三桜工業株式会社 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)

2008年
3月期

2007年
3月期

増減率
(%)
要因
売上高 93,146 86,807 7.3 -北米・中南米では、中核拠点であるサンオー アメリカ Inc.が回復基調。また、同地区での生産能力向上を図るため、メキシコのサンオー インダストリアル デ メキシコ S.A. DE C.V.に新工場を建設し、製品の生産を移管するなど製品の生産拠点の見直しを実行。 欧州では、ハンガリーに設立したサンオー マジャールKft.で、2007年8月から新工場での生産を開始。
営業利益 5,076 3,363 5.1
経常利益 4,463 3,412 30.8
当期純利益 2,478 1,582 56.6


受注

-樹脂製品「クラッチリザーブチューブ」が、マツダのスポーツコンパクトカー「アクセラ」に採用されたと発表。供給するクラッチリザーブチューブは、樹脂製チューブの両端に高性能クイックコネクターをアッセンブリーした仕様。従来製品と比べ、よりコンパクトなデザインとなっており、品質だけでなく、より自由なレイアウトも可能。今後、マツダの他のクラッチ仕様車にも採用されていく予定。(2007年5月11日付プレスリリースより)

-ホンダの新型「フィット」に、集合配管などの配管製品やフューエルインジェクションレールなどエンジン周り製品を供給。(2008年2月13日付プレスリリースより)

<欧州>
-ブレーキ/フューエルチューブ製品が、スズキのコンパクトカー「スプラッシュ」(2008年春から欧州で販売開始予定)に採用されたと発表。同製品は、ハンガリーのマジャールスズキ社に隣接する新工場「サンオーマジャールKft.」で生産を開始している。サンオーマジャールKft.は欧州事業拡大のため2006年11月にハンガリーに設立した三桜の100%子会社で、2007年8月から稼動している。(2008年1月7日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)

2008年3月期

2007年3月期

2006年3月期

金額 1,639 1,539 1,600


自動車部品事業
-従来のスチールチューブの要素技術開発及び応用製品開発だけでなく、軽量化対応として樹脂チューブ、アルミチューブ、ステンレスパイプその他軽量素材を駆使した新製品開発を行っている。

-燃費向上・ローエミッション・FFV車対応製品として、新燃料配管、フューエルインジェクションレール、EGRパイプの生産及び次世代フューエルインジェクションレール、超高圧燃料噴射管の開発。

-燃料電池車、ハイブリッド車の配管および継ぎ手開発を推進。

設備投資

設備投資費 (単位:百万円)

2008年3月期

2007年3月期

2006年3月期

全体 7,475 6,427 4,948
自動車部品事業 7,019 5,849 4,437


海外
<ハンガリー>
-ハンガリーの同社完全子会社サンオー マジャール Kft.(Sanoh Magyar Kft.)の新工場で、2007年8月より、生産を開始したと発表。同社は、2006年11月にサンオー マジャール Kft.を設立した。同工場への投資額は6億円。サンオー マジャール Kftでは、自動車用ブレーキ・チューブ、フューエル・チューブその他配管部品の製造・販売を行っている。従業員は90名。2008年の売上高は9億円、2010年以降は年間11億円の売上高を見込む。同社グループにおける欧州生産拠点として、サンオー マジャール Kft.の機能と生産能力を増強するとともに、欧州事業全体の業績拡大を目指すとしている。 (2007年11月1日付プレスリリースより)

<メキシコ>
-メキシコの生産子会社、サンオー・インダストリアル・デ・メキシコ(Sanmex、アグアスカリエンテス州)に新工場を建設、2008年1月から操業を開始すると発表。燃料やブレーキ系配管部品の生産能力を高め、米国や南米の自動車メーカーに供給する。投資額は6億円で、10年をめどに売り上げ55億円を目指す。新工場は旧工場と統合した物流システムを導入、品質向上と効率化を図る。同社は2007年12月に北米及び中南米地域の事業再編に乗り出し、2008年度に域内の売り上げ300億円を目指す新たな中期計画を打ち出した。メキシコ工場の能力増強もこうした取り組みの一環で、米国と南米双方をカバーできる生産・供給拠点としての体制を整え、事業拡大につなげる。(2007年6月15日付日刊自動車新聞より)