(株) ショーワ 2017年3月期の動向
業績 |
(IFRS、単位:百万円) |
2017年 3月期 |
2016年 3月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上収益 | 259,495 | 258,246 | 0.5 | -主にステアリング製品の販売の増加により増収。 |
営業利益 | (3,263) | 7,568 | - | -ガススプリング製品の一部における不具合の保証費用 (製品保証引当金繰入額) 等を計上したため、減益。 |
税引前当期利益 | (2,407) | 7,454 | - | |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | (11,444) | (2,348) | - | |
四輪事業 | ||||
売上収益 | 84,563 | 94,203 | (10.2) | -四輪車用製品の販売の減少及び為替換算の影響により減収。 |
営業利益 | 4,801 | 4,683 | 2.5 | - |
ステアリング事業 | ||||
売上収益 | 86,205 | 74,738 | 15.3 | -主に北米及び中国における販売の増加により増収。 |
営業利益 | 7,820 | 94 | 8219.1 | - |
ガススプリング事業 | ||||
売上収益 | 3,464 | 3,188 | 8.7 | - |
営業利益 | (25,703) | (9,036) | - | -ガススプリング製品の一部における不具合の保証費用 (製品保証引当金繰入額) 等を計上したため、減益。 |
事業動向
四輪用ショックアブソーバー「S-SEESⅡ」、電動パワーステアリング「DPA-EPS」の適用車種拡大
四輪用ショックアブソーバーの「S-SEESⅡ (Showa Super Empowering Efficient Suspension)」がホンダ北米向け「CR-V」やSUBARU「Impreza」などに採用。
また、電動パワーステアリング「DPA-EPS」がホンダ「Civic」、マツダ「Roadster」などに続いてホンダ新型「CR-V」に採用。
2018年3月期の見通し |
(IFRS、単位:百万円) |
2018年3月期 (予測) |
2017年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
全社 | |||
売上収益 | 257,000 | 259,495 | (1.0) |
営業利益 | 19,000 | (3,263) | - |
税引前当期利益 | 18,800 | (2,407) | - |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 10,100 | (11,444) | - |
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2017年3月期 | 2016年3月期 | 2015年3月期 | |
二輪・汎用事業 | 3,119 | 2,945 | 2,517 |
四輪事業 | 3,692 | 3,562 | 3,354 |
ステアリング事業 | 3,999 | 3,902 | 3,767 |
ガススプリング事業 | 125 | 101 | 110 |
合計 | 10,934 | 10,534 | 9,750 |
研究開発拠点
事業所 (所在地) | 主な研究開発内容 |
4輪開発 (埼玉県行田市) |
四輪車用ショックアブソーバー、ガススプリングの研究・開発 |
栃木開発センター (栃木県芳賀郡) |
油圧機器、パワーステアリング、ドライブトレインならびに材料の研究・開発 |
栃木開発センター 塩谷プルービンググラウンド (栃木県塩谷郡塩屋町) |
テストコース |
2輪開発 (静岡県袋井市) |
二輪車用ショックアブソーバーの研究・開発 |
研究開発活動
四輪事業
- 電子制御式ダンパーシステム「IECAS(Intelligent Electronic Control Adaptive Suspension)」の生産を開始。
- 将来の自動運転実用化を見据え、ステアリングシステム等と協調制御する技術開発に取り組む。
ステアリング事業
- 第2世代の電動パワーステアリング「DPA-EPS(Dual Pinion Assist-EPS)」として、ステアリングフィールの進化、更なる高出力化及び業界最軽量をターゲットに開発。
- 電子制御式ダンパーシステム「IECAS」との協調制御により、操縦安定性と乗り心地を高次元で両立させることを目指す。
-同社はホンダの新型「NSX」用に高性能ハイポイドギアを開発した。日本で初めて、特殊バレル研磨によりギア表面に鏡面仕上げを施し、高トルク・高回転に対応した。従来の仕上げ方法ではギアが噛み合う時の摩擦による発熱によって耐久性が低下する問題があった。開発品は鏡面加工により摩擦を低減し耐久性の向上を図った。エンジン出力550ニュートンメートル級のトルクに対応した。(2016年6月7日付日刊自動車新聞より)
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2017年3月期 | 2016年3月期 | 2015年3月期 | |
二輪・汎用事業 | 1,911 | 1,788 | 3,074 |
四輪事業 | 2,388 | 3,496 | 3,386 |
ステアリング事業 | 3,825 | 7,216 | 7,442 |
ガススプリング事業 | 2,265 | 166 | 35 |
その他 | 608 | 255 | 383 |
合計 | 10,997 | 12,921 | 14,321 |
-2017年3月期における設備投資は、ステアリング事業におけるメキシコでの新機種立ち上げがひと段落したため前年比14.9%減。
-同社は、熊本地震の影響で操業度が70%程度にとどまっている子会社の九州ショーワの生産レベルを9月までに100%へ回復させる方針を明らかにした。同社ではショックアブソーバーの構成部品を生産しているが、地震により生産設備が損傷。これまで国内外のメーカーに生産を委託するなどし、製品供給を続けていた。(2016年7月30日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画
-2017年3月期末現在における投資予定総額は、11,348万円であり、主要な設備の新設等の計画は以下のとおり。
会社名/事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定総額 (百万円) |
着手 | 完了予定 | 完成後の 能力増加 |
埼玉工場他 (埼玉県行田市) |
四輪車用部品生産設備・製造機械設備他 | 1,051 | 2016年4月 | 2018年3月 | (注)2 |
御殿場工場 (静岡県御殿場市) |
四輪車用部品生産設備 | 862 | 2016年4月 | 2018年3月 | (注)2 |
栃木開発センター (栃木県芳賀市) |
研究開発設備 | 1,679 | 2016年4月 | 2017年10月 | (注)2 |
浅羽工場他 (静岡県袋井市) |
四輪車用・二輪車用部品生産設備 | 509 | 2016年4月 | 2018年3月 | (注)2 |
American Showa, Inc. Sunbury Plant (米国オハイオ州) |
四輪車用・二輪車用部品生産設備 | 664 | 2015年10月 | 2018年3月 | (注)2 |
American Showa, Inc. Blanchester Plant (米国オハイオ州) |
四輪車用部品生産設備 | 494 | 2016年4月 | 2018年3月 | (注)2 |
Showa Canada Inc. (カナダ オンタリオ州) |
四輪車用部品生産設備 | 565 | 2016年1月 | 2018年3月 | (注)2 |
P.T. Showa Indonesia Manufacturing (インドネシア チカラン) |
四輪車用・二輪車用部品生産設備 | 988 | 2016年1月 | 2018年3月 | (注)1 |
Summit Showa Manufacturing Co., Ltd. (タイ チョンブリ) |
四輪車用・二輪車用部品生産設備 | 438 | 2017年1月 | 2018年3月 | (注)2 |
Showa Auto-Parts Vietnam Co., Ltd. (ベトナム ハノイ) |
二輪車用部品生産設備 | 662 | 2016年4月 | 2018年3月 | (注)1 |
Showa India Pvt. Ltd. (インド ハリアナ州) |
四輪車用・二輪車用部品生産設備 | 569 | 2014年4月 | 2018年3月 | (注)2 |
広州昭和汽車零部件有限公司 武漢工場 [Guangzhou Showa Autoparts Co., Ltd.] (中国 武漢) |
四輪車用部品生産設備 | 467 | 2014年12月 | 2018年3月 | (注)2 |
(注) 1: 主に能力拡充、合理化等のための設備計画であるため、完成後の能力増加が若干見込まれる。
(注) 2: 完成後の増加能力は、算定が困難なため記載を省略。