プレス工業株式会社 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 157,487 185,523 (15.1)

-三菱ふそうからの大型・中型アクスルユニット組立の新規受注をはじめとする拡販活動に取り組んだが、減少。

営業利益 2,753 11,094 (75.2) -
経常利益 2,190 10,308 (78.7) -
当期純利益 (1,945) 5,253 - -
自動車部分品部門
売上高 110,027 127,892 (14.0) -普通トラック国内需要の減少や輸出の大幅な落ち込み等。


受注
-三菱ふそうトラック・バスから大・中型アクスルユニット組立加工を新規に受注したと発表。三菱ふそうは、現在、プレス工業で同アクスルのプレス・溶接組立 - 機械加工を行っている。三菱ふそうがこれまで内製としていた製造工程をプレス工業に移管するもので、今回の受注によりアクスルユニット組立加工までの受注となる。2008年8月から同社の川崎工場で生産を開始する予定で、年間約150億円の売上げを見込む。(2008年5月16日付プレスリリースより)

-2009年10月から初めてトヨタ自動車向けの部品の生産決定。


事業再編
<タイ>
-タイの既存合弁会社を統合し、Thai Summit Auto Parts Industry Co., Ltd.(TSA)との合弁会社を新たに設立すると発表。2008年11月末を目途に、自動車部品および金型の製造する新会社Thai Summit PK Corporation Ltd.を設立する予定。新会社の資本金は700百万バーツで、同社とTSAが折半出資する。なお、統合対象の合弁会社は、Thai Summit PKK Co., Ltd.、Thai Summit PKK Bangna Co., Ltd.、Thai Summit PKK Bangpakong Co., Ltd.、Thai Summit PKK Engineering Co., Ltd.の4社。(2008年11月13日付プレスリリースより)

<米国>
-SUV市場の縮小に対応するため南部の2工場を閉鎖し、インディアナ工場へ事業集約。


事業計画
中期経営計画 (2009年3月期 - 2011年3月期)

2011年3月期の目標
連結売上:2,400億円
連結営業利益:150億円

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 299 187 116


研究開発活動

1.自動車部分品部門
開発期間・生産準備期間の短縮
-塑性加工成形シミュレーション技術や、他の要素加工分野におけるFEM解析ソフトも導入し、その解析技術ノウハウ蓄積を開始。今までに蓄積したノウハウをこれらの解析技術に結び付けることにより、デジタルエンジニアリング的開発体制の構築を図る。

環境負荷軽減・軽量化を考慮した工法開発

-軽量化を達成するためのハイテン材成形技術の開発、低温焼付け塗料の開発、導入を実施。さらにエネルギーロスの大きい部品の工法転換等について検討を開始。

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 5,632 6,708 6,462

-コア商品(フレーム、アクスル、サスペンション、建設機械用キャブ)の新規受注のための生産設備に重点を置き、合わせて省力化、合理化及び製品の信頼性向上のための投資を実施。

事業部門 金額(百万円)
自動車部分品 5,551
自動車組立
建設機械用部分品
自動車用プレス金型及び組立機器 2
その他 77
合計 5,632


主な設備の新設(自動車部品部門)(2009年3月現在)
会社名
事業所名
設備の内容 投資予定総額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
藤沢工場 パネル生産設備 260 2007年
7月
2009年
9月
宇都宮工場 アクスル加工設備 865 2008年
10月
2009年
12月
Thai Summit PKK Co., Ltd. フレーム生産設備 279
(百万タイバーツ)
未定 未定
アクスル生産設備 78
(百万タイバーツ)
未定 未定
Thai Summit PKK Bangna., Ltd. アクスル加工設備 222
(百万タイバーツ)
2008年
10月
2011年
7月
新工場 454
(百万タイバーツ)
2008年
6月
2009年
9月