PKC Group Oyj 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2012年
12月期
2011年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 928.2 550.2 68.7 -
営業利益 43.5 34.5 26.1 -
ワイヤリングシステム部門
売上高 858.8 477.2 80.0 1)
営業利益 47.1 35.5 32.7
エレクトロニクス部門
売上高 69.4 73.0 (4.9) 2)
営業利益 0.8 2.4 (66.7)

要因

1) ワイヤリングシステム部門
-2012年12月期の売上高の増加は、前年11月にAEES companies (AEES) を買収した結果である。

-2012年12月期の営業利益の対売上比率は2011年12月期の7.4%から5.5%に減少した。ブラジルにおける生産量の低迷と、生産再編にかかった費用による。

2) エレクトロニクス部門
-2012年12月期の売上高および営業利益の減少は、設計・製造サービス (ODM)、および電気通信部品の需要減による。

海外事業

-アジア、特に中国の商用車需要に活気があり、また新たな排気規制により市場の構造的変化が生まれている。 そのため、商用車に求められる技術要素が増加、多様化し、エレクトリカルディストリビューションシステムへの要求が複雑化してきている。同社は現状の顧客のみならず、中国を含めたアジアの主要なトラックメーカーに商売を広げる充分なポテンシャルを持っている。

認証

-同社は、米国ミシガン州のTraverse City工場を除いた全ての工場が、自動車産業を対象とした品質マネジメントシステムの国際規格「ISO/TS16949」を取得していると発表。Traverse City工場では品質マネジメント規格「ISO9001」を取得している。さらに、ブラジルのCampo Alegre工場およびSao Bento do Sul工場を除く全ての工場は、環境マネジメントシステム規格「ISO14001」の認証を取得し、両工場を含めた全工場において「ISO9001」の認証取得を達成している。 (2012年8月9日付プレスリリースより)

2013年12月期の見通し

-売上高は2012年12月期より減少するが、非経常的要因を除いた営業利益は2012年12月期と同レベルを見込む。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
全社 8.0 6.9 5.7
売上高に占める割合 (%) 0.9 1.3 1.8
製品開発従事者数 165 143 120

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
合計 16.0 101.6 8.6
売上高に占める割合 (%) 1.7 18.5 2.7

-同社は、2012年上半期の設備投資総額が10.1百万ユーロと発表した。主に生産機械・設備向けに投じられたもの。なお、前年同期の設備投資額は19.5百万ユーロだった。また、研究開発費用の総額は前年同期が3.2百万ユーロだったのに対し、2012年度は4.1百万ユーロとなっている。 (2012年8月9日付プレスリリースより)