MICHELIN (Compagnie Generale des Establissements Michelin S.C.A.) 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因
全社
売上高 20,247 21,474 (5.7) 1)
営業利益* 2,234 2,478 (9.8)
乗用車・小型トラック用タイヤ部門
売上高 10,693 11,098 (3.6) -
営業利益* 1,086 1,057 2.7
大型トラック用タイヤ
売上高 6,425 6,736 (4.6) -
営業利益* 503 464 8.4
*特別損益算入前

要因
1)
-上期は需要の低迷が影響し軟調に推移。下期は、通期で大型土木機械向けタイヤ市場が低迷したにもかかわらず堅調に推移した。
-価格ミックスがマイナスに影響し、売上高は前年比2.4%減。これは原料価格の下落にともなう製品価格の値下げや、17インチ以上の高級な戦略製品に牽引されたプラス成長分の影響による結果。
-ユーロ高の影響で売上が前年比3.4%減。

受注

-2013年の主な受注
製品名 搭載モデル
Pilot Sport Cup 2 Porsche 「918 Spyder」
Ferrari 「458 Speciale」
Daimler 「Mercedes-Benz SLS AMG Coupe Black Series」
Energy Saver+/Pilot Sport 3 Peugeot 「308」
Pilot Sport スバル 「BRZ tS」
Pilot Super Sport/Pilot Alpin 4/Pilot Sport All Season Plus Porsche 「Panamera」
Latitude Sport 3/Alpin 2/Latitude Tour HP Porsche 「Macan」
Pilot Super Sport ZP GM 「Chevrolet Corvette Stingray」

合弁事業

<インドネシア>
-インドネシアの石油化学製品メーカーChandra Asri Petrochemical傘下のPetrokimia Butadiene Indonesia (PBI)と、合成ゴムの生産に向けた合弁会社設立に合意。出資比率はMichelinが55%、PBIが45%。総投資額は435百万ドルの見込み。2015年はじめに工場の建設を開始し、完成および生産開始は2017年初旬を予定している。(2013年6月17日付プレスリリースより)

工場閉鎖

<コロンビア>
-コロンビア子会社Icollantasの生産事業を終了すると発表した。同子会社にはこれまで複数回の投資を行ったが、10年以上にわたる多額の損失を食い止めることができなかった。2013年夏にChusacaのトラック用タイヤ工場とCali工場を閉鎖する。従業員数はそれぞれ約220名と約240名で、Cali工場ではMICHELINブランドの乗用車用タイヤおよびBF Goodrichブランドのタイヤを生産している。(2013年6月12日付プレスリリースより)

<アルジェリア>
-アルジェリアのトラック用タイヤの生産・販売事業を、同国の大手食品メーカーCevitalに売却すると発表した。Cevitalは第1段階として、Michelin子会社の株式67%を取得し、第2段階で残りの全株式を取得する。アルジェリア工場での生産は年内に終了する予定。(2013年6月10日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万ユーロ)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 643 622 592

 

研究開発拠点

<フランス>
-フランスClermont-FerrandのLadoux拠点において、研究開発センター本館の起工式を開催したと発表した。新たに建設するCampus RDIには約1,600名のスタッフが勤務する。完成は2018年の予定。第1フェーズは2015年後半に完了し、従業員600名が入る計画。また、第2フェーズの完了は2018年後半を予定しており、スタッフ1,000名が増員される。このCampus RDIが完成すると、同研究開発拠点の全面アップグレードが完了することになる。このプロジェクトの期間は2007年から2018年で、総投資額は270百万ユーロ。そのうち170百万ユーロがCampus RDIに投じられるという。(2013年12月16日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資費

 (単位:百万ユーロ)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 1,980 1,996 1,711

国内投資

-2013年から2016年にかけてフランスの生産拠点およびClermont-Ferrandの研究センター向けに、8億ユーロを投資する計画を発表した。(2013年6月10日付プレスリリースより)
  • La Roche-sur-Yonのトラック用タイヤ工場には1億ユーロを投じ、2019年までに年産能力を現在の2倍となる1.6百万本まで引き上げる。
  • Joue-les-Tours拠点では、2015年上期にトラック用タイヤの生産を終了し、その後は22百万ユーロの投資によりすでに行っている半完成品事業に特化する。
  • Clermont-Ferrandの研究開発センターには同期間中に220百万ユーロを投じて、既存設備のアップグレードを行うほか、新たに複数の設備を建設する予定。