トピー工業 (株) 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
備考 | |
全社 | ||||
売上高 | 234,682 | 226,912 | 3.4 | - |
営業利益 | 5,308 | 6,990 | (24.1) | - |
経常利益 | 4,485 | 6,234 | (28.1) | - |
当期純利益 | 1,914 | 3,409 | (43.9) | - |
自動車・産業機械部品 | ||||
売上高 | 147,423 | 145,398 | 1.4 | -トラック用および乗用車用ホイールの売上が堅調に推移。 |
営業利益 | 7,360 | 9,966 | (26.1) | - |
海外事業
<メキシコ>新会社設立、乗用車用スチールホイールの生産量拡大
-メキシコに乗用車用スチールホイールを製造販売する合弁会社「Topy MW Manufacturing Mexico S.A. de C.V.」を9月に設立すると発表。メキシコの自動車生産は米国や南米への輸出増もあり、今後も伸長すると見られている。主要顧客の日本と米国メーカーはメキシコでの生産能力を拡大する計画を打ち出しており、現地供給体制の構築で需要増に対応する。合弁会社は、包括提携関係を結ぶイタリアのエムダブリュ社とグアナファト州シラオ市サンタ・フェ工業団地内に設立する。2015年4月の操業を予定し、乗用車用と小型商用車用のスチールホイールの製造と販売を行う。乗用車用スチールホイールの生産量に関しては、16年に年間175万本まで引き上げる。操業開始後の4~12月まで9カ月間で75万本を見込んでいる15年に対して、16年までに倍増する計画。同国で生産を拡大する日産自動車への対応を新工場の柱とし、製品の約半数を日産向けに供給する。生産の現地化を通じて、物流コストの削減や納期の短縮を図る。
<米国>
軽量化乗用車向けスチールホイールの生産開始
-2014年後半に米子会社のTopy America, Inc. (ケンタッキー州) で、リムの厚みを部位によって薄くすることで従来よりも7~10%軽量化した乗用車向けスチールホイールの生産を開始する。日系自動車メーカーの現地工場に供給するもので、不等厚リムのスチールホイールを日系メーカーが乗用車で採用するのは初めて。15年前半から納入を始め、初年度は1モデルで月産7万個を計画。16年以降は採用車種を拡大し、生産量を増やしていく計画。(2014年3月6日付日刊自動車新聞より)
受注
<トヨタ>-ホイール側面の飾り穴面積を広げた「ラージウインドウホイール」がトヨタ自動車の「RAV4」に初めて純正品として採用され、納入を開始したと発表。直径17インチのスチールホイールで、専用のホイールキャップも供給する。一般的に飾り穴を広げると、ディスクの断面積が小さくなるために剛性が低下するが、同製品では独自の設計技術で従来品と同等の強度を確保した。(2013年11月16日付日刊自動車新聞より)
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
全社 | |||
売上高 | 244,000 | 234,682 | 4.0 |
営業利益 | 6,600 | 5,308 | 24.3 |
経常利益 | 5,700 | 4,485 | 27.1 |
当期純利益 | 3,600 | 1,914 | 88.1 |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
中期経営計画
-2012~15年度の中期経営計画「Gowth & Change 2015」において、2015年度 (2016年3月期) の売上高2,815億円、営業利益180億円、営業利益率6.4%を目指す。今回の中計では4年間に、前回の中計の8割増となる総額673億円を投資し、海外での事業拡大と国内のものづくり基盤の強化を図る。このうち、自動車用ホイールなどの自動車・産業機械部品事業では、投資の62%が海外向けとなる見込み。- 自動車用ホイールなどの自動車・産業機械部品事業:2016年3月期の売上高は、2012年3月期比14.7%増の1,767億円を計画し、4割以上が海外での売り上げになる見込み。
- 乗用車用スチールホイール:2016年3月期の売上高は、2012年3月期比20%の増加を見込む。
- 鉱山向け超大型ホイール:生産能力を30%増強する予定。
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 1,519 | 1,212 | 1,271 |
-自動車・産業機械部品 | 665 | 528 | 541 |
研究開発拠点
-研究開発は、愛知県豊橋製作所内の技術センター/技術開発推進センターで実施。研究開発活動
自動車・産業機械部品事業-軽量化・品質向上・コスト削減・開発期間短縮などに関する研究および新商品に関する研究開発を推進。
-主力商品の自動車用スチールホイールおよびアルミホイールについて、解析および評価技術の精度向上、新商品の開発と量産化、既存製品のコスト低減と品質向上などの成果を上げた。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 25,458 | 20,477 | 8,982 |
-自動車・産業機械部品 | 8,554 | 10,951 | 5,893 |
設備の新設計画 |
(2014年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の 内容 |
投資予定 金額 (百万円) |
着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
Topy MW Manufacturing Mexico S.A. de C.V. (メキシコ グアナファト州) |
乗用車用・ライトトラック用スチールホイールの製造 | 2,928 | 2013年11月 | 2015年3月 | 乗用車用・ライトトラック用スチールホイールの製造約20%増加 |