(株) アーレスティ 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 75,777 104,843 (27.7) -
営業利益 526 (2,665) - -
経常利益 564 (4,265) - -
当期純利益 (59) (6,772) - -
ダイカスト部門
売上高 71,638 96,278 (25.6) -新興国市場では内需が拡大し、受注が増加したものの、日本を含む先進国市場では、依然として低水準で推移したことにより減少。
営業利益 608 (2,825) - -
アルミニウム部門
売上高 2,687 5,484 (51.0) -景気低迷によるアルミ地金の需要減と地金市況急落の影響等により減少。
営業利益 (49) (88) - -

受注

-スズキの新型セダン「Kizashi」向けのナックルを受注し、量産を開始したと発表。独自技術である NI(ニューインジェクション)法によるアルミダイカスト製品で、同製法を適用したナックルの量産は初めて。前後のナックルと、オイルパン、シリンダーブロックを受注した。(2009年10月27日付日刊自動車新聞より)

-日産自動車の新型「Fuga」のサスペンション部品である、コンプレッションロッドブラケットなどを受注し、量産を開始したと発表。同部品はサスペンションアームの支持部品。独自のダイカスト技術であるNI(ニューインジェクション)法を適用した。合わせて、シリンダーヘッドおよびクランクケースのウォーターアウトレット、オイルパンなどのエンジン部品、変速機用のコンバーターハウジングなどを受注し、量産している。(2009年12月15日付日刊自動車新聞より)

-ホンダからマグネシウムダイカスト製のPCU(パワーコントロールユニット)ケースを受注した。新型ハイブリッドカー「CR-Z」向けで、2010年2月から子会社のアーレスティ栃木(栃木県)で量産している。(2010年3月25日付プレスリリースより)

海外事業

<中国>
-中国に第2工場を新設すると発表。広州工場近隣に工場用地を確保し新工場を建設中で、2009年11 月から生産を開始する。総投資額は3億2千万円。新工場の建屋面積は約6200平方メートル。第2工場の稼働により、中国でのダイカスト製品の生産量は国内主要工場に匹敵する規模になるという。同社は中国工場「広州阿雷斯提汽車配件(広州アーレスティ)」の売上高(単体)を2009年に43億円、2010年80億円、2011年には120億円規模に引き上げる。(2009年9月30日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 875 1,095 1,271

研究開発体制

-主にダイカスト事業で技術部が中心となって推進。

研究開発活動

-NI鋳造法による足回り部品(ナックル)の量産を開始。
-ダイカストのコア技術である金型冷却設計、離型剤塗布のレベルアップを実施。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 6,070 11,964 10,298
ダイカスト部門 6,056 11,885 10,070

2010年3月期に完成した主要設備(ダイカスト事業)

事業所・子会社 内容
広州阿雷斯提汽車配件有限公司
[Guangzhou Ahresty Casting Co., Ltd.]
生産設備の増設
Ahresty Mexicana, S.A. de C.V. 生産設備の増設

研究開発拠点

テクニカルセンター 愛知県豊橋市

設備の新設

(2010年3月31日現在)

会社名
事業所名
所在地 設備の
内容
投資予定
金額
(百万円)
着手 完了 完成後の
増加能力
子会社
広州阿雷斯提汽車配件有限公司
[Guangzhou Ahresty Casting Co., Ltd.]
中国
広東省
ダイカスト
鋳造・加工
設備
2,000 2010年
1月
2010年
12月
鋳造設備:
30%増加
Ahresty Mexicana, S.A. de C.V. メキシコ
サカテカス州
ダイカスト
鋳造・加工
設備
3,000 2010年
1月
2010年
12月
鋳造設備:
25%増加