Bharat Forge - 2007年3月期の動向
ハイライト
2007年3月期のハイライト
業績
-2007年3月期の同社連結売上高は42,752百万インドルピーで、前年度比39%の増収。2008年3月期の目標値であった売上高10億ドル突破を、1年前倒しで達成。
-輸出売上 (単独ベース)
(百万インドルピー) |
2007年 3月期 |
2006年 3月期 |
増減率 |
売上高 | 19,453 | 16,310 | 19.3% |
輸出売上高 | 7,513 | 6,555 | 14.6% |
売上高に輸出が占める割合 | 38.6% | 40.2% | - |
2007年3月期の輸出売上高は7,513百万インドルピーで、前年度に比べ14.6%の増収を記録。同社は大型車用、乗用車用クランクシャフト事業での存在感を高めるという、以前からの事業方針に基づき、欧州・米国より機械加工済みクランクシャフトの新規受注獲得に成功。これが輸出売上高増に貢献した。
海外
2006年4月、同社と第一汽車集団(FAW)が合弁で設立したFAW Bharat Forge (Changchun) Co., Ltdが、正式に発足。この新会社は自動車向けの高度技術設計部品を製造し、FAWを始めとする中国で操業中の自動車メーカーに製品やサービスを提供していく。(2006年4月13日付プレスリリースより)
インド
同社はインドのマハラシュトラ州政府と連携し、多様な製品を対象とする経済特区をPune地区のKhed Talukaに設立する構想に関して、覚書(MOU)に調印。このプロジェクトには、自動車、機械設備、産業機器、一般エンジニアリング設備といった分野における世界的なインド企業、外国企業からの参加が見込まれている。(2006年8月23日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発費用
技術導入
(百万インドルピー) | 2007年3月期 |
研究開発費用 | 47.6 |
売上高 (単独) | 19,452.9 |
研究開発費用の売上高に占める割合 | 0.24% |
技術導入
- | 技術導入内容 |
2004年 | インドにおけるトヨタの合弁事業向けに鍛造部品を生産するため、日本の(株)メタルアートより技術ノウハウや技術援助の提供を受ける。 |
設備投資
国内投資
(2007年3月期)
-Mundhwa工場における鍛造および機械加工の能力増強が完了。これにより、同社の鍛造能力は年間240,000トン、クランクシャフトとシャシーコンポーネントの機械加工能力はそれぞれ年間650,000個、753,000個に達した。
-Mundhwa工場における鍛造および機械加工の能力増強が完了。これにより、同社の鍛造能力は年間240,000トン、クランクシャフトとシャシーコンポーネントの機械加工能力はそれぞれ年間650,000個、753,000個に達した。
製品 | 2007年3月期の投資状況 |
クランクシャフト | -輸出市場向け中・大型クランクシャフトの生産用として、Mundhwa工場に最新鋭の設備を設置。2つのラインは昨年より稼動済みで、3ライン目は2007年3月期中に生産開始。また、4ライン目は2008年3月期中に生産開始する見込み。 |
鍛造品 | -12,500トンプレス機の生産体制が整った結果、同社Mundhwa工場の生産能力は年間240,000トンとなった。 |
フロントアクスルアッセンブリーおよびコンポーネンツ | -アクスルビームとナックルの機械加工能力を増強する計画が完了し、より高付加価値の製品の販売増加に貢献。 -また、下記の生産設備増設に関して、同社は必要とされる事業免許あるいは承認を取得済み。 (1)Mundhwaにおける鍛鋼品の生産能力を、年間200,000トンから240,000トンへ増強 (2)Mundhwaにおける機械加工済みクランクシャフトの生産能力を、年間400,000個から600,000個に増強 (3)Mundhwaにおけるフロントアクスルアッセンブリーおよびコンポーネンツの生産能力を、年間300,000個から600,000個に増強 (4)Chakanにおけるフロントアクスルアッセンブリーおよびコンポーネンツの生産能力を、年間200,000個から300,000個に増強 |
海外投資 (2007年3月期)
中国
-FAW Bharat Forgeの鍛造品生産能力は年間100,000トンで、各種商用車(小型・中型・大型)向け鍛造部品を400種類程度生産している。同社は生産設備を増強中で、2009年3月期中に年産135,000トン水準に引き上げられる見込み。