(株) ユタカ技研 2018年3月期の動向
業績 |
(IFRS、単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上収益 | 181,158 | 157,176 | 15.3 | 以下に記載 |
営業利益 | 9,644 | 12,096 | (20.3) | |
税引前利益 | 9,687 | 11,336 | (14.5) | |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 3,006 | 5,455 | (44.9) | - |
要因
ー国内及び海外市場おける顧客からの受注増加や合理化効果、円安効果等のプラス要因に対し、北米における製品仕様や構成変化による収益悪化、また北米連結子会社での収益性低下に伴う固定資産の減損損失の計上による影響で最終減益。地域別売上に関してはすべての地域において増収、営業利益においては北米を除くすべての地域で増益となった。
ー製品別売上収益においては、9割を占める四輪事業が16.4%増の1,632.1億円となった。
受注
-2018年3月期の主な受注案件
納入部品 | 車名 | 特徴 |
トリプルエキゾーストシステム | ホンダ「CIVIC TYPE-R」 |
サイレンサーの圧力損失を低減することで、高出力エンジンのパワーを最大限に引き出すことに貢献。 |
サイレンサー | ホンダ「AMAZE」 | サイレンサーの位置と容量の最適化により、2個のサイレンサーを統合。生産性向上やパッケージ効率向上に貢献(サイレンサー総容量-20%)。 |
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
日本 | 2,740 | 2,751 | 2,547 |
北米 | 179 | 139 | 134 |
合計 | 2,919 | 2,890 | 2,681 |
研究開発体制
-日本においては、栃木開発センターの開発本部および生産本部技術開発室が主体となり、研究開発活動を推進。北米では、Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) が主体となり、主に北米市場向け製品の研究開発を実施。
研究開発活動
<日本>
排気系部品
排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発、生産技術開発を実施。
ー「新型N-BOX」用の排気コンバーター及び排気サイレンサーの開発を完了し、三重製作所にて量産を開始。
ー「新型Accord」用排気コンバーターの開発を完了し、Cardington Yutaka Technologies Inc.にて量産を開始。
ー「新型Swift Spotrs」用の排気コンバーター及び排気サイレンサーの開発を完了し、三重製作所及び国内連結子会社(株)スミレックスにて量産を開始。
熱マネージメント系部品
燃費性能、環境技術を高める研究開発、生産技術開発を実施。
ー「新型Accord Hybrid」用のヒートコレクターの開発を完了し、Cardington Yutaka Technologies Inc.にて量産を開始。
駆動系部品
ー「新型N-BOX」用のトルクコンバーターの開発を完了し、豊製作所にて量産を開始。
ー「新型Odyssey」「新型Accord」用のトルクコンバーターの開発を完了し、Alabama Cullman Yutaka Technologies Llc.にて量産を開始。
モーター系部品
電動化等次世代の自動車に向け、高性能モーター部品の研究開発・生産技術開発を実施。
ー「新型 ステップワゴン Hybrid」用のマグネットプレートなどのモーター部品の開発を完了し、ローターの組立を豊製作所にて開始。
<北米>
北米市場向け製品のうち、主に四輪車用排気系製品に関する製品開発を行っている。
ー「新型 Odyssey」用の排気コンバーター及び排気サイレンサーの開発を完了し、Alabama Cullman Yutaka Technologies Llc.にて量産を開始。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 | 7,055 | 11,722 | 14,072 |
ー生産体質強化と新機種等の対応に向けて、自動車四輪部品事業を中心に設備投資を実施。
電動車対応への投資
ー国内外でハイブリッド車(HV)などの電動車に使用されるモーター部品の生産能力増強の検討を開始した。2018年度の設備投資は、新機種対応やモーター関連部品に約60億円を充てる。早ければ19年度にもモーター部品の生産能力を引き上げる。同社は排気部品やトルクコンバーターなどが主力だが、需要が急速に拡大している電動車両向けのモーター関連部品の供給体制を拡充し、事業拡大を図る。静岡県内の工場に加えて、電動化が加速する中国での生産を検討する。(2018年5月21日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 |
(2018年3月31日現在) |
会社名/事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定総額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
本社・豊製作所 (静岡県浜松市) |
自動車部品等生産設備 その他の設備 |
3,493 | 2018年3月 | 2019年3月 |
三重製作所 (三重県津市) |
自動車部品等生産設備 | 1,132 | 2017年6月 | 2019年3月 |
嵐山製作所 (埼玉県比企郡) |
自動車部品等生産設備 | 517 | 2018年2月 | 2019年3月 |
栃木開発センター (栃木県さくら市) |
研究開発設備 | 528 | 2018年4月 | 2019年3月 |
Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) |
自動車部品等生産設備 | 936 | 2018年4月 | 2019年3月 |