愛知製鋼 (株) 2011年3月期の動向
ハイライト
業績 |
（単位：百万円） |
| - |
2011年 3月期 |
2010年 3月期 |
増減率 （％） |
要因 |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 215,453 | 174,278 | 23.6 |
- |
| 営業利益 | 14,072 | 4,313 | 226.3 |
- |
| 経常利益 | 12,873 | 3,906 | 229.6 |
- |
| 当期純利益 | 15,205 | 6,625 | 129.5 |
- |
| 部門別売上高 | ||||
| 鋼材 | 148,857 | 115,798 | 28.5 | 販売数量の増加と販売価格の改善効果 |
| 鍛造品 | 85,856 | 75,754 | 13.3 | 販売数量の増加 |
| 電磁品 | 6,793 | 5,622 | 20.8 |
MIセンサおよびマグファイン磁石の販売数量増加 |
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
（単位：百万円） |
| - | 2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 |
| 全社 | 2,776 | 2,531 | 2,828 |
研究開発体制
-2011年3月31日現在、研究開発人員は約180名。事業別研究開発活動
| 事業 | 開発費 (百万円) |
研究開発成果 |
| 鋼材 | 1,914 | -自動車部品用の新しい特殊鋼やステンレス鋼の研究および製造方法の開発を行っている。 2011年3月期： -自動車の燃費向上に貢献する高強度コンロッド用鋼の研究開発。 -CO2低減に貢献する真空浸炭用鋼の研究開発。 -省合金型肌焼鋼の新商品開発。 -エネルギー・環境・インフラ分野を狙ったステンレス鉄筋バー、二相系ステンレス形鋼等の研究開発。 |
| 鍛造品 | 174 | -自動車用部品の鍛造品製造プロセス開発「モノづくり革新」を行っている。 2011年3月期： -金型表面改質技術、金型潤滑技術、鍛造品自動検査技術などの要素技術の開発。 -部品毎の工程・設備革新への具体的取組着手等。 |
| 電磁品 | 687 | -磁気インピーダンス(MI)センサの開発、モータ用の磁石の開発、車載電子機器用放熱部品の開発等を行っている。 2011年3月期： -超小型電子コンパスの開発。 -ネオジム系異方性ボンド磁石マグファインの耐酸化性・耐熱性の向上技術開発。 |
2010年6月、希少金属のディスプロシウム(Dy)を使用しないでもセ氏150度の使用環境に耐えられる、世界最高性能のネオジム系異方性ボンド磁粉「マグファインMF18P」を開発したと発表した。耐熱温度を従来品のDyフリー品(セ氏120度まで)より高めたことで、アンチロックブレーキシステム(ABS)や電動パワーステアリング(EPS)など自動車に搭載されるすべての小型モーターに適用できる。すでにサンプル出荷を始めており、2011年春から量産を開始する。新開発品は岐阜県関市に新設した関工場で量産する。12年3月には月産50トン(モーター換算で300万個)規模に達する計画。同社では今後、セ氏180度程度の耐熱温度が求められるハイブリッド車や電気自動車用のメーンモーターに使用できるタイプも開発していく。（2010年6月17日付日刊自動車新聞より）
設備投資
設備投資額 |
（単位：百万円） |
| - | 2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 |
| 全社 | 20,528 | 8,163 | 14,467 |
事業別設備投資
| 事業 | 設備投資額 (百万円) |
設備投資の目的 |
| 鋼材 | 17,179 | 製造設備の合理化および老朽更新・環境対応等 |
| 鍛造品 | 2,058 | 製造設備の合理化および維持更新等 |
| 電磁品 | 1,274 | 生産能力増強等 |
2010年5月、自動車用モーターの小型・軽量化に貢献する高性能磁石用の磁粉「マグファイン磁粉」を量産する新工場を岐阜県関市に開設、本格稼働を開始したと発表した。マグファイン磁粉から生産する磁石を用いると、従来品と比べてモーターの体積を半分にできるという。新設の関工場では稼働開始時に月間25トンの磁粉（モーター換算2,500万個分）を生産、2012年までには同150トン（同1億5,000万個分）まで生産規模を拡大する。約15億円を投資して第1期工場を完成した。本年度末までに3億円を投資して生産ラインを1本増設、月産50トン規模に拡大する。さらに、敷地には同1,500トン規模まで拡充する余地があるとともに、隣接地には磁石製造工場を新設する計画となっている。同社は製品の改良を重ねることで、さらに半分程度の小型化を目指すほか、ハイブリッド車や電気自動車の駆動用モーターへの適用も視野に入れている。（2010年5月28日付日刊自動車新聞より）
設備の新設
| 事業所名 (所在地) |
事業の 種類 |
設備内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着工 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
| 知多工場 (愛知県東海市) |
鋼材他 | 製鋼設備、圧延設備他 | 27,545 | 2007年 9月 |
2013年 8 月 |
* |
| 刈谷工場 (愛知県刈谷市) |
鋼材 | 圧延設備他 | 1,355 | 2009年 11月 |
2012年 9月 |
* |
| 鍛造工場 (愛知県東海市) |
鍛造品 | 鍛造品生産設備 | 3,285 | 2008年 1 月 |
2013年 1月 |
* |
| 東浦工場 （愛知県知多郡） |
電磁品他 | 磁石応用製品製造設備他 | 97 | 2006年 3月 |
2015年 3月 |
* |
| 岐阜工場 （岐阜県各務原市） |
電磁品 | 電子機能材料、部品製造設備 | 200 | 2010年 9月 |
2012年 6月 |
* |
| 関工場 (岐阜県関市) |
電磁品 | 磁石応用製品製造設備他 | 400 | 2010年 7月 |
2011年 6月 |
* |
