シロキ工業 (株) 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
3月期
2010年
3月期
増減率
(%)
備考
売上高 117,704 111,924 5.2 -
営業利益 6,400 2,680 138.8 -
経常利益 5,678 2,200 158.1 -
当期純利益 6,095 2,324 162.3 -

地域別動向

-日本
従来品に対し大幅な軽量化がはかられた同社のアルミドアサッシが、2010年12月に発売された日産の電気自動車「リーフ」に装着。

グループ経営の効率化をはかるべく、Brose(ドイツ)との合弁会社シロキ・ブローゼ株式会社(愛知県豊田市)を2011年2月に清算。

2011年3月、持分法適用関連会社の松美工業株式会社(愛知県豊田市)を完全子会社化。

2010年11月、主要取引先であるトヨタ自動車が筆頭株主になると発表した。トヨタはシロキ工業の252万4千株(発行済み株式のうち2.84%)を筆頭株主である東京急行電鉄から取得、出資比率を19.77%として関係を強化する。また、東急は1125万4千株(同12.64%)をアイシン精機に売却、アイシンはシロキ の第3位株主となる。シロキの2011年3月期の第2四半期における売上高のうち、トヨタ本体向けは37%で、ダイハツ工業と日野自動車向けを含めると 64%がトヨタグループ向けとなっている。アイシンはシート関連やドア部品関連でシロキと競合関係にあり、トヨタ向けでは車種やグレードごとに住み分けしている。今後、アイシンとシロキは新興国での事業展開などで経営資源を相互活用するなど、事業面での連携を強化する考えだ。(2010年11月29日付日刊自動車新聞より)

2011年4月8日付で、東京急行電鉄が保有する同社株式の一部をトヨタ自動車及びアイシン精機に譲渡。

-米国
Shiroki North America, Inc.(テネシー州)が現地自動車メーカーへの拡販を進め、GMより新軽量ドアサッシを新規受注し、非日系自動車メーカーと初の直接取引を開始。

-中国
得意先自動車メーカーの現地生産拡大に伴い、広州白木汽車零部件有限公司(広州市)が好調に売上を伸ばすとともに、現地競合メーカーに対する競争力向上をはかるべく、設備・金型の現地調達化や生産工程の見直しを行った。

-タイ
Shiroki Corp. (Thailand) Ltd.(チョンブリ県)が現地トヨタ自動車の国際戦略車「イノーバ」向けウィンドレギュレータの生産増加などにより、売上が好調に推移するとともに、自動車用シート部品のインドネシアへの拡販をはかるなど、生産の拡大に取り組んだ。

-インド
2010年7月に現地自動車部品メーカーのTechnico Industries Ltd.(ハリアナ州)への出資比率を27%に引き上げ、インドにおける基盤強化をはかった。また、2010年12月には同社の技術支援により現地トヨタ自動車の新興国向け戦略車「エティオス」向けウィンドレギュレータの生産を開始するなど、得意先自動車メーカーの現地生産拡大に対応した。

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
自動車部品事業 2,392 2,154 2,358

 

主な開発事例

自動車部品事業
-次世代パワーシートの開発
-次世代マニュアルシートの開発
-新ワイヤ式レギュレータの開発
-新アーム式レギュレータの開発
-新ドアフレームの開発

技術導入契約

(2011年3月31日現在)

会社名
(国名)
契約の対象品目 契約期間
Keiper GmbH & Co.
(ドイツ)
シートリクライナ 1988年04月01日 - 2012年3月31日

技術供与契約

(2011年3月31日現在)

会社名
(国名)
契約の対象品目 契約期間
日本発条(泰国)有限公司
(タイ)
シートリクライナ 1990年12月10日 - 2012年12月9日
日本発条(泰国)有限公司
(タイ)
シートアジャスター 1994年10月21日 - 2012年10月20日
Summit Laemchabang Auto Body Co.
(タイ)
ドアサッシ 1994年02月21日 - 2012年12月31日
(株)亜山
[Asan Co., Ltd.]
(韓国)
ドアフレーム 2003年05月08日 - プロジェクト終了時
RG Brose
(南アフリカ)
ウィンドレギュレータ 2004年11月05日 - 2013年03月31日
Brose do Brasil
(ブラジル)
ウィンドレギュレータ 2005年05月02日 - 2015年03月31日
Technico Industries Ltd.
(インド)
シートリクライナ
シートアジャスタ
2010年02月18日 - 2012年02月17日

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社 2,053 5,439 6,631

-設備投資費の大部分が自動車部品事業で、生産性向上と原価低減を図る設備改善及び新型車生産開始の準備を中心に実施。

設備の新設計画

会社名/
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資
予定総額
(百万円)
着手 完了
予定
同社
本店 藤沢工場
(神奈川県藤沢市)
生産設備 93 2011年
4月
2012年
3月
同社
名古屋工場
(愛知県豊田市)
生産設備 705 2011年
4月
2012年
3月
同社
豊川工場
(愛知県豊川市)
生産設備 1,290 2011年
4月
2012年
3月
同社
大阪工場
(大阪府茨木市)
生産設備 51 2011年
4月
2012年
3月
同社
豊川本社
(愛知県豊川市)
試験設備 280 2011年
4月
2012年
3月
九州シロキ(株)
(福岡県北九州市)
生産設備 51 2011年
4月
2012年
3月
Shiroki North America, Inc.
(米国テネシー州)
生産設備 168 2011年
1 月
2011年
12 月
Shiroki-GA, LLC
(米国ジョージア州)
生産設備 286 2011年
1 月
2011年
12 月
Shiroki-GT, LLC
(米国テネシー州)
生産設備 174 2011年
1 月
2011年
12 月
Shiroki Corp. (Thailand) Ltd.
(タイ チョンブリ県)
生産設備 31 2011年
1 月
2011年
12 月
広州白木汽車零部件有限公司
[Guangzhou Shiroki Corp.]
(中国広東省)
生産設備 411 2011年
1 月
2011年
12 月