Bharat Forge Ltd. 2012年3月期の動向
ハイライト
事業概況
-2012年3月期の連結売上高は、前年比23.6%増の63,684百万ルピー (2011年3月期:51,544百万ルピー)。同営業利益は、前年比27.3%増の10,854百万ルピー (2011年3月期:8,527百万ルピー)。-2012年3月期の輸出売上高は、前年比42%と大きく伸張。全世界で商用車市場が力強い成長を見せたこと、非自動車事業が輸出売上高増を牽引。
-生産性の向上、コスト管理が利益を押し上げた。
海外事業
<中国>-2010年の復調以来、中国合弁会社FAW Bharat Forgeは高い設備稼働率を維持し、2011年上半期は堅調に推移したが、同年下半期に同国における需要が劇的に減少。2011年、中国の乗用車生産成長率は4.5%増加、商用車は10%の減少を受け、四輪車全体の生産はわずか1%成長にとどまった。
-このような状況下で、2012年3月期にFAW Bharat Forgeは新製品の上市で新規受注を獲得するなど、利益を挙げることはできたが、2011年3月期の利益と比較すると低い水準にとどまった。
<米国>
-米国子会社Bharat Forge Americaは業績向上のため、新製品および製造プロセス開発への投資、労働者組合との交渉の末、賃金コストの低減を実現。
-米国自動車市場は長期に渡る景気後退局面にあるため、同社は当面のところ、全面的な事業好転の目途がたたないと予測。
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万インドルピー) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
研究開発費 | 88.9 | 75.2 | 28.6 |
売上高 (単独) | 37,520.7 | 29,935.5 | 18,887.4 |
研究開発費用の売上高に占める割合 | 0.2% | 0.3% | 0.2% |
研究開発体制
-2010年、新規のR&DセンターであるKalyani技術革新センターを設立。数年後に各種技術ラボを集約する予定。設備投資
生産能力
-2012年3月31日現在、自動車部品事業の鍛造・機械加工設備の稼働率は75%超を維持。-同社は2012年3月期から2013年3月期にかけて、5,000百万ルピーの生産能力強化プロジェクトを実施。投資額の大半は、既存製品群の付加価値向上のための機械および設備増強に充てられる。
-鍛造設備に関しては、10,000トン級のプレス機械を新設。また、機械加工能力の増強も併せて実施された。
海外投資
<米国>-2012年3月期に、同社は987百万ルピーをBharat Forge Americaに投資。