MICHELIN (Compagnie Generale des Establissements Michelin S.C.A.) 2012年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ユーロ) |
2012年12月期 | 2011年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 21,474 | 20,719 | 3.6 | -欧州市場でのOEM、補修用タイヤの需要低下が響き、売上高は前年比3.6%増にとどまった。 |
営業利益 | 2,423 | 1,945 | 24.6 | |
乗用車・小型トラック用タイヤ部門 | ||||
売上高 | 11,098 | 10,780 | 2.9 | - |
営業利益 | 1,033 | 1,018 | 1.5 | |
大型トラック用タイヤ | ||||
売上高 | 6,736 | 6,718 | 0.3 | -原材料価格の下落や為替差益により、営業利益は前年比90.6%増となった。 |
営業利益 | 444 | 233 | 90.6 |
受注
-2012年8月、日本ミシュランタイヤは静粛性と転がり抵抗の低減を追求したプレミアムタイヤ「ミシュラン・プライマシーLC」が日産自動車の「セレナS-ハイブリッド」に採用されたと発表した。同車のクラストップの低燃費 (JC08モードで15.2キロメートル/リットル) を支える。 (2012年8月9日付日刊自動車新聞)-2012年6月、同社製タイヤ「Michelin Pilot Super Sport」が2012年夏に発売されるBMW「M6」に採用されたと発表。同社はこれまで、約1,200本の試作タイヤを生産するとともに、約1,000本のタイヤをパイロット生産している。これらのタイヤは極限条件下において試験・評価が行われた。 (2012年6月19日付プレスリリースより)
-2012年3月、同社製タイヤ「Michelin Pilot Super Sport」がFerrari「F12 berlinetta」に装着されていると発表。タイヤサイズは、255/35 ZR 20 (フロント) および315/35 ZR 20 (リア)。 (2012年3月12日付プレスリリースより)
-2012年3月、同社の「Michelin Energy E-V」タイヤ (15インチ・16インチ) が、Renault「ZOE」に採用されると発表した。この新型タイヤはRenaultとMichelinが共同開発したもの。都市近郊での使用に関して、「ZOE」の走行距離を最大6%延長することに貢献する。 (2012年3月6日付プレスリリースより)
海外事業
-2012年4月、同社と子会社Tigar Tiresは、セルビア当局およびPirot市との間で、同市に位置するTigar Tires工場の生産能力拡大に関する了解覚書 (MOU) を締結したと発表。これにより、同工場のタイヤ生産能力は、2012年の8百万本から2016年末に12百万本まで引き上げられることになる。同工場では引き続き、Michelin Groupの「Tigar」・「Kormoran」・「Riken」ブランドで、エントリーレベルのタイヤのみを生産する予定。2013年はじめから工場の拡張を行い、新生産ラインでの生産開始は2015年半ばを見込んでいる。生産されたタイヤの大部分は、ロシア・ CIS (独立国家共同体)・中東欧・アフリカ・中東などの市場向けとなる。このプロジェクトの期間は2012年から2016年で、総投資額は170百万ユーロ。同工場では今後、長期間にわたって新たに従業員700名を雇用する見込み。 (2012年4月2日付プレスリリースより)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ユーロ) |
2012年12月期 | 2011年12月期 | 2010年12月期 | |
合計 | 622 | 592 | 545 |
研究開発体制
-世界で6,000名がR&Dに携わる。製品開発
-2012年9~10月、同社は乗用車向けタイヤ3製品を新規投入した。新製品は、電気自動車向けの「MICHELIN ENERGY E-V」、小型商用車向けの「MICHELIN AGILIS+」、全ての乗用車に装着可能な「MICHELIN ENERGY SAVER+」の3製品。設備投資
設備投資費 |
(単位:百万ユーロ) |
2012年12月期 | 2011年12月期 | 2010年12月期 | |
全社 | 1,996 | 1,711 | 1,100 |
-乗用車・小型商用車用タイヤの生産拠点では、中国・瀋陽に新工場を建設中。そのほか、以下の工場で生産能力増強や生産性向上等を行っている。
Itatiaia (ブラジル)
Fort Wayne (米国)
Olsztyn (ポーランド)
Cuneo (イタリア)
Vitoria (スペイン)
Laem Chabang (タイ)
-トラック用タイヤの生産拠点では、インド・チェンナイに新工場を建設中のほか、瀋陽工場 (中国)、Campo Grande工場 (ブラジル) で生産能力増強や生産性向上等を進めている。