Bharat Forge Ltd. 2010年3月期の動向
ハイライト
地域別概況(2010年3月期)
<インド>-小型商用車の登録台数は41%、中・大型商用車は30%、商用車の生産は36%増加した。 これは、商用車分野が低迷 から浮上し、上昇に転じるきざしである。インフラ整備の増加も、商用車分野でさらなる需要を喚起すると期待されている。
<米国>
-主に中・大型商用車のクラス8商用車向けシャシー、エンジン部品を中心に輸出。
<欧州>
-欧州での自動車需要は大幅に縮小した。2009年初めにはすでに大量の在庫車をかかえており、市場の需要にはこうした在庫をとりくずして対応した。従って、生産量はさらに低迷し、自動車鍛造品の需要が大幅に減少した。
-米国の場合と同様に、欧州市場に対してはインドからの輸出だけでなく、欧州の現地の生産拠点からも供給している。欧州の自動車市場の低迷により、主に商用車向けに供給している同社やCDP Bharat Forge GmbHは、年間を通して影響を受けた。ドイツの子会社Bharat Forge Aluminiumtechnik GmbHも影響を受けたが、乗用車向け製品のみを供給しているため、商用車と比べ影響が少なかった。
<中国>
-商用車用クランクシャフトを開発。第一汽車以外の新しい顧客に供給を開始した。
-いくつかの人員合理化策を含む構造改革に着手、生産能力の拡大とともに、生産性も向上した。
事業再編
-英国のBharat Forge Scottish Stampings Limitedを閉鎖し、事業をスウェーデンのBharat Forge Kilsta ABに移管した。開発動向
研究開発費 |
(単位:百万インドルピー) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
研究開発費 | 28.55 | 36.38 | 68.81 |
売上高 (単独) | 18,887.36 | 21,063.54 | 22,849.00 |
研究開発費用の売上高に占める割合 | 0.15% | 0.17% | 0.30% |
技術導入
技術導入内容 | |
2004年 | インドにおけるトヨタの合弁事業向けに鍛造部品を生産するため、日本の(株)メタルアートより技術ノウハウや技術援助の提供を受ける。 |
設備投資
-現在進行中の設備増設も含め、年間700,000トンを超える世界最大の鍛造能力を確立。