(株) ミクニ 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 65,256 87,902 (25.8) -
営業利益 (1,947) (486) - -
経常利益 (2,182) (1,399) - -
当期純利益 (4,642) (2,483) - -
自動車関連事業
売上高 45,870 61,077 (24.9)

-四輪車用製品は、中国市場における需要拡大や国内市場でのエコカー減税や補助金などによる需要の増加、新製品の立ち上がり、輸出の増加などの要因があったが、四輪車用製品全体では景気低迷の影響を受け、減少。

営業利益 (2,165) (460) - -

受注

-日産自動車の新型「Fuga」向け高機能アクティブペダルを受注したと発表。日産向けとしては、燃料供給装置およびエンジン周辺機器以外の量産品として初の受注となった。日産に供給している高機能アクティブペダルは、走行時に先行車両との車間距離を維持する運転支援を行うと同時に、発進・加速時に生じる過剰な燃料消費に対してエコ運転を支援するもの。日産への納入は10月からで、生産はミクニの菊川事業所(静岡県菊川市)が担当、コントローラーは盛岡事業所(岩手県岩手郡滝沢村)で行っている。(2009年11月25日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 3,160 4,047 4,433
自動車関連品事業 881 1,208 1,207

自動車関連品事業
-電子制御燃料噴射システム及びエンジンコンポーネントの研究開発を主体に、これらの基礎となる制御技術、アクチュエータ技術、センシング技術、材料技術などの研究開発を実施。
-燃費低減、電動化をはじめとするCO2削減に関わる技術開発に取り組んでいる。

研究開発活動

-四輪車用吸気モジュールの開発及び新型樹脂インテークマニホールドの開発
-四輪車用新型電子制御スロットルボデーの開発・量産化
-新型無段変速機の開発
-排気バリアブルバルブタイミング(VVT)の開発・量産化及び新型VVTの開発
-新型エンジン排気ガス制御バルブの開発
-電気自動車用電動バキュームポンプの開発・量産化
-新型冷却水ポンプ及び冷却水制御バルブの開発
-燃料電池自動車用流量制御バルブ及び水素センサーの開発
-新型圧力センサー及び新型ポジションセンサーの開発

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 3,787 6,171 5,089
自動車関連品事業 3,231 5,207 3,907

-自動車関連品事業では、新工場の建設、新製品の開発、基礎研究、新機種の生産並びに合理化等のために設備投資を実施。

設備の新設(自動車事業関連)

(2010年3月31日現在)

会社名/事業所名 所在地 投資予定
総額(百万円)
着手 完了予定
小田原事業所 神奈川県
小田原市
139 2010年4月 2011年3月
盛岡事業所

岩手県
滝沢村

494 2010年4月 2011年3月
菊川事業所 静岡県
菊川市
552 2010年4月 2011年3月
Mikuni (Thailand) Co., Ltd. タイ国
アユタヤ
819 2010年1月 2010年12月
上海三国精密機械有限公司
[Mikuni (Shanghai) Co., Ltd.]
中国
上海市
322 2010年1月 2010年12月
PT. Mikuni Indonesia インドネシア
西ジャワ州
437 2010年1月 2010年12月
ミクニパーティック(株) 静岡県
牧之原市
283 2010年4月 2011年3月