芦森工業 (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 38,873 39,856 (2.5) 1)
営業利益 (659) 751 - -
経常利益 (842) 792 - -
当期純利益 (1,746) (2,970) - -
自動車安全部品事業
売上高 28,942 30,092 (3.8) 2)
営業利益 (299) 439 -

-


要因
1)
-特にシートベルト、エアバック、物流省力化関連商品などの販売拡大に注力。主力自動車安全部品事業において、東日本大震災による自動車減産の影響を大きく受けたことに加え、タイで発生した大洪水によりタイ子会社の生産活動が滞った。

2)
シートベルト、エアバッグ、自動車関連用品(内装品)は、期の前半においては東日本大震災の影響による自動車メーカー各社の減産の影響を受けた。さらに増産に転じた後半においてもタイで発生した大洪水の影響等を受け売上が伸び悩んだ。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 1,041 947 1,043
自動車安全部品事業 647 609 -

研究開発活動

シートベルト
-既存コアデバイスと構成部品の軽量化に対し、新構造・新素材開発並びに各国法規・アセスメント対応に向けた新高性能デバイス開発に継続的に取り組み、商品化を進めている。

エアバッグ
-既存モジュールの小型、軽量化に対し、新構造・新素材開発、商品性向上に対する新工法開発並びに各国法規・アセスメント対応に向けた新高性能モジュール開発に継続的に取り組み、商品化を進めている。

内装品
-既存シェード商品、トノカバー商品並びにネット商品に対し、市場・顧客のニーズにマッチする商品開発に継続的に取り組み、新商品の創造と商品化、市場・顧客展開の拡大を進めている。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 1,444 1,773 1,386
自動車安全部品事業 998 1,287 -

-急激な技術革新や販売競争の激化に対応するため、自動車安全部品事業を中心に1,444百万円の設備投資を実施。
-自動車安全部品事業においては、主に自動車関連製品の生産合理化、生産増強および開発関連設備の充実のため大阪工場を中心に998百万円の設備投資を実施した。

海外投資

<メキシコ>
-2011年11月、メキシコ・グアナファト州に自動車用シートベルトやエアバッグなどを製造・販売する現地法人を設立すると発表した。北米や中南米市場で自動車メーカーからの受注拡大を図り、2015年には売上高で約20億円を目指す。同社ではタイと中国、インドに次ぐ4番目の海外生産拠点となる。新会社「Ashimori Mexicana S.A. de C.V.」(仮)は芦森の全額出資で、資本金は1億メキシコペソ(約6億円)。12年1月に設立し、13年9月に操業する予定。自動車用シートベルトやエアバッグ、内装品などを製造・販売する。敷地面積は約4万平方メートルで、建屋面積は約5000平方メートルの予定。北米・中南米における自動車生産の増加や自動車安全部品の需要拡大を見込み、売上高は13年に約2億円、14年に約10億円、15年は約20億円を計画する。従業員数は13年に約50人、14年に約100人、15年は約150人に増やす。(2011年11月7日付日刊自動車新聞より)

設備の新設

(2012年3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地
設備の内容 投資予定
金額
(百万円)
着手
年月
完了
年月
完成後の
増加能力
大阪工場
(大阪府摂津市)
自動車安全部品事業、機能製品事業、パルテム事業の生産設備の合理化 2,211 2011年
4月
2013年
3月
品質向上を図るため能力の増加はほとんどなし
篠山工場
(兵庫県篠山市)
自動車安全部品事業、機能製品事業、パルテム事業の生産設備の合理化 40 2011年
4月
2013年
3月
品質向上を図るため能力の増加はほとんどなし
Ashimori Industria de Mexico, S.A. de C.V.
(メキシコ グアナファト州)
自動車安全部品事業の生産設備の新設 672 2012年
3月
2013年
9月
新設