業績

要因

全体
1．２００７年の連結売上高は12,660.7 百万ユーロで8.7％の増加、前年と同じ規準で比較すれば7.4％の増加。為替差損ののマイナス要因は1.2％、2007年におけるグループの組織変更によるプラス要因は1.7％。これにはCadence Innovation Franceのフロントエンド事業の統合とルーマニアのEuro Plastic System.社の統合が含まれる。

- 欧州の売上高は9,573.0百万ユーロで5.2%増、触媒コンバーター担体をのぞいた前年との同一規準では、1.2%増。売上げ増加の要因は、(i) BMWのシェア拡大 (ii) Audi A4, Peugeot 308、 Renault Laguna等; 新車の立ち上がり、 (iii) Citroen C4 Picasso, Peugeot 207、 Ford Galaxy.等2006年に立ちあがったモデルの効果。

-北米では数量の伸びとマーケットシェアの拡大が相俟って14.7%増、1,857.1百万ユーロ。触媒コンバーター担体をのぞいた前年との同一規準で比較すると42.0％の伸び。大きく伸びた要因は、(i) Cadillac CTS, Dodge Avenger ならびに Chevrolet Malibu, Ford Focus、 Jeep Liberty　の新バージョン(ii) BMW X5, Chrysler Sebring, Ford Edge、 Saturn Aura等、2006年の新規立ち上がり。

－ 南米は、17.1%増の281.1百万ユーロ。前年との同一規準では16.8% 増。

-アジアでは、 20.9%増の747.0百万ユーロ。触媒コンバーター担体をのぞいた前年との同一規準では23.8％増。

2．2007年の営業利益は、121.1百万ユーロで、連結売上高の1.0%。増益の要因は北米事業の損失の減少と欧州事業の業績改善。


3.　シート
シートの売上高は2006年に比べ7.5%%増の 5,175.4百万ユーロ。為替レートを固定した場合は、8.2%の増。為替差損で1.2％のマイナス、2007におけるグループの組織変更によるプラスは2.1%。欧州では、シート部門の売上高は2.6%増の 4,216.9百万ユーロ。欧州以外では、北米とアジアでの伸びが顕著で、為替レートを固定した場合、夫々56.1%と26.4%伸長。

4. 自動車用内装
内装品の売上高は僅か2.5%の増加で、3,545.8百万ユーロ。前年との同一規準では1.6%増。欧州で5.3%落ち込んだ反面、北米とアジアではそれぞれ45.0% 、 30.6%増加（為替レートを固定した場合）。内装品部門全体の売上高は、5.4%増加。為替差損は 0.9%のマイナス要因だったが、グループの組織変更によるプラス要因も0.9%で完全に相殺。　

5.　排気システム
排気システムの売上高は2,994.4百万ユーロで、為替差損のマイナス要因3.7%を帳消しにして16.3%増。触媒コンバーター担体を除いた場合、1,409.0百万ユーロ。3.8% の為替マイナス要因を除くと14.0%の伸び。為替レートを固定し、触媒コンバーター担体を除いた場合、排気システム売上高は、欧州では14.0%、北米では 11.8%、アジアでは18.8% 夫々増加した。触媒コンバーター担体の売上高は、固定為替レートベースでは18.5%増加。

6．フロントエンドモジュール
フロントエンドモジュールの売上高は、 Cadence Innovation Franceの事業統合を反映して31.5%増加の945.1百万ユーロ。事業統合の要因を除いた場合、北米の新規立ち上がり、欧州での12.2% の販売増に支えられて伸び率は18.9%,。

受注
- 2007年2月、同社は北米市場向けに初めて、クライスラーの主要プラットフォーム用に、他の4種類のモジュールと合わせ、フロントエンドモジュールを供給する。当該プラットフォームはドッジ・アベンジャー、およびクライスラー・セブリングを含む。同社は、ドッジ・アベンジャー2007年最新モデル向けにシート、コックピット、ドアパネル、センターコンソール、フロントエンドモジュール、およびエキゾーストシステムも供給する。アベンジャー2007年モデル用受注部品のシリーズ生産は2006年12月にスタートした。（2007年2月21日付けプレスリリースより）

- 2007年7月、VWグループから新規プログラムを受注、シート構造部品の供給を行う。受注契約に基づき、同社のポルトガル・Sao Joao da Madeira工場より、VW「Polo」、SEAT「Ibiza」を含む同グループの新型車種搭載用に、シート構造部品を供給するもの。2008年3月には、Sao Joao da Madeira工場で、新規受注分のシート構造部品の量産体制に入る予定。SEAT向け供給分については、2007年9月から限定的生産を開始し、2008年3月、量産体制に移行する。尚、VW向け供給分については、2009年から量産体制に入る見通し。（2007年7月19日付プレスリリースより）

買収
- 2007年、フランスの Cadence Innovationの資産の一部を0.4 百万ユーロで買収。
- 2007年、ルーマニアの内装品メーカー、Euro Auto-Plastic Systems srlの株式50%を 9.4百万ユーロで買収、またDuroplast グループが保有していたFaurecia Duroplast Mexicoの株式50％を取得して、同社を完全子会社化。

研究開発費用

研究開発体制
-R&Dならびに設計開発センターは28箇所。
- 総研究開発費は 2.8%減少して 613.1百万ユーロ、売上高の 4.8%に相当。顧客に請求できるR&Dコストは合計268.6百万ユーロで、売上高の2.1%。プログラム開発システムの管理システムをグループとして強化した結果、費用の削減を達成。

設備投資費用
セグメント別設備投資費

海外投資
-2007年に新会社を中国で3社（ Faurecia (Shanghai) Automotive Systems Co Ltd., Faurecia Wuhan Automotive Seating Co Ltd.、 Faurecia Qingdao Exhaust Systems Co Ltd)、韓国で1社 Faurecia Trim Korea Ltd.設立。