Montupet SA 2007年度の動向

ハイライト

事業概況
-2007年の連結売上高は前年度比7%増。営業利益は790,000ユーロにとどまり、2.07百万ユーロの純損失を計上した。損失の主な要因は2.6百万ユーロにのぼったブルガリア拠点の立ち上げ費用及び厳しい経営環境。赤字となったのは1993以来初めて。
営業利益減少の理由はもっぱら国内拠点の不振によるもので、国外では業績が向上。下半期には仏Laigneville工場の経営状態が好転。推進中の再編プロジェクトが功を奏し、予定より遅いスピードながらも生産体制が需要に対応しはじめた。
一方、Chateaurouxのホイール工場では、Belfastから設備を移送したことにより工程調整が混乱し、生産の質量ともに低下。生産能力を上回る需要が続き、状況が悪化。顧客への影響を防ぐため、製品の納入に莫大な輸送コストをかけた。
この他、2007年業績の主要因としてBelfastホイール工場及びアイルランドの工具工場の閉鎖に伴う特別費用が挙げられる。主なコストは資産の減価償却費用、設備移転費用、人員削減にかかわる費用。なお、同不動産売却による利益は未計上。

-2008年中国常州に新生産子会社を設立。新工場は2009年に稼動開始し、PSAの中国拠点向けに年間40万個のシリンダーヘッドを生産する。

-ブルガリアMontupet Eood工場が生産ラインを始動。2008年9月に納入開始。Audi、Renault、BMW向けに年間百万個の部品を生産する。

-マケドニアに生産拠点を建設することで2008年5月に同政府と仮合意。

開発動向

(単位:千ユーロ) 2007年度 2006年度 2005年度
研究開発費 N.A. 1,972 1,969

主な研究開発課題
-工程調整
-より精密な工具技術(部品の寸法差を低減)
-専門生拠点の育成
    Chateauroux工場:ホイール及びサスペンション部品
    Saragossa工場:ブレーキ部品
    Laigneville工場:シリンダーヘッド。生産準備ユニットで新製品を開発。