(株) 今仙電機製作所 2018年3月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2018年 3月期 |
2017年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 117,339 | 110,275 | 6.4 | -国内事業の再構築をテーマとして名古屋工場の組立ラインを岐阜工場へ集約、統廃合したことなどにより増収増益。 |
営業利益 | 3,281 | 2,670 | 22.9 | |
経常利益 | 3,400 | 2,047 | 66.1 | |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,878 | 1,567 | 83.6 | |
自動車部品関連事業 | ||||
売上高 | 113,765 | 106,670 | 6.7 | -北米では減産したが、国内およびアジアでは増産し増収増益。 |
営業利益 | 3,440 | 2,842 | 21.0 |
中長期経営計画
-IMASEN中長期経営目標「Dream 2020」において、営業利益率6%の達成を目指す。
Dream2020 フェーズ3 (2019年3月期 - 2021年3月期) の主な取り組み
<技術革新>
- 保有技術を集結し、電子分野で新製品を開発
- 世界TOP品質の設計・加工技術を構築
<国内事業の再構築>
- 国内事業の縮小に対応するよう国内拠点を統廃合する
<グローバル拠点の最適化>
- 工程系列を見直しグローバルでの最適供給方法を確立する
<人材育成>
- グローバルに活躍できる人材、ローカルスタッフを育成する
<事業の選択と集中>
- 事業拡大に向けて経営リソースの投下を拡充する
-車載用リチウムイオン電池の充放電を制御するバッテリーマネジメントシステム用ECU (電子制御ユニット) の生産に乗り出す。年内に広島工場 (広島県東広島市) で生産する。自動車の電子化が進む中で、同社は電装部品事業を主力のシートアジャスターに次ぐ第2の柱として育成する方針。同社は既に手がけているボディー系ECUや、DC/DCコンバーターなどの電子ユニットのノウハウを生かしてバッテリー制御用ECUを開発し、初受注が決まった。今後もシートアジャスターを主力としていくものの、電動化によって拡大していく電装部品の需要を取り込むことで事業拡大を図る構え。(2018年3月8日付日刊自動車新聞より)
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 | 1,832 | 1,758 | 1,672 |
-自動車部品関連事業 | 1,785 | 1,722 | 1,638 |
研究開発拠点
-広島テクニカルセンター (広島県東広島市)
-栃木テクニカルセンター (栃木県芳賀郡)
-IMASENグローバル開発・研修センター (愛知県犬山市)
研究開発活動
-以下の研究開発を推進している:
自動車部品関連事業
<シートアジャスター>
-衝突時の乗員保護を達成する製品や適正な姿勢を確保する製品の開発。
-低燃費を実現させるため、部品の削減、新素材、新加工による小型軽量化製品を開発。
-快適で利便性に優れ、リラクッスできる空間を提供できる安全なシートアジャスタの開発。
-CAE解析技術を活用した製品開発期間の短縮と、スライド、リクライニング、ハイトなどの基本機能向上、低コスト化を目指した研究開発。
-音・振動といった感覚的性能に優れたパワーシートアジャスターの開発、パワー作動時の挟み込み防止技術などシートの動作を制御する電子ユニットとの融合開発。
<電子ユニット>
-各種装置の複合制御を可能とした統合ユニットの製品化。
-シート、サンルーフやオープンカールーフなどの各種ECUを製品化。
-各種シートアレンジ制御など機構と電子を融合したメカトロニクス製品の研究開発。
-ドライバーの状態を監視し、居眠り等を検知してドライバーへ警告する安全装備の研究開発。
-燃費向上に貢献する電圧変換制御ECUの製品化。
-環境対応車 (EV、HEV) 用の電子機器製品および車載カメラの映像信号から人の目では見落としがちな前方車両との距離、歩行者等を人の目の代わりとなって交通事故の減少に繋がる技術の研究開発。
-同社と日本ケミコンは、自動運転システムや先進運転支援システム(ADAS)向けに電源バックアップ用キャパシタモジュールを共同開発した。車両の主電源にトラブルが生じた瞬間、補助電源に切り替えて電力を供給することでシステムダウンを防ぎ、自動運転車やADAS搭載車の安全性を確保する。車載用キャパシタでは初めてCAN通信と故障診断システムを内蔵しており、車載制御システムと連携する。セ氏マイナス30度からプラス80度の外気温で使用できるほか、数百万回の充放電が可能。バッテリーの信頼性向上や長寿命化などのメリットを提案し、早ければ2018年度中の受注獲得を目指す。(2017年12月22日付日刊自動車新聞より)
<ランプ>
-LED素子を採用したリアコンビネーションランプ、方向指示器、ルームランプなどの多種の新規ランプを開発。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2019年3月期 (見通し) |
2018年3月期 (実績) |
2017年3月期 (実績) |
2016年3月期 (実績) |
|
全社 | 4,900 | 3,677 | 3,526 | 4,361 |
-自動車部品関連事業 | - | 3,534 | 3,456 | 4,325 |
国別設備投資額 (全社) | ||||
日本 | 2,982 | 2,425 | 1,907 | 2,346 |
北米 | 261 | 312 | 685 | 945 |
メキシコ | 74 | 62 | 238 | 183 |
中国 | 559 | 618 | 263 | 485 |
タイ | 503 | 48 | 369 | 247 |
フィリピン | 454 | 64 | 35 | 75 |
台湾 | 55 | 11 | 21 | 19 |
インド | 12 | 137 | 2 | 18 |
インドネシア | 0 | 0 | 2 | 39 |
-2018年3月期の主な設備投資の対象は、ラウンドリクライニングアジャスターおよびシートアジャスターの製品生産設備。
-武漢に第二工場を建設し、2018年春から本格的に稼働を始める計画。これまで武漢の工場ではシート機構部品の組み立てのみを手がけていたが、新設する第二工場ではプレス機械を導入して、金属加工も現地化し一貫生産体制を構築する。同社の主要納入先が中国で増産していることから現地での供給体制を拡充して事業の拡大を図る。(2017年9月6日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 (自動車部品関連事業) |
(2018年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
名古屋工場 (愛知県犬山市) |
生産設備 | 686 | 2018年3月 | 2019年3月 |
岐阜工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 463 | 2018年3月 | 2019年3月 |
八百津工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 24 | 2018年3月 | 2019年3月 |
岡山工場 (岡山県倉敷市) |
生産設備 | 917 | 2018年3月 | 2019年3月 |
可児工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 31 | 2018年3月 | 2019年3月 |
春里工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 159 | 2018年3月 | 2019年3月 |
広島工場 (広島県東広島市) |
生産設備 | 341 | 2018年3月 | 2019年3月 |
広州今仙電機有限公司 [Guangzhou Imasen Electric Industrial Co.,Ltd.] (中国 広東省) |
生産設備 | 306 | 2018年1月 | 2018年12月 |
武漢今仙電機有限公司 [Wuhan Imasen Electric Industrial Co., Ltd.] (中国 湖北省) |
建物、生産設備 | 252 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. オハイオ工場 (米国 オハイオ州) |
生産設備 | 68 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. テネシー工場 (米国 テネシー州) |
生産設備 | 191 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Manufacturing India Pvt. Ltd. (インド ラジャスタン州) |
生産設備 | 12 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Manufacturing (Thailand) Co., Ltd. (タイ アユタヤ県) |
生産設備 | 503 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Philippines Manufacturing Corporation (フィリピン ラグナ州) |
生産設備 | 454 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Imasen Mexico Technology S.A. de C.V. (メキシコ グアナファト州) |
生産設備 | 73 | 2018年1月 | 2018年12月 |