FIAMM S.p.A. 2014年12月期までの動向

新事業

リチウムイオンバッテリー事業に参入
-2014年、ドイツのFrankfurtで開催されたAutomechanika 2014において、Magneti Marelliと共同開発した48Vのリチウムイオンバッテリーおよび自社開発による12Vのリチウムイオンバッテリーの新製品を発表。

受注

-2012年1月、FIAMM SoNick製のニッケル塩化ナトリウムバッテリーをIVECOのバン「Daily Electric」へ納入すると発表。同製品の特徴は、メンテナンス不要で100%リサイクル可能であり、高エネルギー密度を実現する。(2012年1月発行プレスリリースより)

受賞

-Volvoの新型「XC 40」の発売に向けた貢献が評価され、Volvoより「Best Launch Support」を受賞。(2014年12月4日付プレスリリースより)

合弁会社

-2010年、同社とMES-DEA S.A.は、新会社「FZ Sonick SA」を設立した。ナトリウム塩化ニッケルバッテリー (ゼブラ電池) を生産する。MES-DEAはスイスの電気自動車用ゼブラ電池メーカー。新会社が本社を置くスイスのStabioには、MES-DEAが生産拠点を保有している。(2010年2月4日付プレスリリースより)

-2004年、自動車、2輪車用ホーンの生産を目的としてMindaとの合弁会社をインドに設立。約19.5百万ドルの売上高とインド国内外に向けた約11.5百万個の部品生産を見込む。Mindaはインド国内で売上高3,690百万ルピー、従業員数3,000人を有する自動車部品製造の大手。カーセキュリティシステム、コネクティブシステム、インパネ、スイッチ、ランプ、CNGキッ トを生産している。

企業買収

-1999年、Uranio di Veronella (イタリアVerona) およびUnited Energy (ベルギーBrussels) を合計700~800億リラで買収。結果、EUのバッテリーの市場シェアの14%を掌握。

-1998年、MAG Mecaniplast (フランスの自動車アンテナメーカー) を買収。

-1998年、チェコの大手スターターバッテリーメーカーAKUMAを買収。

研究開発拠点

-フランスのAubergenvilleおよびイタリアのMontecchioに研究開発施設を保有。

製品開発

-2014年、Magneti Marelliと共同開発した2種類の48V対応リチウムイオンバッテリーと、自社開発の12Vのリチウムイオンバッテリーを発表。ともにアイドリングストップシステム搭載車両向けで、48VはA、B、Cセグメント向けを想定している。

-Cyclop SP Car (新始動用バッテリー):長寿命、高品質を両立。同製品は今日の車に求められるエネルギーの需要増に対応するとともに、同製品を上級車種に標準装着する自動車メーカーからの厳しい要求に応えるため、同社研究所で特別開発された。 (2005年10月発表)

-Multi Sound Device (MSD): MSDはホーンやカーアラーム、表示灯の点灯時からドアの閉鎖時など、車から発せられる全ての音の管理と発生のために設計されたサウンドインターフェイス。同製品は同社によって開発され、すでに欧州、アジアの主要国、NAFTAの国々で特許を取得済み。