旭テック (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 58,241 | 218,806 | (73.4) | - |
営業利益 | 121 | (3,145) | - | - |
経常利益 | (392) | (12,200) | - | - |
当期純利益 | (421) | (23,251) | - | - |
一般素形部品関連事業 | ||||
売上高 | 46,786 | 208,257 | (77.5) | -日本国内ではエコカー減税による一部自動車市場の生産回復、また、タイおよび中国を中心とした新興国の自動車市場も徐々に活性化し、回復の兆しはあったものの、Metaldyneを連結の範囲から除外したことや上半期のトラック・建設機械・二輪車の需要低迷により減少。 |
営業利益 | (931) | (3,484) | - | - |
海外事業
<米国>-100%出資の米子会社Metaldyne Corporation(Metaldyne)およびその子会社30社が、米連邦破産法第11条に基づく更生手続きを申請したと発表。Metaldyneの負債総額は9億2900万ドル(約896億円)。これによりMetaldyneは同社の連結除外となる。今後新たな買収者に対する事業、資産の売却を目指すMetaldyneは、既に新たなスポンサーとの間で基本合意に達している。Metaldyneの事業活動は継続して行われるが、同社が資金、資本投入を行うことはない。(2009年5月29日付日刊自動車新聞より)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 315 | 1,646 | 3,390 |
一般素形部品関連事業 | 286 | 1,596 | 3,217 |
研究開発体制
-2010年3月期の研究開発人員は21名。研究開発活動
一般素形部品関連事業項目 | 研究開発内容 |
マグネシウムダイカスト | -今後の乗用車のハイブリッド化、電気自動車化を睨んで、新規応用部品の製造技術、品質管理技術の確立を進めるとともに、既存商品の品質向上に向けて製法改良を進めている。 |
内面平滑化技術 (AS処理) |
-製品内面を平滑化することによる、エンジン性能向上を目的に乗用車用インテークマニホールド、オートバイのシリンダーヘッドで量産中。さらに、材料内部への残留応力付与によって疲労強度特性が大幅に改善されることについて見通しがついたため、具体的な適用に備えて詳細データの採取などの開発を進めている。 |
アルミ新鋳造鍛造 | -自動車部品のアルミ鋳物化は軽量化を実現する手段として注目されている一方で、鉄に比べたコストアップと板金よりも品質面で劣るといったデメリットが依然として存在。これらの欠点を解決することを重点課題とし、またコスト面でも対抗できる新しい鋳造法の開発を進めている。現在は、特殊なアルミ合金の溶融~成形、凝固の過程で冷却と充填の制御を施すことにより材料特性や成形性および鋳造品質を向上させる製法の開発に取り組んでいる。また、鋳造材料に塑性加工を加え、より強度な製法開発も推進。 |
鉄系鋳物 | -ハイパーダクタイルの適用部品拡大のため、軽量化設計を実施。顧客の要望に合わせて更なる材料特性の改良やコスト低減に関する技術開発も進めている。 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,104 | 8,150 | 13,500 |
一般素形部品関連事業 | 1,050 | 8,006 | 13,388 |
-一般素形材部品関連事業では、一般自動車部品の生産合理化を目的とした設備の更新・メンテナンスを中心に設備投資を実施。
設備の新設
(2010年3月31日現在)
会社名/事業所名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資予定総額 (百万円) |
着工 | 完成予定 |
テクノメタル(株) 二本松工場 |
福島県二本松市 | 機械加工設備 | 142 | 2010年 2月 |
2010年 10月 |