業績	(単位：百万ユーロ)

	2012年 12月期	2011年 12月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	5,828	5,860	(0.5)	-
EBIT	130	9	1344.4	1)
部門別売上
照明	2,038	1,808	12.7	2)
エンジンコントロール	918	957	(4.1)	3)
サスペンションシステム	476	588	(19.0)	4)
ショックアブソーバー	354	408	(13.2)	5)
電子システム	875	722	21.2	6)
エキゾーストシステム	598	696	(14.1)	7)
プラスチック部品およびモジュール	419	525	(20.2)	8)

要因
1) EBIT
-2012年12月期のEBITは、前年比で1344.4%増加の130百万ユーロ。2011年は154百万ユーロの特損により9百万ユーロにとどまっていた。

2) 照明
-ドイツメーカーおよび新技術に関する堅調な需要が主な要因。また、NAFTA圏、中国およびロシアにおける売上高増加も寄与した。

3) エンジンコントロール部門
-米国およびインドでは堅調に推移したが、欧州、ブラジルの生産量減少による影響をカバーできず減収。

4) サスペンションシステム部門
-同社の主要顧客であるFiatグループの需要がイタリアおよびポーランドで減少したことが主な減収の要因。

5) ショックアブソーバー部門
-米国でわずかに売上が伸びたが、ブラジルおよびポーランドの減少幅が大きく減収となった。

6) 電子システム事業部
-テレマティクス・コンピューターボディ製品の売上が大きく伸長したこと、Chrysler、PSA、Daimlerへの売上増加が主な増収要因。

7) エキゾーストシステム部門
-減収の主な要因は、同部門の重点市場における需要の減少。

8) プラスチック部品およびモジュール部門
-減収の主な要因は、同部門の重点市場における需要の減少。

合弁事業

-同社と江淮汽車 (JAC)、合肥凌大塘集体資産経営有限責任公司 (Hefei Lingdatang Collective Assets Management) の3社は、中国市場向けにエキゾーストシステムを生産する合弁会社｢Hefei Magneti Marelli Exhaust Systems Co., Ltd.｣を設立することで合意。出資比率はMagneti Marelliが51%、JACが37%、凌大塘が12%となる。この合弁会社では、インテークマニホールド、エキゾーストパイプ、触媒コンバーター、マフラーなど自動車用エンジンのエキゾーストシステムに関する研究開発、設計、生産、販売を行う。(2012年11月14日付プレスリリースより)

-2012年6月、同社の子会社Sistemi Sospensioni S.p.A.はPromatcor Inc.と合弁会社「Magneti Marelli Promatcor Sistemi Sospensioni Mexicana S. de R.L. de C.V.」を設立することで合意。同合弁会社はメキシコで組立られるFiat 「Ducato」向けのサスペンションシステムを製造する。

-同社と中国の自動車部品メーカーChangchun Fudi Equipment Technology Development Co. Ltd. (FUDI) は、中国吉林省の長春 (Changchun) に合弁会社を設立すると発表。新会社｢Changchun Magneti Marelli Powertrain Components Co. Ltd.｣への出資比率は、Magneti Marelliが51%、FUDIが49%。まず、14百万ユーロを投じて、自動車用のインテークマニホールド、スロットルボディー、燃料レール、空気・ 燃料モジュールなどを生産する。(2012年4月2日付プレスリリースより)

-同社は2011年11月に、インドの自動車部品メーカーTalbros Automotive Components Limited (TACL) との間で、サスペンションに関する合弁会社を新設することで合意したと発表。(2012年1月10日付プレスリリースより)

受注

OEM	搭載モデル	製品
Fiat	Viaggio	-楕円型バイハロゲンヘッドランプ -リア用LEDライト -インストメーター -Bluetooth接続による電話の受発信で使用する音声認識機能付きハンズフリーモジュール -インテークマニホールド -電動バタフライバルブ -インジェクター -デュアルクラッチトランスミッション用油圧キットおよび電子制御ユニット -フロントおよびリアショックアブソーバー。
	500L	-ヘッドランプ -日中走行用ライト -エキゾーストシステム -サスペンション部品 -ボディーコンピューター -バンパー -1.3L ｢MultiJet II｣エンジンおよび0.9L ｢TwinAir Turbo｣エンジン用エンジンコントロールユニット -自動制御式マニュアルトランスミッション (AMT) ｢Freechoice｣
	Panda	-0.9Lエンジン｢TwinAir Turbo 85 CV Dualogic｣用自動制御式マニュアルトランスミッション (AMT) -照明部品 -ECU -インストメーター -サスペンションシステム -ショックアブソーバー -エキゾーストシステム -プラスチック部品
Peugeot	208	-1.0L 3気筒VTiエンジンおよび1.2L VTiエンジン用スロットルボディー -車載マルチメディア・インフォテインメントシステム｢Touchscreen｣
Citroen	C4	-車載マルチメディア・エンターテイメントシステム -USB・Bluetoothコネクティビティ
Ferrari	F12 Berlinetta	-TFTディスプレイ付き多機能インストメーター -後部ライト用LED -ECU
Porsche	Boxster	-インストメーター
Pininfarina	Cambiano	-駆動モーター

研究開発費

(単位：百万ユーロ)

	2012年12月期	2011年12月期	2010年12月期	2009年12月期
全社	N/A	309	292	245

研究開発拠点

-同社は、イタリアBolognaに自動車部品の信頼性試験を行う実験施設を開設した。この｢Magneti Marelli Powertrain Reliability Laboratory｣は、同社のパワートレイン部門の施設内に位置し、敷地面積は約2,000平方メートル。機械装置や実験台に約5百万ユーロを投じている。この新施設では、GDIインジェクター、デュアルクラッチトランスミッションのほか、電動発電機やインバーターなどの電気エンジン用部品の実験を行う。多数の実験室を設置したことにより、エンジンおよびインバーターの試験を同時に最大20基まで行うことが可能。(2012年7月5日付プレスリリースより)

製品開発

照明部門
-2012年、同部門の開発案件は以下の通り：

• LEDアダプティブ・フロントライティングシステム：多機能モジュールライトシステム。車外状況に応じて透過光の光量と明度を調整することが可能。
• IRED：アクティブナイトビジョン用赤外線カメラ。
• E-light 2.0 & 2.1：次世代ライトモジュール。設計の自由化を実現し、20ワット以下で使用可能。
• Matrix Beam S：新素材を使用した次世代光学素子を使用した照明システム。

サスペンションシステム部門
-2011年に引き続き、変厚部品用高抵抗メタルおよび合金の開発を推進。

ショックアブソーバー部門
-フルディスプレースメントバルブ、Power Schoksショックアブソーバー、回生ショックアブソーバー、新材料による軽量化技術等の開発を推進。

電子システム部門
-統合型キセノンバルブやBMW専用新型インフォテイメントシステムの開発を推進。

エキゾーストシステム部門
-2011年に引き続き、NOxストレージ触媒および選択的還元触媒 (SCR) システム等のCO2排出ガス低減技術に関する開発を推進。

設備投資額

(単位：百万ユーロ)

	2012年12月期	2011年12月期	2010年12月期	2009年12月期
全社	N/A	487	383	356

海外投資

<中国>
-同社は、江淮汽車 (JAC)、合肥凌大塘集体資産経営有限責任公司 (Hefei Lingdatang Collective Assets Management) との合弁会社｢Hefei Magneti Marelli Exhaust Systems Co., Ltd.｣を徽省合肥 (Hefei) 市の桃花 (Taohua) 工業園区に設立すると発表。従業員は160名で、2013年はじめにエキゾーストシステムの生産を開始する。フル稼働時の生産能力は年間90万ユニット超に達する見込み。(2012年11月14日付プレスリリースより)

-2012年7月、同社は中国の湖南省長沙市 (Changsha) において新工場で生産を開始したと発表。同市の経済技術開発区にあるGAC Fiatのサプライヤーパーク内に位置し、敷地面積は21,000平方メートル。そのうち10,000平方メートルを生産施設が占める。フル稼働時には従業員200名を雇用し、システムの年産能力は最大30万ユニットに達する見込み。同工場は、近く中国で発売されるFiat ｢Viaggio｣にもエキゾーストシステムを納入する計画。(2012年7月10日付プレスリリースより)

-同社は、中国の自動車部品メーカーChangchun Fudi Equipment Technology Development Co. Ltd. (FUDI) との合弁会社｢Changchun Magneti Marelli Powertrain Components Co. Ltd.｣を中国吉林省の長春 (Changchun) に合弁会社を設立すると発表。投資額は14百万ユーロで、工場の敷地面積は4,000平方メートル。従業員数は約300名。第一汽車 (FAW) をはじめとする中国自動車メーカー向けにインテークマニホールド、スロットルボディー、燃料レール、空気・燃料モジュールなどを生産する。2012年末から生産を開始し、フル稼働時の最大年産能力はインテークマニホールド1.7百万個、スロットルボディー1.2百万個に達する見込み。(2012年4月2日付プレスリリースより)

<インド>
-同社とSKH Metals Limitedとの合弁会社「SKH Magneti Marelli Exhaust Systems Pvt Ltd.」がインドManesarにあるMaruti Suzukiのサプライヤーパーク内に工場を開設。工場面積は8,000平方メートルで、そのうち4,500平方メートルの生産エリアにおいてホットエンド (触媒コンバーター) およびコールドエンド (マフラー) を生産。フル稼働時の従業員数は約100名、年産能力はコールドエンド40万ユニット、ホットエンド15万ユニットに達する見込み。(2012年10月29日付プレスリリースより)

<セルビア>
-2012年7月、同社はKragujevacに工場を開設。Fiat 「500L」向けにエキゾーストシステムを生産する。