(株) ショーワ 2018年3月期の動向

業績

(IFRS、単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上収益 291,989 259,495 12.5 -二輪車用製品、四輪車用製品及びステアリング製品の販売が増加
営業利益 25,296 (3,263) - -
税引前当期利益 26,042 (2,407) -
親会社の所有者に
帰属する当期利益
13,855 (11,444) -
四輪事業
売上収益 92,209 84,563 9.0 -主に中国及び日本における販売の増加
営業利益 5,969 4,801 24.3 -
ステアリング事業
売上収益 102,041 86,205 18.4 -主に中国及びアジアにおける販売の増加
営業利益 15,110 7,820 93.2 -
ガススプリング事業
売上収益 3,245 3,464 (6.3) -
営業利益 (8,397) (25,703) - -


海外事業

<中国>
-四輪車用ショックアブソーバーや電動パワーステアリング(EPS)の生産能力の増強に向けた検討を開始した。主要納入先であるホンダの中国での新車販売が好調に推移しており、今後も生産台数を増やす見通し。早ければ2018年度中にも中国で自動車部品の生産能力を引き上げるための投資を決定する。ショーワは現在、中国国内にある生産子会社4拠点でショックアブソーバーやEPSなどの自動車部品を生産しており、ホンダと中国企業の合弁工場で生産している「CR-V」「アコード」「シビック」など向けに供給している。ホンダの中国での新車販売は2016年度に過去最高となるなど好調で、ショーワのショックアブソーバーやEPSの受注量も増加している。ホンダの中国合弁会社の東風本田汽車(東風ホンダ)は現在、武漢市に19年前半に稼動予定の第三工場を建設している。(2017年12月28日付日刊自動車新聞より)

2019年3月期の見通し

(IFRS、単位:百万円)
2019年3月期
(予測)
2018年3月期
(実績)
増減
(%)
全社
売上収益 280,000 291,989 (4.1)
営業利益 27,000 25,296 6.7
税引前当期利益 27,200 26,042 4.4
親会社の所有者に帰属する当期利益 17,000 13,855 22.7


>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
二輪・汎用事業 3,136 3,119 2,945
四輪事業 3,550 3,692 3,562
ステアリング事業 3,811 3,999 3,902
ガススプリング事業 99 125 101
合計 10,598 10,934 10,534



研究開発拠点

事業所 (所在地) 主な研究開発内容
4輪開発
(埼玉県行田市)
四輪車用ショックアブソーバー、ガススプリングの研究・開発
栃木開発センター
(栃木県芳賀郡)
油圧機器、パワーステアリング、ドライブトレインならびに材料の研究・開発
栃木開発センター 塩谷プルービンググラウンド
(栃木県塩谷郡塩屋町)
テストコース
2輪開発
(静岡県袋井市)
二輪車用ショックアブソーバーの研究・開発

-栃木県塩谷町の「栃木開発センター 塩谷プルービンググラウンド」にワインディングコースを新設し、完成式典を開催した。米国や欧州の一般道を再現したワインディング路を自社のテストコースに設けることで開発のスピードを高めるとともに、付加価値の高い製品づくりにつなげる。ワインディングコースは全長約1500メートル。コース内にはアップダウンが連続し、急なカーブが多い米国の道路を再現した「US路」と、緩やかで斜面もなだらかな欧州の道路を再現した「EU路」を設けた。先進運転支援システム(ADAS)など自動化への対応にもワインディングコースをフル活用する構え。(2017年10月23日付日刊自動車新聞より)

研究開発活動

四輪事業

  • ショックアブソーバの基本性能を向上させる減衰力応答性向上技術「S-SEES (Showa Super Empowering Efficient Suspension)」を高め、優れた減衰力特性の実現に向けた開発に取り組む。
  • 電子制御式ダンパー「IECAS (Intelligent Electronic Control Adaptive Suspension)」及び周波数応答型ダンパー「SFRD (Sensitive Frequency Response Damper)」と組み合わせることで、操縦安定性と乗り心地の両立が可能。


ステアリング事業

  • 主力製品である電動パワーステアリング「DPA-EPS (Dual Pinion Assist-EPS)」の更なるステアリングフィール進化として、高応答・リニアリティの高いステアリングシステムの開発に取り組む。
  • 自動運転時代を見据えた高出力電動パワーステアリング「BRA-EPS (Belt Rack Assist-EPS)」を開発に取り組む。

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
二輪・汎用事業 2,200 1,911 1,788
四輪事業 2,200 2,388 3,496
ステアリング事業 1,920 3,825 7,216
ガススプリング事業 90 2,265 166
その他 460 608 255
合計 6,870 10,997 12,921

設備の新設計画

-2018年3月期末現在における投資予定総額は、10,640百万円であり、主要な設備の新設等の計画は以下のとおり。

会社名/事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定総額
(百万円)
着手 完了予定 完成後の
能力増加
埼玉工場他
(埼玉県行田市)
四輪車用部品生産設備・製造機械設備他 1,244 2017年4月 2019年3月 (注)2
御殿場工場
(静岡県御殿場市)
四輪車用部品生産設備 629 2017年4月 2019年3月 (注)2
栃木開発センター他
(栃木県芳賀市)
研究開発設備 406 2017年4月 2019年3月 (注)2
浅羽工場他
(静岡県袋井市)
四輪車用・二輪車用部品生産設備 1,120 2017年4月 2019年3月 (注)1
American Showa, Inc.
Sunbury Plant
(米国オハイオ州)
四輪車用・二輪車用部品生産設備 803 2015年10月 2019年3月 (注)2
Showa Canada Inc.
(カナダ オンタリオ州)
四輪車用部品生産設備 613 2016年7月 2019年3月 (注)2
Showa Autoparts Mexico, S.A. de C.V.
(メキシコ グアナファト州)
四輪車用部品生産設備 449 2017年10月 2019年3月 (注)1
P.T. Showa Indonesia Manufacturing
(インドネシア チカラン)
四輪車用・二輪車用部品生産設備 737 2016年3月 2019年3月 (注)2
Summit Showa Manufacturing Co., Ltd.
(タイ チョンブリ)
四輪車用・二輪車用部品生産設備 391 2018年1月 2019年3月 (注)2
Showa Auto-Parts Vietnam Co., Ltd.
(ベトナム ハノイ)
二輪車用部品生産設備 480 2017年10月 2019年3月 (注)2
Showa India Pvt. Ltd.
(インド ハリアナ州)
四輪車用・二輪車用部品生産設備 758 2014年4月 2019年3月 (注)1
広州昭和汽車零部件有限公司
広州工場
[Guangzhou Showa Autoparts Co., Ltd.]
(中国 広州)
四輪車用部品生産設備 648 2017年9月 2019年3月 (注)1

(注) 1: 主に能力拡充、合理化等のための設備計画であるため、完成後の能力増加が若干見込まれる。
(注) 2: 完成後の増加能力は、算定が困難なため記載を省略。