愛三工業 (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 137,464 | 158,583 | (13.3) | -日本、北米、欧州での自動車生産の減少や為替の影響。 |
営業利益 | 4,353 | 1,382 | 215.0 | - |
経常利益 | 4,427 | (1,888) | - | - |
当期純利益 | 1,580 | (5,723) | - | - |
自動車部品 | ||||
売上高 | 132,925 | 152,145 | (12.6) | - |
地域別売上高 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
日本 | 98,167 | 105,087 | (6.6) | -スロットルボデーやエンジンバルブの減少。 |
アジア | 27,796 | 28,762 | (3.4) | -スロットルボデーやフューエルポンプモジュールの減少。 |
北米 | 15,543 | 21,917 | (29.1) | -スロットルボデーやフューエルポンプモジュールの減少。 |
欧州 | 8,103 | 13,196 | (38.6) | -フューエルポンプモジュールやスロットルボデーの減少。 |
受注
-フューエルポンプモジュールをPeugeotから受注。2012年から生産する。欧州ではRenaultや、トヨタ自動車とPeugeotのチェコ合弁会社と取引があるが、Peugeot本体への製品納入は全製品を通じて初めてとなる。Peugeot向けは、仏の生産子会社、Aisan Industry France S.A.(AIF)で組み立てを行う計画。(2009年5月26日付日刊自動車新聞より)国内事業
-フューエルポンプモジュールやスロットルボデーなどの製品種類の大幅削減に着手する。現状の5割以下への削減を狙いに、2009年度から毎年10-20%の削減を進める方針。自動車の部品種類の増加は、自動車メーカーの収益圧迫要因にもなっている。このため、部品共通化を通じ、自動車メーカーの収益にも貢献する。モデルチェンジや新機種立ち上げなどのタイミングで自動車メーカーに提案していく。5割以下への削減には5年以上かかると見ている。(2009年7月3日付日刊自動車新聞より)海外事業
-韓国子会社「玄潭産業株式会社(Hyundam Industrial Co., Ltd.)」と「三愛精密株式会社(Samae Precision Co., Ltd.)」を合併し、事業の効率化をはかった。>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 6,863 | 7,491 | 7,208 |
研究開発活動
-北米向けハイブリッド車用小量パージキャニスタを製品化。ハイブリッド車の特性として、バッテリー走行時のエンジン停止により、キャニスタ内の活性炭に吸着したガソリン蒸気分を掃気する空気量が減少するという課題があったが、キャニスタ内に蓄熱材を配置することでこの課題を解決。米国のゼロエバポ規制に対応させている。-北米向け電気自動車用電動ウォータポンプを製品化。
-電子スロットルボデー、フューエルポンプモジュールやEGRバルブなどの主力製品は、消費電力低減、軽量化、制御性向上やバイオ燃料対応など環境ニーズを意識した活動や、コスト競争力を高めるための共通化・標準化活動を実施。
-ハイブリッド車両のシステム適合業務を拡大・強化。カーメーカのニーズに応えると同時に、将来ニーズを先取りした製品の開発にも注力。
-新興国市場向け製品の機能適正化をはかり、より低コストな製品開発も実施。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 6,502 | 10,920 | 10,890 |
製品別・子会社別
製品 | 会社名 | 国名 | 設備 投資額 (百万円) |
主力3製品 -フューエルポンプモジュール -スロットルボデー -キャニスタ |
同社 | 日本 | 776 |
Franklin Precision Industry, Inc. | 米国 | 223 | |
愛三(天津)汽車部件有限公司 [Aisan (Tianjin) Auto Parts Co., Ltd.] |
中国 | 296 | |
玄潭産業(株) [Hyundam Industrial Co., Ltd.] |
韓国 | 482 | |
合計 | 2,233 | ||
エンジンバルブ | 同社 | 日本 | 275 |
愛三(佛山)汽車部件有限公司 [Aisan (Foshan) Auto parts Co., Ltd.] |
中国 | 117 | |
合計 | 392 |
地域別
設備投資内容 | |
日本 | -燃費・排出ガス規制に対応するため、EGRバルブ、ハイブリッド車両用キャニスタなどの新製品対応。 -主力製品であるフューエルポンプモジュール、スロットルボデー、エンジンバルブの設備増強。 -環境対応車両の適合業務や、それらの車両に向けた新製品開発の強化を目的とした適合試験棟の増築。 |
欧州 | -フューエルポンプモジュールを拡販するための設備増強。 |
中国 | -フューエルポンプモジュールを拡販するための設備増強。 -ダイカスト事業のグローバル展開に伴う、ダイカスト製品の競争力向上を目的とした金型事業の立ち上げ。 |
韓国 | -フューエルポンプモジュールを拡販するための設備増強。 |
北米 | -スロットルボデーの設備増強。 |
主な設備の新設計画
事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着工 | 完了 予定 |
同社本社工場 (愛知県大府市) |
適合受託設備 (設備増強) |
507 | 2009年 2月 |
2011年 1月 |
同社安城工場 (愛知県安城市) |
エンジンバルブ製造設備 | 722 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
スロットルボデー製造設備 | 191 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
|
同社豊田工場 (愛知県豊田市) |
フューエルポンプモジュール製造設備 | 767 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
インジェクタ製造設備 | 287 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
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P.T. Aisan Nasmoco Industri (インドネシア西ジャワ州) |
第二工場建設 | 766 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |
玄潭産業(株) [Hyundam Industrial Co., Ltd.] (韓国牙山市) |
フューエルポンプモジュール製造設備 | 547 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |