サンコール株式会社 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2008年
3月期
2007年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 37,218 36,319 2.5 -自動車エンジン用弁ばね、リングギア等主力の自動車関連部品が期間を通じて高操業度で推移。
営業利益 3,552 3,099 14.6 -増収効果と業務委託費削減等の原価改善。
経常利益 3,410 3,295 3.5 -
当期純利益 1,841 1,807 1.9 -
精密機能材料
売上高 4,258 4,032 5.6 -自動車エンジン用弁ばね高強度ハイテン材の輸出や自動車ミッション用精密異形材の好調。
精密機能部品
売上高 20,613 18,874 9.2 -好調な自動車生産に支えられ、自動車エンジン用弁ばね、スターター用リングギア、シートベルト用リトラクターぜんまい等が順調に推移。

開発動向

研究開発費
-2008年3月期の研究開発費用は全社で828百万円。


主な研究開発の成果
ハイブリット自動車関連部品
-ハイブリッド自動車市場の将来性に着目し、コア技術である精密塑性加工をベースとして、新たに開発した絶縁皮膜加工技術を複合させることにより、EV用モーター、インバーター周辺の商品開発を推進。また、機構部品としてのみの開発でなく、機能部品としての用途開発も新たなテーマとして注力。

精密機能材料/精密機能部品
-2015年の新燃費規制(2004年度実績比23.5%改善)に適応するため、自動車メーカーから小型化、軽量化要求が強くなり、ばねの疲労強度、耐へたり性の更なる向上を要望されている。そのため、従来材料より更に高強度が得られる新素材を用いた、ばね用ワイヤー及びばねの開発に着手し、耐久性の向上を進めている。

設備投資

設備投資額
-2008年3月期の設備投資費は約3,229百万円。

-新製品対応及び増産対応、品質向上、生産性向上を中心として設備投資を実施。


部門別

精密機能材料
-弁ばね用材、精密異形材の品質向上を中心に、2,089百万円の投資を実施。

精密機能部品
-自動車関連部品の新製品対応および増産対応、ATミッション関連部品の品質向上、エンジン用弁ばねの生産性向上を中心に、2,364百万円を投資。


設備の新設 (精密機能部門)
会社名
事業所名
設備の内容 投資予定額
(百万円)
着手 完了予定
豊田工場
(愛知県豊田市)
生産設備 204 2008.06 2009.03
生産設備 55 2008.08 2009.01
広瀬テクノロジー(株)
(愛知県豊田市)
生産設備 102 2008.04 2008.08
サンコールエンジニアリング(株)
(山梨県南アルプス市)
生産設備 41 2008.06 2008.11
サンコール菊池(株)
(熊本県菊池市)
生産設備 88 2008.06 2008.12
Suncall America Inc.
(米国インディアナ州)
生産設備 110 2008.02 2008.06
Sancall (Guangzhou) Co.,Ltd.
(中国広州)
生産設備 60 2008.03 2008.06
完成後の増加能力(上記すべての設備において):品質及び生産性向上