サンコール (株) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 42,225 37,980 11.2 -エンジン用部品を中心に販売が増加
営業利益 2,415 2,250 7.3 -年間を通じてアジア拠点の増益基調が続き、期央からはメキシコ子会社の収益も増加。
経常利益 2,527 1,734 45.7
当期純利益 2,125 1,093 94.4
自動車分野 材料関連製品
売上高 5,020 4,352 4.0 -弁ばね用鋼材において中国・メキシコ子会社からアジアおよび北米市場向け販売が大きく伸長し、日本からも欧州向けの販売が順調に推移。ピストンリング用材などの精密異形材も堅調に推移。
自動車分野 自動車関連製品
売上高 25,139 23,297 3.6 -国内・アジア市場向けでエンジン用およびミッション用部品の販売が好調となり、また、HV関連部品も増加基調。

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 810 807 940

研究開発活動

シャントセンサーの開発
-KOA (株) と共同開発している大電流センサーで200~800アンペアもの大電流を精度高く測定。量産用として販売を開始した。また、電流検出用回路モジュール品も開発してバリエーションを増やし用途拡大を目指す。

高圧燃料ポンプ用プランジャースプリングの開発
-ガソリン直噴エンジンの高圧燃料ポンプに使用される高性能プランジャースプリングを開発、特許を出願。フリクションを押さえて発熱量の低減効果があり、国内自動車メーカーでの採用が決定し、2017年1月から量産を開始。現在、次期モデル用 (2020年量産目標)の開発を進めている。

シートベルトリトラクター用高トルクぜんまい
-高トルクぜんまいバネ用圧延材の開発により、トルク値を現行比10%高めることに成功。これにより、ぜんまい材の薄板化と全長削減が実現でき、高トルクモデルへの採用が可能。2018年度より量産化。

バスバー次世代製品の開発
-バスバーはEV・HV・PHEV関連の車載用バッテリーユニット、モーター、インバーター用の電源供給ターミナルとして開発。複雑な3D形状が求められており、多様なニーズ形状への対応としてフォーミング成型を採用し、短・中尺バスバー以外の長尺バスバーや絶縁塗装のためのマスキングの自動化および価格競争力を施した絶縁被膜の開発に着手。

設備の新設計画

(2018年3月31日現在)
会社名
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定額
(百万円)
着手 完了予定
同社
(京都市右京区)
生産設備
(材料関連製品)
193 - 2019年
3月
生産設備
(自動車関連製品)
1,524 - 2019年
3月
サンコールエンジニアリング (株)
(山梨県南アルプス市)
生産設備
(自動車関連製品)
314 - 2019年
3月
Suncall America Inc.
(米国インディアナ州)
生産設備
(自動車関連製品)
186 - 2018年
12月

2019年3月期の見通し

(単位:百万円)
2019年3月期
(予想)
2018年3月期
(実績)
増減
(%)
全社
売上高 43,000 42,225 1.8
営業利益 2,400 2,415 (0.6)
経常利益 2,380 2,527 (5.8)
親会社株主に帰属する当期純利益 1,800 2,125 (15.3)
自動車関連事業
売上高 25,228 25,139 0.4

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)