株式会社フコク 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 52,024 56,405 (7.8) -受注が下期に急減し減少。
営業利益 373 2,767 (86.5) -ゴム材料や鋼材の価格高騰などが影響。
経常利益 57 2,565 (97.8) -
当期純利益 (1,976) 1,551 - -
工業用ゴム製品
売上高 43,790 48,405 (9.5)

-ブレーキ、シール等のシール機能製品を中心に受注が減少。

営業利益 344 2,539 (86.4) -受注減や原材料の高止まりなどにより減少。


海外事業
<タイ>
-子会社タイフコクの鋳物工場の生産能力を増強すると発表。

>>>詳細は、設備投資へ


<中国>
-ワイパーブレードやシール製品を生産する中国の100%出資子会社、フコクゴム(上海)の事業を休止すると発表。2009年3月31日付で事業休止する。市場環境の悪化に伴い受注量が大幅に減少したため。生産効率の向上を目的に、今後生産拠点の集約を図る。(2009年3月23日付日刊自動車新聞より)


受注
-2009年3月期の主な受注は以下の通り。
製品 納入先 状況
小型ディーゼルエンジン用アイソレーションプーリー 国内の乗用車メーカー 量産開始
乗用車用ダンパープーリー 海外及び国内メーカー 量産開始
フッ素系特殊ゴムを使った燃料系部品 国内大手部品メーカー 受注
商用車向け防振ゴム(エンジンマウントを始めとする5点) インドネシアで生産する商用車向け 受注
ゴム部品 中国ローカルブレーキメーカー向け 受注

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 837 897 931


技術導入契約(2009年3月現在)
相手先 内容 有効期間
Rood(米国) トーションブッシュ及びサーフェスエフェクトの
設計製造技術
2001年10月23日-
2011年10月23日
C.F. Gomma S.p.A.(イタリア) エアスプリングの設計製造技術 2003年7月2日-
2013年7月1日


技術供与契約(2009年3月現在)
相手先 内容 有効期間
Rood(米国) ビスカスマウントの製造技術 2001年10月23日-
2011年10月23日
C.F. Gomma S.p.A.(イタリア) CVJブーツの製造技術 2002年12月1日-
2012年11月30日

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 3,241 4,038 4,815
工業用ゴム製品事業 2,883 3,671 4,428

-工業用ゴム製品事業は、合理化投資および情報化投資を中心に実施。


海外投資
<タイ>
-子会社タイフコクの鋳物工場の生産能力を増強すると発表。タイフコクは自動車向けの防振機能製品を製造しており、なかでもダンパーは今後の受注拡大が見 込まれているため、ダンパーの部材となる鋳物部品の安定供給・原価低減を目的とし、従前よりタイフコク内で鋳物を内製化している。しかしながら、現時点の 生産能力(400 トン/月)を超える受注があるため、2008年6月予定にて電気炉を1基増設し、その生産能力を550 トン/月に増強する。(2008年5月27日付プレスリリースより)