76,100 21.0 1)
営業利益 3,625 3,277 10.6 -
経常利益 3,339 2,853 17.0 -
当期純利益 1,629 856 90.3 -

要因
1)
-主力製品である自動車・輸送用機器用配管製品ならびに自動車用樹脂製品は、取引先自動車メーカーにおける自動車生産の回復気傾向が続いたことにより、前年同期と比べて生産が増加。

- 製品別では、車輌配管製品 (ブレーキ・燃料配管用等) 、エンジンシステム向けのブレージング製品 (燃料噴射用、冷却水循環用、オイル冷却用等)、 樹脂製品 (クイックコネクター、樹脂チューブ製品等) および車輌安全製品 (シートベルト用) のいずれの製品も、前期と比べ売上が増加。

地域別動向

<日本>
-東日本大震災の影響による自動車減産からの回復、環境対応車向け補助金制度による需要喚起が販売増に寄与する一方、海外向け製品の販売が減少。売上高は410億13百万円 (前期比2.3%減少)、セグメント利益は30億32百万円 (前期比17.9%増加)。

<北南米>
-自動車生産台数の伸長と新規受注製品の増加に伴い、売上高は279億21百万円 (前期比65.8%増加)。新規受注製品の立ち上げに関連する費用等が増加したため、セグメント損益は1億39百万円の損失 (前期は1億98百万円の利益)。

<中国>
-取引先自動車メーカーの生産調整による影響を受けたものの、売上高は64億96百万円 (前期比22.1%増加)。費用の増加および受注が減少したことの影響によりセグメント損益は75百万円の損失 (前期は2億71百万円の利益)。

<アジア>
-東南アジアにおける自動車市場が伸長したことにより大幅増収増益を達成。売上高は121億15百万円 (前期比42.1%増加)、セグメント利益は9億94百万円 (前期比91.3%増加)。

<欧州>
-英国等の取引先自動車メーカーからの受注の増加により、売上高は44億99百万円 (前期比30.5%増加)。業務の効率化による費用削減の効果により、セグメント利益は2億44百万円 (前期は51百万円のセグメント損失)。

ロシア事業

-グループ初のロシア拠点としてサマラ州Tolyattiに100%子会社Sanoh Volga LLC.を設立し、2013年2月に生産を開始したと発表。新工場の従業員数は約100名。延床面積2,300平方メートルで、車輌配管製品 (ブレーキ・燃料配管用) を生産している。 (2013年4月5日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全社 2,094 1,810 1,855

研究開発活動

新中長期開発計画 (GOAL15)
-2012年度より、世界の情勢や今後の動向を考慮して新たな視点から中期計画を見直し、新中長期開発計画 (GOAL15) を策定。
-将来を見据えた新しい価値を創造するための製品開発、環境低負荷を考慮した軽量化製品の開発、既存製品の高機能化を含め30テーマを計画。

主な開発テーマ
-軽量素材であるプラスチックやアルミニウムの材料および加工方法の研究開発
-高圧用フューエルインジェクションレール、燃料配管製品の樹脂化
-EGRシステム、超高圧燃料噴射管等の新製品開発
-EV/HEV用配管モジュール製品の開発
-新興国を中心に拡大するグローバル市場向けにコスト競争力のある新製品と工法の開発

設備投資

設備投資費

 (単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
日本 1,953 2,006 2,086
北南米 2,838 1,910 1,450
欧州 200 94 78
中国 673 928 248
アジア 1,226 603 307
全社 6,889 5,541 4,169

2013年3月期の設備投資
-生産性向上・設備の更新等を中心に実施。