原田工業 (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 21,727 21,460 1.2 1)
営業利益 1,070 1,483 (27.8) -東日本大震災の影響による期初の急激な売上の減少にともなう生産効率の低下、その後の自動車生産の急回復にともなう物流費の増加に加えて、原材料価格の高騰および労務経費の上昇等による。
経常利益 1,021 1,331 (23.3)
当期純利益 1,234 847 45.5 -

要因
1)
-国内では第3四半期以降の自動車生産の回復にともなう大幅な受注増に対応した製品の安定供給に取り組んだ。
-自動車用アンテナおよび付帯機器の拡販活動を引き続きアジア新興国市場ならびに日・米・欧の成熟市場を中心に展開。
-日本アンテナの自動車用アンテナ事業および同社海外販売拠点(米国、英国)と海外生産拠点(中国上海、フィリピン)等を譲り受けた。

事業買収

-2012年2月、同社と日本アンテナは、日本アンテナとその海外子会社の自動車用アンテナ事業を原田工業が取得する契約を締結した。両社は、昨年12月9日に事業譲渡に関して基本合意していた。日本アンテナは、自動車用アンテナ専業の原田工業に同事業を譲渡し、経営資源をテレビや通信用のアンテナおよび周辺関連機器事業などに集中する。一方の原田工業は、日本アンテナの事業を譲り受け、グローバル規模で新製品開発や販売の強化につなげる。(2012年2月25日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

2013年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2013年3月期
(見通し)
2012年3月期
(実績)
増減 (%)
売上高 29,000 21,727 33.5
営業利益 900 1,070 (15.9)
経常利益 700 1,021 (31.4)
純利益 400 1,234 (67.6)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 925 919 852
-研究開発費の総額は、925百万円(日本672百万円、北中米102百万円、欧州151百万円)。

研究開発活動

次世代アンテナ
-次世代アンテナ分野では、アンテナの統合、無突起化がさらに進む見込みであることから、衛星ラジオ車載アンテナやテレマティクスサービス用複合多機能アンテナを車のボディ内へ搭載するシステムの開発に着手。

基礎研究開発
-未来型アンテナ構想の開発に着手。将来に向けた「デジタルマルチメディアの受信性能向上」、「車内LANの構築」、「大容量通信のための小型複合アンテナの実現」が可能になるとしている。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 636  502 186
-移動体通信関連の高度化等に対応するため「日本」、「アジア」、「北中米」、「欧州」に636百万円の設備投資を実施した。

<日本> 
-自動車関連機器および通信関連機器の生産設備、研究開発設備等の充実を図るため、341百万円の設備投資を実施。

<アジア>
-自動車関連機器の生産設備等の充実を図るため、172百万円の設備投資を実施。

<北中米>
-自動車関連機器の生産設備、研究開発設備等の充実を図るため、112百万円の設備投資を実施した。

<欧州>
-自動車関連機器の研究開発設備等の充実を図るため、10百万円の設備投資を実施。