愛三工業 (株) 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
3月期
2010年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 150,849 137,464 9.7
-北米市場の回復と新興国市場の拡大により、世界の自動車生産が堅調に推移したため。
営業利益 6,025 4,353 38.4
-
経常利益 5,269 4,427 19.0
-
当期純利益 325 1,580 (79.4)
-製品保証引当金繰入額を特別損失に計上したため
自動車部品
売上高 145,689
132,925 9.6
-

収益体質や製品競争力の強化をはかるため下記の三点に取り組んだ
(1)構造改革
- 新型のエンジンバルブ生産ラインの導入
- チェコの生産子会社2社を統合
(2)新興国での製品供給力強化
- インドドネシア子会社アイサン ナスモコ インダストリ(P.T. Aisan Nasmoco Industri)に第2工場を建設
- インドにおいて燃料ポンプモジュールの供給を開始

(3)製品開発
- 小型車用に構成部品の簡素化・軽量化をはかった新型燃料ポンプモジュールや樹脂製電子スロットルボデーを開発

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社 7,308
6,863 7,491
*上記金額は全て自動車部品に関わる。

研究開発活動

2010年度の主な成果
- 樹脂電子スロットルボデーやフューエルフィルタ機能をサクションフィルタに付加した統合フィルタ搭載のフューエルポンプモジュールなどを製品化
- 軽自動車用樹脂電子スロットルボデーの開発。
- チャコールキャニスター、フューエルポンプモジュールやEGRバルブなどで、消費電力低減、軽量化、制御性向上やバイオ燃料対応など環境ニーズへの対応、共通化・標準化でのコスト競争力を強化。
- 新興国市場向けに製品の機能適正化。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社 7,158
6,502 10,920

  設備投資内容 2011年3月期の主な製品とその投資額
日本 -燃費向上などに貢献する新型フューエルポンプモジュールや樹脂製電子スロットルボデー、燃料・排出ガス規制に対応するEGRバルブなどの新製品対応および主力製品であるフューエルポンプモジュール、スロットルボデー、インジェクタ、エンジンバルブの設備増強および環境対応車両の適合試験設備の増強。 主力3製品(フューエルポンプモジュール、スロットルボデー、キャニスタ) :1,956百万円
エンジンバルブ :374百万円
インジェクタ :292百万円
アジア -フューエルポンプモジュールを拡販するための設備増強。
-新工場建設
主力3製品 :1,978百万円
欧州 主力3製品 :217百万円
北米 -キャニスタの設備増強。 主力3製品 :218百万円

中国とインドネシア でエンジン関連部品を増産する。中国では燃料ポンプの現地生産に向けて生産設備を増強し、トヨタ自動車などに供給する。インドネシアでは二輪車用ポンプを 生産する新工場棟を建設し、生産量を30%引き上げる。同社は本年度の設備投資を前期比4・ 6%増の68億円に拡大する計画で、好調なアジア市場での供給能力向上に重点投資する。(2010年5月7日付日刊自動車新聞より)

主な設備の新設計画

事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着工 完了
予定
本社工場
(愛知県大府市)
EGRバルブ製造設備 294
2010年
6月
2012年
1月
安城工場
(愛知県安城市)
エンジンバルブ製造設備 1,024
2010年
8月
2012年
3月
豊田工場
(愛知県豊田市)
インジェクタ製造設備 521
2011年
2月
2012年
1月
P.T. Aisan Nasmoco Industri
(インドネシア西ジャワ州)
フューエルポンプモジュール製造設備 1,309
2010年
12月
2011年
10月
Franklin Precision Industry, Inc.
(米国ケンタッキー州)
スロットルボデー製造設備 510 2010年
6月
2011年
12月
玄潭産業(株)
[Hyundam Industrial Co., Ltd.]
(韓国牙山市)
フューエルポンプモジュール製造設備 423
2010年
3月
2011年
12月