(株) 今仙電機製作所 2015年3月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2015年 3月期 |
2014年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 111,998 | 110,265 | 1.6 | - |
営業利益 | 3,298 | 4,658 | (29.2) | - |
経常利益 | 4,024 | 6,104 | (34.1) | - |
当期純利益 | 927 | 4,680 | (80.2) | - |
自動車部品関連事業 | ||||
売上高 | 107,410 | 105,982 | 1.3 | -タイにおいて生産が大幅に減少したものの、為替の影響や北米での生産増加により増収。 |
営業利益 | 3,129 | 4,564 | (31.4) | -タイでの減収に加えて、北米での港湾問題による物流費の増加および立ち上げロスの影響により減益。 |
会社設立
<インドネシア>
-インドネシアに自動車部品の販売会社を設立すると発表。現地の顧客ニーズを調査し、シート部品の受注につなげる。新会社「イマセン・パーツ・インドネシア」 (仮称) を西ジャワ州ブカシ県に7月に設立する。資本金は32億ルピア (約3千万円) とし、同社が75%、タイ現地法人のイマセン・マニュファクチャリング (タイランド) が25%を出資する。2015年1月に営業を始める。(2014年4月16日付日刊自動車新聞より)
中期経営計画
-IMASEN中長期経営目標「Dream 2020」において、2021年3月期に連結売上高1,800億円、営業利益率7%の達成を目指す。
2016年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2016年3月期 (予測) |
2015年3月期 (実績) |
増減 (%) | |
売上高 | 112,000 | 111,998 | 0.0 |
営業利益 | 3,600 | 3,298 | 9.2 |
経常利益 | 3,700 | 4,024 | (8.1) |
当期純利益 | 1,500 | 927 | 61.7 |
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2015年3月期 | 2014年3月期 | 2013年3月期 | |
全社 | 1,626 | 1,462 | 1,462 |
開発拠点
<ドイツ>
-欧州の開発・営業拠点としてドイツのFrankfurtに新支店「Imasen Electric Industrial Co., Ltd. Europe Office」 (仮称) を設立すると発表。欧州での先進自動車技術、医療福祉関連技術、航空関連技術の情報収集を行うことにより、顧客ニーズに合った商品開発と迅速な営業活動を行うとしている。2015年6月に開設する予定。(2015年2月10日付プレスリリースより)
<日本>
-愛知県犬山市に「イマセン・グローバル開発・研修センター」を建設すると発表。9月に着工し、2015年4月に稼働する。人材育成と先行技術開発の拠点にする。所有する4300平方メートルの土地に延べ床面積2600平方メートル、地上3階建ての施設を建設する。投資額は建物と設備を合わせ約10億円。30~50人を収容できる研修、宿泊施設を設けるほか、研究開発のための設備を導入する。 (2014年6月11日付日刊自動車新聞より)
研究開発活動
-以下の研究開発を推進している:
自動車部品関連事業
<シートアジャスター>
-衝突時の乗員保護を目的とした高強度製品や衝撃を吸収する製品。
-低燃費を実現させるため、部品の削減、新素材、新加工による小型軽量化製品を開発。
-高齢化社会に向けて利便性の優れた福祉車両用の回転リフトアップシートを開発。
-CAE解析技術を活用した製品開発期間の短縮と、スライド、リクライニング、ハイトなどの基本機能向上、低コスト化を目指した研究開発。
-音・振動といった感覚的性能に優れたパワーシートアジャスターの開発、パワー作動時の挟み込み防止技術などシートの動作を制御する電子ユニットとの融合開発。
<ウィンドレギュレーター>
-更なる小型化、軽量化を実現した新構造の提案活動。
<電子ユニット>
-各種装置の複合制御を可能にした統合ユニットの製品化をはじめ、メモリーシートECUやシートベルトプリテンション制御ECUを製品化し、更に各種シートアレンジ制御など、機構と電子を融合したメカトロニクス製品の研究開発を行う。
-予防安全関連製品として、運転者の視線をほとんど変えることなく速度表示を確認できるヘッドアップディスプレイの角度を制御する、 メカトロ技術を応用したECU内蔵アクチュエーターを開発。
-燃費向上に貢献する電圧変換制御ECUの製品化。
-環境対応車 (EV、HEV) 用の電子機器製品および車載カメラの映像信号から人の目では見落としがちな前方車両との距離、歩行者等を人の目の代わりとなって交通事故の減少に繋がる技術の研究開発。
<ランプ>
-LED素子を採用したリアコンビネーションランプ、方向指示器、ルームランプなどの多種の新規ランプを開発。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2015年3月期 | 2014年3月期 | 2013年3月期 | |
全社 | 6,512 | 7,549 | 7,708 |
-自動車部品 | 6,415 | 7,393 | 7,580 |
-2015年3月期の主な設備投資の対象は、ラウンドリクライニングアジャスターおよびシートアジャスターの製品生産設備。
海外投資
<インドネシア>
2015年初頭にもインドネシアにシート関連部品の供給体制を構築する。現地で協業先を確保し、シートアジャスターなどの最終組み立てを生産委託。製品をホンダ、スズキ向けに供給する。従来、インドネシアにはタイ、フィリピン工場から部品を供給していた。コスト競争力を確保するために最終組み立てを現地化する。今仙電機は14年初頭にメキシコで新工場を稼働するなど、新興国戦略を積極化している。インドネシアも将来は本格進出を視野に入れているが、現状は減速傾向も出ている。当面は慎重に事業体制を整備し、安定的な基盤を構築していく。(2014年7月10日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 (自動車部品関連事業) |
(2015年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
名古屋工場 (愛知県犬山市) |
生産設備 | 886 | 2015年3月 | 2016年3月 |
岐阜工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 771 | 2015年3月 | 2016年3月 |
八百津工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 405 | 2015年3月 | 2016年3月 |
岡山工場 (岡山県倉敷市) |
生産設備 | 133 | 2015年3月 | 2016年3月 |
可児工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 60 | 2015年4月 | 2016年3月 |
春里工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 352 | 2015年4月 | 2016年3月 |
広島工場 (広島県東広島市) |
生産設備 | 176 | 2015年3月 | 2016年3月 |
広州今仙電機有限公司 [Guangzhou Imasen Electric Industrial Co.,Ltd.] (中国 広東省) |
生産設備 | 588 | 2015年1月 | 2015年12月 |
武漢今仙電機有限公司 [Wuhan Imasen Electric Industrial Co., Ltd.] (中国 湖北省) |
建物、生産設備 | 348 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. オハイオ工場 (米国 オハイオ州) |
生産設備 | 1,309 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. テネシー工場 (米国 テネシー州) |
生産設備 | 182 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Manufacturing India Pvt. Ltd. (インド ラジャスタン州) |
生産設備 | 16 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Manufacturing (Thailand) Co., Ltd. (タイ アユタヤ県) |
生産設備 | 800 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Philippines Manufacturing Corporation (フィリピン ラグナ州) |
生産設備 | 119 | 2015年1月 | 2015年12月 |
Imasen Mexico Technology S.A. de C.V. (メキシコ グアナファト州) |
生産設備 | 993 | 2015年1月 | 2015年12月 |