(株) ユーシン 2018年12月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年12月期 2017年12月期 増減率
(%)
要因
全社
売上高 148,566 168,632 (11.9)
営業利益 7,049 5,397 30.6
経常利益 5,899 3,754 57.1
当期純利益 47 4,086 (98.8)
自動車部門
売上高 122,168 140,995 (13.4) -中国:欧米系顧客向け販売不振を受けて、無錫工場が大きく計画未達
-欧州:売上が計画未達
-中南米:現地の政治・社会情勢の不安定化が影響
営業利益 6,177 4,254 45.2

 

2019年12月期の見通し

-2019年12月期の売上高を1,500億円と予測。同営業利益は、69億円。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位:百万円)
2018年12月期 2017年12月期 2016年11月期
全社 4,229 5,634 6,781
売上高比 (%) 2.8 3.3 4.4
研究開発人員 (名) 459 467 486

研究開発体制

-日本国内において、広島、浜松、埼玉に開発拠点を保有。
-中国、ドイツ、米国、インドの各R&Dセンターと共に、世界各地における顧客の要求に迅速に対応する体制を構築。

研究開発活動

パワークロージャーシステム

-静音化と小型軽量化を狙った新型CSD(Compact Spindle Drive)及びその駆動制御用ECUを同時開発。

ジェスチャーセンサー

-手の動きだけでリヤゲートを開閉させるジェスチャーセンサーを開発。手の動きを検出するセンサーをリヤガーニッシュに組み込み、センサーの前で手を下から上に振り上げる動作によりリヤゲートを上げる。

StepGate

-ユーザーが車両に近づくと路面にスポットライトを照射し、それを踏むことによってリヤゲートの開閉操作を可能にするハンズフリー技術の確立。

フラッシュハンドル及びE-Latch

-ドア表面と同一面に配置されているフラッシュハンドルと、ドアと車体のかみ合い開放を電気的に行うE-Latchを開発。リモコンを持って近づくとドアからハンドルが飛び出し操作可能になる。ハンドルを握るとセンサーによりE-Latchを駆動させ、軽い力でドアを開けることができる。ドアは半ドア状態まで軽く閉めると、クロージャーにより完全閉状態まで引き込む。ハンドル表面に触れることにより、ハンドルをドアから飛び出させたり引き込んだりすることも可能。

エレキシフター

-従来機械的にトランスミッションを操作していたものをすべて電子制御に置き換えたもの。

ミリ波レーダー

-ADAS分野における二次元ミリ波レーダーの分解能を従来技術の8~10倍程度に拡大可能なソフトウェアを開発。より高い精度での物体検出を可能に。

オーバーヘッドコンソール

-ヒーターコントロール等で培ってきた照明技術やスイッチ技術を応用、量産。

 

設備投資額

(単位:百万円)
2018年12月期 2017年12月期 2016年11月期
全社 6,775 7,511 4,265
-自動車部門 6,546 7,289 4,098


-2018年12月期、自動車部門は主に生産用の金型、機械設備等のほか海外における新工場の建設等の設備投資を実施。

海外投資

<中国>
-同社は、グループ持株会社であるオランダのユーシンホールディングスヨーロッパが保有する中国の有信汽車系統 (無錫) の全株式をユーシン本体に移して直接の子会社化にすると発表した。無錫を中国での新たな量産拠点に位置づける。グループ別法人が新工場の建設にも着手しており、年内にこの法人が有信汽車系統 (無錫) と経営統合する計画。税法上のメリットなどを考慮して本体の直接の子会社にする。(2018年1月24日付日刊自動車新聞より)