シロキ工業 (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 111,924 123,425 (9.3) -得意先自動車メーカーの減産により減収。
営業利益 2,680 (31) - -国内生産体制の集約化、工場での一直定時ラインへの工程改善及びコスト削減などにより増益。
経常利益 2,200 (773) -
純利益 2,324 (2,190) -

地域別動向

<日本>
-上半期の国内自動車販売の低迷等による大幅な受注減により売上高は83,526百万円(前年比7.6%減)、営業利益は収支改善活動により446百万円となる。

<北米>
-現地得意先自動車メーカーの減産によりShiroki North America, Inc.が前年比17.9%の減収になったため、売上高は18,670百万円(前年比17.9%減)、営業利益は支改善活動により91百万円となる。

<アジア>
-中国では堅調な自動車販売を背景に広州白木汽車零部件有限公司[Guangzhou Shiroki Corp.]の売上高が前年比13.5%増と大幅に拡大。
タイでは Shiroki (Thailand), Co., Ltd. が一昨年から生産している自動車用シート部品をインドネシアに拡販するなど生産拡大に努めたものの、売上高が前年比27.2%減。
その結果、アジア全体で売上高は9,728百万円(前年比5.6%減)、営業利益は1,730百万円(前年度比14.7%増)となった。

受注

-国内では小型・軽量化を図った新パワーシートが「レガシィ」「ランドクルーザープラド」「キザシ」「フーガ」などの新型車に採用された。

出資するインドの部品メーカー、テクニコインダストリーズ(ハリアナ州グルガオン市)を通じ、日系自動車 メーカー向けの供給を拡大する。テクニコ社として初の製品となるシート部品を、スズキのインド子会社、マルチスズキ社(ニューデリー)から受注した。主要 取引先のトヨタ自動車からは、新興国向け新開発小型車(EFC)用の部品を受注している。新興国での日本車生産の拡大に対応し海外事業を伸ばしていく。テ クニコ社がマルチスズキから受注したのは、シートリクライナーとシートアジャスター。プレス、サブアッセンブリー、組み立ての3ラインの設備をシロキが日 本から導入し、来年から生産する。(2009年9月3日付日刊自動車新聞より)

事業再編

-愛知県内の生産拠点の集約を完了した。シート部品やドアサッシなどを生産していた旧豊田工場(現豊川工場製 造第4課、愛知県豊田市)での生産を2009年8月下旬で終了。これにより愛知県内の生産を従来の3工場から本社・豊川工場(愛知県豊川市)と名古屋工場(愛知県豊 田市)の2工場体制に移行させた。同社は2006年度から愛知県内の生産集約・効率化に着手し、順次、生産品目の他工場への移管を進めてきた。旧豊田工場 の生産終了により国内生産拠点は6拠点から5拠点に減った。(2009年9月10日付日刊自動車新聞より)

出資

-北米生産拠点、シロキノースアメリカ(テネシー州スミスビル市)に対し、今月中にも2千万ドル(約19億 円)の資本増強を実施する。米自動車需要の低迷に伴う売上高の減少で、同子会社では業績が急速に悪化。今期も大幅な減収を予想している。増資分は運転資金 や借り入れ金の返済に充当するほか、構造改革のための資金に充てる。同生産拠点は同社の海外生産拠点としては最大。(2009年6月3日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
自動車部品事業 2,154 2,358 2,291

 

主な開発事例

自動車部品事業
-次世代パワーシートの開発
-次世代マニュアルシートの開発
-新ワイヤ式レギュレータの開発
-新アーム式レギュレータの開発
-新ドアフレームの開発

技術導入契約

(2010年3月31日現在)

会社名
(国名)
契約の対象品目 契約期間
Keiper GmbH & Co.
(ドイツ)
シートリクライナ 1988年04月01日 - 2011年3月31日

技術供与契約

(2010年3月31日現在)

会社名
(国名)
契約の対象品目 契約期間
日本発条(泰国)有限公司
(タイ)
シートリクライナ 1990年12月10日 -2010年12月9日
Summit Laemchabang Auto Body Co.
(タイ)
ドアサッシ 1994年02月21日 - 2010年12月31日
(株)亜山
[Asan Co., Ltd.]
(韓国)
自動車用ドアフレーム 2003年05月08日 - 2010年10月31日

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 5,439 6,631 8,807

-設備投資費のほとんどを自動車部品事業にあて、生産性向上と原価低減を図る設備改善及び新型車生産開始の準備を中心に実施。

設備の新設計画

会社名/
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資
予定総額
(百万円)
着手 完了
予定
同社
本店 藤沢工場
(神奈川県藤沢市)
生産設備 9 2010年
4月
2011年
3月
同社
名古屋工場
(愛知県豊田市)
生産設備 249 2010年
4月
2011年
3月
同社
豊川工場
(愛知県豊川市)
生産設備 1,024 2010年
4月
2011年
3月
同社
大阪工場
(大阪府茨木市)
生産設備 55 2010年
4月
2011年
3月
同社
豊川本社
(愛知県豊川市)
試験設備 42 2010年
4月
2011年
3月
九州シロキ(株)
(福岡県北九州市)
生産設備 43 2010年
4月
2011年
3月
Shiroki North America, Inc.
(米国テネシー州)
生産設備 450 2010年
1 月
2010年
12 月
Shiroki-GA, LLC
(米国ジョージア州)
生産設備 238 2010年
1 月
2010年
12 月
Shiroki-GT, LLC
(米国テネシー州)
生産設備 158 2010年
1 月
2010年
12 月
Shiroki (Thailand), Co., Ltd. 生産設備 23 2010年
1 月
2010年
12 月
広州白木汽車零部件有限公司
[Guangzhou Shiroki Corp.]
(中国広東省)
生産設備 1,198 2010年
1 月
2010年
12 月