要因
1)主要取引先であるホンダへの販売が好調に推移。

地域別業績
＜国内＞
主要取引先であるホンダへの販売が好調に推移したことと金型設備販売が増加したことにより売上高は55,747百万円と前期比18.4％増、営業利益は3,187百万円と前期比52.4％増。

＜北米＞
ホンダへの販売の増加と円安の影響により売上高は77,507百万円と前期比7.4％増、営業利益は売上増に伴い3,484百万円と前期比39.9％増。

＜アジア＞
偉福科技工業（中山）有限公司(F-Tech Zhongshan Inc.)の増産効果や偉福科技工業（武漢）有限公司(F.Tech (Wuhan) Inc.)の本格稼動に伴い、売上高は13,950百万円と前期比41.9％増、営業利益は1,696百万円と前期比102.1％増。

活動状況
＜製造面＞
国内、北米、中国の３拠点で本田技研のフルモデルチェンジをしたＣＲ-Ｖの立上げがあり、さらに国内ではストリ－ム北米でもＲ-ＤＸの立上げがあった。

＜営業面＞
ホンダ株式会社の新型車のサスペンションをはじめ、衝突時の安全性向上に配慮した後退防止機構ペダルおよびペダルの位置が調整可能なアジャスタブル・ペダルの拡販に取り組んだ。

＜受注＞
- 北米ではGMおよびToyota Motor Manufacturing North America, Inc. から受注し取引を拡大。
- フィリピンではトヨタ・マニュファクチャリング・フィリピン・インコーポレーテッドから新規受注。
- 2007年秋にフルモデルチェンジされるフィットにおいては、アクスルビームのノウハウを生かして、リアアクスルビームを新たに受注し売上拡大へ大きく寄与。


子会社設立
アジアに４拠点目となるタイ・アユタヤ県のF-Tech Mfg. (Thailand) Ltd. の新工場建設は08年初旬の量産開始に向け、現在計画通りに進捗。

＜2007年3月期の開発動向＞
自動車の環境・安全問題への取り組みがメインテーマ

-環境: ハイドロフォーム技術の活用による最適構造やアルミ等を活用した軽量化提案、及びリサイクル性向上提案とそれらを効率良く廉価で提供するための量産加工技術の開発

-安全: 衝突対応ペダルやアジャスタブル技術の普及拡大

-その他: ハイドロフォームを含めた同社保有技術を活用した新規領域商品の開発提案活動の強化

研究開発の成果
- 芳賀テクニカルセンターに導入した高圧ハイドロフォームの試作専用機を活用し、2007年にフルモデルチェンジされるホンダアコードのサブフレームにハイドロフォーム技術が引き継ぎ採用された。
- アコード用のオルガン型アクセルペダルについては２色成形樹脂加工技術を世界で初めて採用し、コスト競争力と軽量化を合わせて達成。

主な技術援助供与（2007年3月末現在）

自給体制強化
同社開発のアコード用のオルガン方アクセルペダルの量産においては、同社のグループ会社である㈱城南製作所に専用設備の導入を図り、樹脂部品の自給体制の強化を図る。