プレス工業 (株) 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 175,122 168,220 4.1 -
営業利益 8,886 11,312 (21.4) -
経常利益 9,664 10,941 (11.7) -
当期純利益 5,588 6,314 (11.5) -
自動車関連事業
売上高 145,543 127,292 14.3 1)

要因
1) 自動車関連事業売上高
-国内向けの普通トラック・小型トラックの生産は復興需要やエコカー補助金等により堅調に推移した結果、前年同期に比べ増加。

-輸出向けについては、普通トラックは第2四半期以降は前年同期に比べ低い水準で推移し、小型トラックも第3四半期より前年同期に比べ減少したが、通期では増加となった。タイにおける生産は、年間を通じた好調な需要に支えられ、前年同期に比べ大幅に増加。米国における生産は、経済の回復に伴う需要増により、前年同期に比べ増加。

海外事業

<タイ>
-2012年11月、同社はASEANでの生産補完体制の構築を急ぐと発表した。トラックを中心とした現地需要の増加に対応し、タイでの小型トラック用部品の生産能力を強化するとともに、2014年初頭にもトラック部品の生産を開始するインドネシア工場とも強い連携体制を構築する。また、コスト競争力の高い部品開発を行い、現地の完成車メーカーの新規モデル向けの拡販活動にも注力していく考えだ。同社では、3カ所の生産拠点を持つタイをASEAN地域での中軸拠点と位置付け、さらなる合理化活動の推進など生産能力の向上を目指す。また、大型トラック用部品の生産にも対応するインドネシア工場では外板などプレス部品の生産も計画しており、タイ拠点との補完体制を構築し14年の年明け早々にも操業を開始する。(2012年11月16日付日刊自動車新聞より)

-2013年3月期のタイでの売上高予想を前年度比6割増の342億円に設定。ピックアップ用部品を中心に新規モデル向け受注が好調で大幅増を見込む。今年度のタイの自動車生産台数は、昨年の洪水被害からの挽回生産に加え、小型車生産が牽引し過去最高を更新すると見込まれており、タイに三つの生産拠点を持つ同社でも、積極的な設備投資を維持し増産体制を築く。(2012年5月22日付日刊自動車新聞より)

<インドネシア>
-2013年末にもインドネシアでトラック用部品の生産を開始する。このほど開所した現地法人「PT・PKマニファクチャリング・インドネシア (PKMI)」で、10月に建設機械用キャビンの組み立てを始めるのに続き、第2期工事としてトラック用のフレームや大型アクスルを組み立てる新建屋を建設する。将来的な生産能力はフレームで年間約20万台分を見込んでいる。PKMIは敷地面積が約5万平方メートルで、12億円を投じ1万1千平方メートルの建機部品工場を建設した。同建屋内には5千トンプレス機のほか、12メートルのサイドメンバーの塗装が可能なカチオン電着塗装ラインも導入している。さらに来年末の生産開始を目指し22億円を投じて1万8千平方メートルの商用車部品工場を建設する。(2012年9月21日付日刊自動車新聞より)

2014年3月期の見通し

(単位:百万円)
2014年3月期
(予測)
2013年3月期
(実績)
増減率
(%)
売上高 177,000 175,122 1.1
営業利益 9,400 8,886 5.8
経常利益 8,900 9,664 (7.9)
当期純利益 5,000 5,588 (10.5)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全社 263 249 185

研究開発活動

-アクスル、フレーム等の同社コア商品の中長期先を展望した研究開発活動を推進。
-2012年10月には、技術研究所を以下の目的で設立;
  • 国内事業のコア事業以外の新たなビジネス発掘を目的として、新規事業アイテムの技術調査、実験、検討を行う
  • 国内および海外でのコアビジネスのさらなる進化を目指し、より高度かつコストの最小化となる新工法の開発、生産準備期間をさらに短縮するための基礎データの取得、新設備利用技術構築および品質評価手法の確立、既存技術のさらなる向上を目指す。
  • 設計力、実験評価力、強度データベース構築を活かした試験法確立、性能評価能力の拡充、FEM解析技術の精度向上による事前評価技術の拡充、顧客への設計提案の強化。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
自動車関連事業 6,693 10,042 3,993
建設機械関連事業 1,674 1,390 1,280
その他 1 2 2
合計 8,368 11,435 5,275
-コア商品 (フレーム、アクスル、建設機械用キャブ、パネル) の新規受注のための生産設備に重点を置き、合わせて省力化、合理化および製品の信頼性向上のための投資を行った。

主な設備の新設計画 (自動車部品部門)

(2013年3月31日現在)
会社名
事業所名
設備の内容 投資予定総額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
藤沢工場
(神奈川県藤沢市)
アクスル生産設備 810 2012年
5月
2014年
1月
PK U.S.A., Inc.
(米国インディアナ州)
パネル生産設備 627 2012年
7月
2014年
2月
Press Kogyo Sweden AB
(スウェーデン オスカーハム市)
プレス加工設備 221 2013年
1月
2013年
9月
Thai Summit PKK Co., Ltd.
(タイ チョンブリ県)
フレーム生産設備 581 2012年
6月
2013年
11月
416 2012年
7月
2014年
2月
アクスル生産設備 879 2012年
6月
2013年
11月
2,356 2013年
1月
2014年
10月